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建築・カフェ・アートが楽しめる、東京のおしゃれな公園14

  • 2026.7.27
縄手英樹/アフロ

東京の公園は、もはや緑を楽しむだけの場所ではない。洗練された建築やデザイン、感性を刺激するアート、そして心安らぐ上質なカフェが融合した新たな都市のオアシスなのだ。文化センターや植物園、カフェといった多様な施設と一体化し、「学ぶ」「感じる」「くつろぐ」という体験を同時に提供する魅力的な公園を『エル・デコ』が厳選。週末の過ごし方や日常の質を高めるヒントを探してみて。

【目次】
<都心エリア>

1. 渋谷区立宮下公園
2. 若葉東公園
3. 都立明治公園
4. 和田倉噴水公園

<城南・城西エリア>
5. 田園調布せせらぎ公園
6. 砧公園
7. 国営昭和記念公園
8. 都立小金井公園

<城東・ベイエリア>
9. 上野恩賜公園
10. 都立木場公園
11. 豊洲公園
12. 都立夢の島公園
13. 江戸川区立なぎさ公園
14. 葛西臨海公園

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渋谷区立宮下公園/渋谷区

渋谷の真ん中に誕生した新たなカルチャースポット。もとは1953年に誕生し、長く人々に親しまれてきたこの公園は、2020年の再整備で4階建ての「MIYASHITA PARK」屋上に生まれ変わった。

ストリートカルチャーを象徴するスケート場やボルダリングウォール、そして多目的運動施設でアクティブに体を動かしたり、約1000㎡の広々とした芝生ひろばでゆったりとくつろいだりできる。時間の移ろいとともに緑を深めるキャノピー植栽が心地よい空間を演出し、ショッピングや飲食とシームレスにつながるこの場所は、渋谷らしいダイバーシティが息づく新たな“遊べる”公園として、昼夜を問わず多くの人々で賑わっている。

住所/東京都渋谷区渋谷1-26-5 4F

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MIYASHITA PARK

渋谷の真ん中に位置する「MIYASHITA PARK」は、公園・商業施設・ホテルが一体化した、まったく新しい都市のかたち。屋上には再整備された公園が広がり、その下にはショップ、ホテル、横丁、ギャラリー、クラブといった多様な文化がレイヤーのように重なる。

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建築は、インモールとアウトモールを融合させ、施設内外の境界を曖昧にすることで、歩くだけで都市と自然を行き来するような感覚をつくり出している。緑化された天蓋は、視覚的な潤いとともに、環境負荷の軽減にも配慮。つくり込まず、余白を残す設計が、自由な過ごし方を引き出し、訪れるたびに違う景色が広がる、そんな都市の“余白”としての機能を建築そのものが担っている。

住所/東京都渋谷区神宮前6-20-10

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VALLEY PARK STAND

渋谷の街と屋上公園をゆるやかにつなぐ場所に生まれた「sequence MIYASHITA PARK」内のカフェ「VALLEY PARK STAND」は、地形のようなデザインが印象的なパブリックスペース。舗装とひと続きの床がそのままカフェ内部に引き込まれ、凹凸を生かした段差が、ベンチにもステージにもなる自由な居場所をつくり出す。設計を手掛けたのはSUPPOSE DESIGN OFFICE。

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廃材となった欅(けやき)をアップサイクルしたスツールや、在来の植物など、素材や植栽、家具にも土地の記憶を反映し、使い手の関わりによって空間が日々変化する設計に。

住所/東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 4F

片岡巌/アフロ

若葉東公園/新宿区

四ツ谷駅近くに位置する「若葉東公園」は、「迎賓館赤坂離宮」との調和を意識して設計された、気品漂う西洋庭園風の公園。周囲を道に囲まれた正三角形の敷地が特徴で、中央を通る石畳を軸に左右対称のユリノキ並木が整然と連なっている。幾何学的なレイアウトと垂直に伸びる並木のラインが、都心であることを忘れさせるような荘厳で静粛な情景を作り出している。

園内には、白亜の宮殿を思わせる列柱や噴水、バラのアーチが配され、芝生の緑とともにエレガントな景観を構成。春のサクラから秋に黄金色へ染まるユリノキまで、四季の花々がクラシカルなモニュメントを彩る様子も美しい。夜になると列柱がライトアップによって浮かび上がり、昼の端正な姿とは一変した幻想的な空間が広がる。

