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「この辺のはずなのに……」次の瞬間、お盆のドライブが一転…ドライバーを襲った“一瞬のわき見”の代償

  • 2026.8.16
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

夏休みやお盆は、旅行や帰省だけでなく、普段行けない場所やお店など、土地勘のない場所にある道路を運転する機会もあるでしょう。初めて訪れる場所では、「この先で曲がるはず」「目的地はもうすぐ」とナビや道路標識を確認しながら運転している人も多いです。しかし、目的地を探すことに意識が向きすぎると、気付かないうちに前方への注意が薄れてしまうことがあります。

実際に、人気カフェを目指して遠出したKさん(30代・女性)も、慣れない道で迷ったことから、思わぬ追突事故を起こしてしまいました。

人気カフェを目指して遠出したKさんのケース

Kさんはお盆休みを利用して、SNSで見つけた人気カフェへ友だちとクルマで出かけました。しかし、目的地までのルートを事前に十分確認しないまま出発したため、カフェが近づいたところで道が分からなくなってしまったといいます。

「この辺のはずなのに……」

初めは友だちにナビを確認してもらっていましたが、Kさんも運転中にナビの画面を確認したり、道路標識を探したり、周囲の店舗の看板を見たりするようになりました。目的地はもうすぐだと思っていたこともあり、「ここを曲がれば着くはず」と焦る気持ちも出てきたそうです。しかし、目的地を探すことに気を取られているうちに、前方への注意が散漫になっていました。

次の瞬間、前を走っていたクルマの減速への反応が遅れ、そのまま追突してしまったのです。

事故後、相手への謝罪と賠償対応…深く反省

幸い、今回の事故では相手も友だちも大きなけがには至りませんでしたが、追突された相手のクルマには損傷が生じました。

Kさんは事故直後、相手のドライバーに何度も謝罪。警察へ通報し、あわせて加入していた自動車保険の保険会社にも連絡し、その後の修理費などの賠償については保険会社を通じて対応することになりました。楽しみにしていたカフェへ向かう途中でしたが、友だちに再度謝罪、事故処理が終わってそのまま帰宅したそうです。

事故を起こしたKさんは、「自分では少し確認するだけのつもりだった。でも、その間にもクルマは進んでいた。相手の方にも迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なかった」と振り返っています。

そして、「目的地を探すことばかり考えて、運転への集中が足りなかった。知らない場所へ行くなら、出発前にもっと準備しておくべきだった」と深く反省したそうです。

少し見るだけでもクルマは進んでいることを忘れない

わき見運転というと、スマートフォンを操作したり、カーナビを長時間見続けたりする行為を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、危険なのはこうした行為だけではありません。

道路標識を探して横を向く、店舗の看板を確認する、ナビの画面を見て曲がる場所を探すなど、ほんの一瞬の視線移動でも前方から目を離すことになります。クルマは、その間も当然ながら進み続けています。

特に、高速道路や幹線道路では速度が出ているため、わずかな時間でも進む距離は想像以上です。また、観光地周辺では普段より交通量が増えるだけでなく、歩行者や自転車が多くなったり、駐車場を探して急に減速したりするクルマがいます。

「目的地はもうすぐだから」「少し確認するだけだから」と油断していると、前方のクルマや歩行者への対応が遅れてしまい、事故につながる危険があるのです。

道に迷ったら「走りながら確認」をやめる

目的地が分からなくなったとき、焦ってしまうのは無理もありません。しかし、そこでナビやスマートフォンを見ながら走り続けるのは危険です。「もう少し先まで行けば分かるかもしれない」と運転を続けるのではなく、安全に停車できる場所を探してクルマを止め、落ち着いてルートを確認しましょう。

道の駅やサービスエリア、駐車場など、安全に停車できる場所をあらかじめ把握しておくのも一つの方法です。同乗者がいる場合は、ナビの操作や周囲の確認を任せて運転に集中しましょう。そして、出発前に目的地だけでなく、駐車場の場所や入口、周辺道路の混雑状況まで確認しておけば、運転中に迷う可能性も減らせます。

Kさんは事故後、「下調べをせずに出発したことが事故につながった。知らない場所へ行くときほど事前の準備が大切だと実感しました」と話していました。

夏休みやお盆は、普段とは違う道路環境で運転する機会が増えます。

「もうすぐ着くはず」と焦って走り続けるより、分からなくなったら安全な場所に止まる。目的地に早く到着することよりも、目の前の安全を優先し、楽しい夏のドライブを事故で終わらせないように努めましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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