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「母の生活費や医療費のため」口座から“500万円”引き出した60代娘→2年後、待ち受けていた“思わぬ悲劇”に「ゾッとします」

  • 2026.8.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

「子どもに迷惑をかけたくないから」と、老後の生活費や医療費に備えて貯蓄している人も多いのではないでしょうか。しかし、子どもを思う気持ちが思わぬ「相続トラブル」につながってしまう可能性も。

今回は、母の口座からお金をおろして生活を支えていたことで、相続トラブルを招いてしまった女性の事例を紹介します。

「高齢の母親の代わりに」定期的にお金をおろしていた女性

60代の女性・Aさん(仮名)は、近所に住む母を定期的に訪ねて日々の暮らしをサポートしていました。

Aさんの母は、1年前にAさんの父が亡くなってから一人暮らしに。

それをきっかけに、Aさんは食事の差し入れや買い物・病院の付き添いを始めたほか、母の生活費や医療費の支払いのため、母名義の銀行口座から出金することもあったそうです。

「母は『子どもに迷惑をかけないように』と、老後に備えて計画的に貯蓄してくれていました。日々の生活費はもちろん、医療費・介護費なども私たち子どもが負担したことはなく、すべて母の口座からお金をおろして支払っていたんです」

しかし、これが後の相続トラブルのもとになってしまったのです。

母の死後、500万円の使い込みを疑われたAさん

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

2年後、Aさんの母は病気で帰らぬ人となりました。

遺産総額は2,700万円。相続人は、Aさんと兄の2人です。

2人が母の通帳を確認したところ、母の貯蓄口座からは、一人暮らし期間の3年間で合計約500万円の出金履歴がありました。

その口座は、Aさんが母の代わりに出金することが多かった口座です。

通帳を見たAさんの兄は、Aさんの使い込みを疑いました。

「この金額をすべて母さんが使ったとは思えない。Aが使い込んでいたんじゃないか?」

Aさんが否定するも納得してもらえず、兄はAさんの相続分を減らすことで対応するよう主張したそうです。

「もちろん私は母のお金を使い込んでなんていません。この口座からは、年金では不足する生活費や医療費、孫とのお出かけ費用、家電の買い替え費用などを母に頼まれて出金していました。しかし、兄は遠方に住んでおり、母のこれまでの生活を知りません。もともと私と兄が不仲だったこともあり、話し合いは平行線でした」

その後もなかなか協議がまとまらなかったAさん兄妹でしたが、普段から母と交流があった叔母に証言してもらったり、保管していた医療費明細を見せたりしたことで、時間をかけて兄に納得してもらえたと話されていました。

「今回は叔母に助けられましたが、証言がなかったら…と思うとゾッとします。こんなことになるなら、何のために出金したのか、明細や内訳を記録しておけばよかったです」

Aさんは当時をそう振り返っていました。

「使い込み」を疑われないようにするための対策とは

Aさんのように「高齢の親の口座から本人の代わりに生活費などを引き出している」という事例は珍しくありません。

しかし、出金したお金の使途が不明である場合、金額によっては今回のように思わぬ相続トラブルに発展する可能性もあります。

相続発生時に使い込みを疑われないためにできる対策の例は、以下のとおりです。

  • 「何のための出金か」を記録に残す
  • 大きな出費は領収書を保管しておく
  • 家計簿などで親の生活費を把握できるよう記録する
  • 普段から親の生活実態を家族で共有しておく

「親のために使っているから問題ない」と安易に考えず、客観的な記録として使途を残しておくことが大切です。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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