住所/東京都新宿区四谷1-12

出典:迎賓館赤坂離宮Instagram

迎賓館赤坂離宮

近代洋風建築の到達点といわれる「迎賓館赤坂離宮」は、明治期に誕生した日本唯一のネオ・バロック様式を誇る国宝の宮殿建築。片山東熊の総指揮により当時の技術を結集した建物は、昭和の大改修で村野藤吾が本館を、谷口吉郎が和風別館を手掛け、現在の姿となった。2016年からは通年公開が始まり、世界各国の賓客を迎える至高の空間を間近に鑑賞できる。

出典:迎賓館赤坂離宮Instagram

女神オーロラの天井画が彩る「朝日の間」から七宝焼が壁を飾る「花鳥の間」まで、贅を尽くした意匠が続く本館に対し、和風別館「游心亭」では池の反射が天井に映る「ゆらぎ」の演出など、静謐な和の美学に触れることができる。こうした建築を包む庭園もまた、正門から続くクロマツの並木や噴水周囲のサツキにいたるまで左右対称の造形美が貫かれ、その端正な佇まいが白亜の宮殿を優雅に縁取っている。

出典:迎賓館赤坂離宮Instagram

住所/東京都港区元赤坂2-1-1

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都立明治公園/渋谷区

東京の新たなランドマークとして注目を集める「都立明治公園」は、“東京の未来を彩る100年の杜”をコンセプトに整備された都市型公園。民間と行政が連携する新しい公園づくりの仕組み「Park-PFI」を活用し、東京建物を代表とする企業コンソーシアムによって実現した、都立公園としては初の取り組み。

園内には、開放的な芝生が広がる「希望の広場」、多様な体験を提供する「インクルーシブ広場」、渋谷川の水景をモチーフにした「みち広場」という3つの広場があり、すべてが緩やかな園路で心地よくつながっている。こうした工夫によって、訪れる人々は自然に園内を回遊しながら、それぞれの広場の表情や魅力を感じることができる。さらに、約7500㎡にわたって落葉樹や常緑樹が植えられた「誇りの杜」は、100年後の東京のレガシーとして育まれ、都会の喧騒を忘れさせてくれる安らぎと活気を届ける。ただ歩くだけでも、心が軽くなるような、そんなスポットだ。

住所/東京都新宿区霞ヶ丘町内ほか

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Meiji Park Market

「都立明治公園」の豊かな緑と響き合うように設計された複合型フードホール。無垢木材や公園らしい色使い、オーガニックな曲線を取り入れたデザインが、都会にいながら自然を感じさせる。

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中央に設けられた食堂のようなパブリックスペースは、公園のベンチに腰掛けるような心地よさを生み出し、思い思いにくつろげる開かれた空間に。ベーカリーやコーヒースタンド、フライドチキン専門店が一体となっていて、都会の中でほっとする居場所になる。訪れる人は、作り手のこだわりを間近に感じながら、食と時間を楽しむことができる。

住所/東京都新宿区霞ヶ丘町5-7 都立明治公園内A棟 1F

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TOTOPA 都立明治公園店

公園内にはスパ施設もある。木の温もりや自然素材が映える空間は、京都のデザインスタジオ六角屋による設計で、静寂と癒やしに満ちた心地よい場所に仕上がっている。

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男女別に分かれたフロアでは、TTNE監修の多様なサウナや蒸し湯、深い水風呂、リラックスを誘う外気浴スペースが揃い、思い思いのリズムで“ととのう”体験が可能。館内にはコンパクトなフィットネス空間やランニングステーションもあり、公園のアクティビティとリンクするように設計されている。都心にいながら自然に寄り添う「TOTOPA」は、公園のように誰でも安らげる、ウェルビーイングの拠点だ。

住所/東京都新宿区霞ヶ丘町5-7 都立明治公園内A棟 2F, 3F

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和田倉噴水公園/千代田区

皇居外苑の「和田倉噴水公園」は、水と緑が織りなす壮麗な景観が特徴。上皇陛下の御結婚を記念して創建され、今上天皇の御結婚を機に“継続と新たな発展”をテーマに再整備された。

