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“退職金1,700万円”を受け取った60代女性→「元本割れするのが怖い」普通預金に入れるが…2年後、試算した結果に“後悔したワケ”

  • 2026.8.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

退職金を受け取った際、「投資で元本割れするのが怖いから普通預金に置いておこう」と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、物価高が続く今、資産をそのまま保有することは「実質的な目減り」を意味します。

今回は、「退職金を減らしたくない」と普通預金に放置していたものの、2年後に後悔することとなった女性の事例を紹介します。

「普通預金なら安心」退職金1,700万円を放置していた女性

60代の女性・Aさん(仮名)は、長年にわたり総合病院の看護師として勤務していました。

60歳で退職を決め、受け取った退職金は1,700万円。

銀行では運用を勧められたものの、「元本割れだけは避けたい」という思いから、資産を守るために普通預金に置いていたそうです。

「運用については知識もないし、どうしても元本割れだけは受け入れられない。普通預金なら資産が減ることもないので、一番安心できると思っていました。頑張って働いて受け取った退職金を守るためにも、普通預金に入れたままにしておくつもりだったんです」

しかし、Aさんは後にこの選択を後悔することになります。

“物価高”を感じる日々に不安を覚えたAさん

退職後、年金受取までは現役時代の貯蓄2,600万円から生活費を捻出し、退職金には手を付けていなかったAさん。

ふと、日常のさまざまなシーンで物価高の影響を感じることに焦りを覚えます。

「食料品・日用品の買い物や外食のとき、『また高くなった』と思うことが増えていました。退職してからの2年間だけを見ても、値上がりした商品がたくさんあります。このまま物価高が続けばお金の価値も下がり、普通預金で守っているはずの退職金はどんどん目減りしていく…ということに気付いたんです」

退職金をこのまま普通預金に置いていていいのか…と強く不安を感じたAさん。

とはいえ、やはり運用には抵抗が強かったそうです。

友人の勧めで「個人年金保険」を契約

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

ある日友人と話していると、その友人は「円建ての一時払い個人年金保険」を契約しているとのこと。

これは、中途解約のタイミングによっては元本割れする可能性がある商品ですが、満期まで持てば確定した利回りで資産を増やせるものでした。

話を聞いたAさんは、退職金1,700万円に貯蓄から300万円を足し、2,000万円の一時払いで個人年金保険を契約することに。

中途解約せずに持ち続けることで、5年後には税引前で約140万円増えるという試算でした。

「あのまま普通預金にお金を置いていても、資産は目減りしていくばかり。派手なリターンはないですが、自分に合った運用方法が見つかってよかったです」

Aさんはそう振り返っていました。

「普通預金=安心」ではない

物価高が深刻化している昨今において、資産の維持は「価値を守ること」にはなりません。

しかし、リスク許容度に合わない運用商品を無理に購入するのは避けるべきです。

「できるだけリスクを取りたくない」という場合は、『定期預金』のほか、保有期間などを条件に利回りが確定する『円建ての個人年金保険』や、発行時に利率が決まる『個人向け国債』などの商品を選択するのもよいでしょう。

リスクが小さい商品は当然リターンも小さいですが、コツコツ続けることでお金の価値を維持できます。

ご自身のリスク許容度や収入・貯蓄の状況なども考慮したうえで、大切な退職金を守る方法を見つけましょう。


※円建ての一時払い個人年金保険は、商品によって運用期間や利率、受取方法などの条件が異なります。また、預金とは異なり元本が保証される商品ではありません。中途解約した場合、解約返戻金が一時払保険料を下回る可能性があります

監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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