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5年ぶりに人間ドックを受けた50代女性→エコー検査をしたところ…医師から告げられた“恐ろしい病”に「症状が何もなかったのに…」

  • 2026.8.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。泌尿器科専門医の小内友紀子です。

「がんって、何か症状が出てから気づくものだと思っていました」

多くの方がそうお考えかもしれません。実際、体の変化やサインをきっかけに受診し、病気がみつかることは少なくありません。でも、がんの種類によっては、大きくなるまでまったく症状が出ないこともあります。

今回は、健診をきっかけに早期の腎臓がんが見つかったBさんのエピソードをご紹介します。

※本エピソードは複数の患者さんの経験をもとに再構成した架空のものです。特定の個人を指すものではありません。

5年ぶりの人間ドックで告げられたこと

57歳の女性・Bさんが体験した話です。仕事や家庭のことで忙しくしていたBさんは、ここ数年、健康診断を受けられずにいました。特に体調に不安はなかったものの、「さすがにそろそろ」と思い立ち、5年ぶりに人間ドックを受診したそうです。

超音波検査(エコー検査)を受けたところ、「左の腎臓に腫瘍がある可能性があります」と告げられました。自覚症状はまったくなかったため、Bさんは大きなショックを受けたと振り返っておられました。

腎臓がんは症状が出にくいがん

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

腎臓がんは、初期の段階ではほとんど自覚症状が現れないことで知られています。血尿(けつにょう)や腰の痛みなどが出るころには、がんがある程度大きくなっていることも少なくありません。そのため早期に見つけるためには、症状が出るのを待つのではなく、超音波検査を含めた健診を定期的に受けることが勧められています。

がんの進行度は、大きさや広がり方によってステージ(病期)で分類されます。転移がなく、がんが腎臓の中にとどまっている段階であれば、手術で治癒を目指せることが多いとされています。

手術で腫瘍のみを摘出、1週間ほどで退院

精密検査の結果、Bさんのがんは転移がなく、ステージIa(早期)と診断されました。腎臓全体ではなく腫瘍の部分だけを切り取る「腎部分切除術」が可能とのことで、ロボット支援下手術を受けることになりました。

手術は無事に終わり、傷も小さなもので、入院期間は1週間ほどで退院できたそうです。「症状が何もなかったのに、がんが見つかって本当に驚きました。健診を受けていてよかったです」とBさんは話してくださいました。現在も再発がないか、定期的な検査を続けておられます。

症状がなくても、健診で見つかることがあります

腎臓がんは、症状が出にくいからこそ健診での発見が重要な病気のひとつです。特に超音波検査は体への負担が少なく、腎臓の状態を確認できる検査です。しばらく健診から遠ざかっているという方は、この機会に一度、受診を検討してみてはいかがでしょうか。早めの発見が、その後の治療の選択肢を広げてくれるかもしれません。


※すべての腎腫瘍が超音波検査で発見できるわけではありません

執筆・監修:小内 友紀子
公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士、女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。
【資格】医師/ 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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