園内では、かつて江戸城の物資輸送の要であった歴史を感じさせつつ、現代的な魅力が共存している。公園全体を彩るのは、躍動感あふれる大噴水や荘厳な滝、そして静かに流れるせせらぎといった多様な水の表情。これらは単なる景観としてだけでなく、地球や未来への希望を象徴するモニュメントとしても存在感を放つ。かつて江戸城への物資輸送の拠点だったこの地は、江戸の記憶をとどめながらも、誰もが気軽に立ち寄れる都会の憩いの場として人々を迎えている。

住所/東京都千代田区皇居外苑3-1

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スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店

皇居のほど近く、「和田倉噴水公園」の緑に囲まれた一角に建つ「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」は、世界自然保護基金と共同策定した“Greener Stores Framework”の認証を日本で初めて取得した環境配慮型店舗。国産木材を用いた設計や、工事時に出た廃材の85%以上をリサイクルに活用するなど、サステナビリティを軸とした建築アプローチが光る。

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店内にはCO₂を吸収・固定化する新素材の床タイルを敷設し、豆かすを混ぜ込んだテクスチャーが足元にやさしい表情を与える。家具は使い捨てせず、修理しながら使い続けることを前提とし、長い時間をかけて育てるような設計に。

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廃漁網を使った大壁面アートや、蛍光灯のガラスを吹きガラスで再生した照明など、素材に第二の命を与えるアートが随所に配置されている。環境負荷の低減を具体的に形にしたこの空間には、今後の店舗づくりの指針となる試みが詰まっている。

住所/東京都千代田区皇居外苑3-1

Aflo

田園調布せせらぎ公園/大田区

かつての「多摩川園遊園地」やテニスクラブ跡地を再生した、水と緑の豊かな風景を楽しめる憩いの場。園内には3カ所の大きな湧水池があり、多様な水生生物が息づいている。春には美しい桜が咲き誇り、秋にはイロハモミジの鮮やかな紅葉が楽しめるなど、四季折々の表情を見せるのも魅力。

住所/東京都大田区田園調布1-53-12

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田園調布せせらぎ館

国分寺崖線の豊かな自然に抱かれた「田園調布せせらぎ館」は、建築家・隈研吾による地域の憩いと活動の拠点だ。木や土といった自然素材の温かみを感じる空間には、集会室や図書の貸出、親子のくつろぎの場まで、多様な機能が優しく溶け込んでいる。人々のアイデアや活動が重なり合い、地域の文化を育むこの場所は、まさに自然に寄り添う“森の縁側”のような存在。

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崖線の起伏を受け止めるように細長く伸びる建物には、緑の中で心地よく過ごせる縁側が連なり、内外の境界を曖昧にしながら自然と人とをつなげている。

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自然に囲まれた休憩スペースでは、公園の緑を感じながらゆったりとしたひとときを過ごせる。無料で開放されているので、気軽に立ち寄ってみて。

住所/東京都大田区田園調布1-53−12

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砧公園/世田谷区

「砧公園」は、紀元2600年記念事業として都市計画が決定された広大な緑地が起源。戦時中は防空緑地、戦後は都営ゴルフ場として親しまれていた。現在は“家族ぐるみで楽しめること”をテーマに、自然の地形を生かした芝生広場と樹林のファミリーパーク、そして運動施設区域が整備されている。「みんなのひろば」や、多様な野鳥が飛来する「バードサンクチュアリ」、そして谷戸川にかかる珍しい吊り橋など、豊かな自然と多様な施設が共存。穏やかな緑に囲まれ、日々の疲れをそっと癒やしてくれる公園だ。

住所/世田谷区砧公園1-1

世田谷美術館提供

世田谷美術館

1986年に開館した「世田谷美術館」は、「砧公園」の豊かな緑と連続するように佇む美術館。建築家・内井昭蔵が手掛けたこの空間は、自然との共生を主題に設計され、建物の輪郭さえも柔らかく風景にとけこむ。

奥村浩司

館内には、世田谷区ゆかりの作家による作品をはじめ、海外の現代美術や素朴派、北大路魯山人の名品まで、多彩なコレクションが揃っている。展覧会のほかにも、創作体験や音楽、映像など、ジャンルを横断したプログラムが充実。鑑賞を終えたら、美術館の地下中庭にあるカフェで一息つくのもこの美術館の楽しみのひとつ。アートにふれながら、公園の中で思索を深める。そんな時間を与えてくれる場所だ。

住所/東京都世田谷区砧公園1-2

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国営昭和記念公園 /立川市

昭和天皇御在位50年を記念し、米軍立川飛行場跡地に整備された総面積180haの国営公園。東京都立川市と昭島市にまたがり、1983年に第一期区域が開園して以来、自然と人間性の調和を目指して発展してきた。“緑の回復と人間性の向上”をテーマに、豊かな自然と多彩なレクリエーションが楽しめるよう設計されている。

園内は5つのゾーンで構成され、都市的な「みどりの文化ゾーン」や「展示施設ゾーン」から、自然を感じる「水のゾーン」「広場ゾーン」や深い緑が広がる「森のゾーン」まで、訪れる人を多彩な表情で迎える。都市的な景観と武蔵野の自然を再現した森が融合。JR立川駅や多摩都市モノレールからも近く、都市の賑わいと自然の息吹が交わる、東京の魅力を体現した公園だ。

住所/東京都立川市緑町3173

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花みどり文化センター

立川の国営昭和記念公園内に建つ「花みどり文化センター」は、ギャラリーや講義室、昭和天皇記念館を備えた学びと交流の拠点だ。設計は建築家・伊東豊雄。薄く長い建物は周囲の広場と溶け込み、屋上緑化により自然との一体感を演出している。

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観光情報発信拠点「TiSTORE」では、立川市の物産品を購入したり、カフェスペースでくつろいだりできる。花と緑に関する体験プログラムや多彩なワークショップも開催し、訪れる人々の知的好奇心を刺激するスポットだ。

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屋上に広がる「浮游の庭」は、空中に浮かぶ緑の丘のよう。大木が季節感を添え、街の眺めを楽しめる憩いの空間となっている。

住所/ 東京都立川市緑町3173

縄手英樹/アフロ

都立小金井公園/小金井市

玉川上水沿いに位置する「都立小金井公園」は、「日比谷公園」の約5倍という圧倒的な広さを誇る緑の拠点。かつて「東宮仮御所」として使用された歴史があり、現在は武蔵野の雑木林や緩やかな起伏のある草地が広がる憩いの場となっている。武蔵野の面影を残す16haの雑木林が保護され、40種類以上の野鳥が飛来するバードサンクチュアリや、起伏を活かした開放的な草原が都心の喧騒を忘れさせてくれる。

約50種のサクラが春を彩る「桜の園」から、秋に香るキンモクセイの大木にいたるまで、四季の情景を楽しみながら広い園内を自由に散策できる。サイクリングコースで園内を巡る楽しみがあるほか、ユーカリ広場には手ぶらでバーベキューが可能なショップも併設。広大な草地でのピクニックを始め、多目的にリフレッシュできる環境が整っている。

住所/東京都小金井市桜町3丁目、関野町1・2丁目、小平市花小金井南町3丁目、西東京市向台町6丁目、武蔵野市桜堤3丁目

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江戸東京たてもの園

小金井公園内に隣接する「江戸東京たてもの園」は、現地保存が困難になった歴史的建造物を移築・復元し、その価値を継承する野外博物館だ。約7haの敷地には、江戸時代から昭和中期までの住宅や商店など30棟もの建造物が並び、それぞれの室内では当時の生活や商いの情景が鮮やかに再現されている。園内は3つのゾーンに分かれ、茅葺きの民家からモダンな洋館、看板建築が連なる商店街まで、歩くほどに異なる時代の景色が重なり合う。

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近代建築の発展を支えた前川國男の自邸や、和洋折衷が美しい「小出邸」といった名建築の内部を実際に歩き、当時の空間を体感できるのが醍醐味だ。さらに下町の風情が漂うエリアへ足を延ばせば、レトロな街並みが広がり、時代を遡ったような没入感を味わえる。散策の後は、歴史ある「光華殿」を改修したビジターセンター内のミュージアムショップ&カフェにて、建築や文化に関する書籍を購入したり、公園を眺めながら、ゆったりと休憩できる。

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住所/東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)

kuremo / Getty Images

上野恩賜公園/台東区

明治6年に日本初の公園として指定された「上野恩賜公園」は、2023年に開園150周年を迎えた。かつての寛永寺境内地を引き継いだ「上野の山」の台地と、豊かな水面を湛える「不忍池」からなり、都内随一の自然景観が守られている。春の桜や夏の蓮など、四季の移ろいとともに歴史の息吹を随所に感じられるのがこの場所の魅力だ。

広大な敷地内には、「上野東照宮」の唐門や本殿といった荘厳な建築に加え、オランダ人医師ボードワン博士の像など、公園誕生にまつわる記念碑も点在する。散策の中心となる竹の台噴水周辺は、歴史ある博物館の建物と一体となったシンメトリーな景観が広がり、都市公園ならではのデザイン美を感じさせる。現在は再生整備計画も進んでおり、文化と観光を象徴する拠点として進化を続けている。

住所/東京都台東区上野公園、池之端3丁目

国際子ども図書館

国立国会図書館国際子ども図書館

上野公園の奥に佇む「国際子ども図書館」は、1906年築の旧帝国図書館を再生した明治期ルネサンス様式の建築が圧巻。建築家・安藤忠雄が改修に参画し、歴史を刻む「レンガ棟」をガラスボックスが貫く大胆なデザインが施されている。2015年には本をめくるような弓状の曲線を描く「アーチ棟」も竣工。明治、昭和、平成の三代にわたる建築意匠が響き合い、唯一無二の図書館空間を作り出している。

国際子ども図書館

館内には、漆喰装飾が美しいかつての貴賓室や、100年以上前のシャンデリアが輝く大階段など、職人の手仕事が息づく意匠が随所に残る。明治期の木製サッシや化粧煉瓦を間近に臨むガラス張りのラウンジを通り、歴史的な重厚さと現代の透明感が交差する空間を回遊できる。中庭に面したテラス席やカフェテリアもあり、上野の杜の静寂とともに建築遺産の質感を肌で感じながら、読書や休憩を楽しめる。

住所/東京都台東区上野公園12-49

©東京都美術館

東京都美術館

「東京都美術館」は、日本初の公立美術館として1926年に開館した。現在の建物は日本のモダニズム建築の巨匠・前川國男設計によるもの。すべての人に開かれた「アートへの入口」となることを目指し、年齢や経験を問わず誰もが美術を通じて世界との絆を深められる場であることを大切にしている。

©東京都美術館

2012年のリニューアルによって利便性が高まった他、レストラン、ショップなどの充実を図り、来館者に芸術文化に関わる喜びや楽しさをもたらす空間づくりを展開する。佐藤慶太郎記念 アートラウンジ(写真)は北欧デザインの椅子でゆったりとした時間を過ごせる休憩スペース。

住所/東京都台東区上野公園8-36

Aflo

都立木場公園/江東区

江戸から昭和にかけて材木の町として栄えた木場の地に広がる「都立木場公園」。園内をダイナミックにつなぐ「木場公園大橋」は、まさに公園のシンボル。この橋を渡れば、開放感あふれる広場や、木々の間を縫うように散策できる小道など、多様な表情を持つ空間が広がる。

子どもたちがのびのびと遊べる場所、静かに読書を楽しめる場所、あるいは仲間とバーベキューを囲んで語らう場所。誰もが自分らしい過ごし方を見つけられるよう、様々な工夫が凝らされている。橋を渡って、あなたの好きな過ごし方を見つけてほしい。

住所/東京都江東区木場4・5丁目、平野4丁目

Anthony Caro, Tower of Discovery, 1991 Photo: Kenta Hasegawa

東京都現代美術館

「木場公園」の緑に抱かれた「東京都現代美術館」は、1995年の開館以来、戦後美術から最先端の動向までを網羅するアートの拠点。特筆すべきは、最大9mの天井高や19mの吹き抜けアトリウムといった、建築的なダイナミズム。自然光が差し込む開放的な空間は、散歩の途中にふらりと立ち寄れる公園のようなホスピタリティを備えている。

Photo: Kenta Hasegawa

展示では戦後美術を体系化した約6100点のコレクションを軸に構成されるコレクション展のほか、多彩なジャンルの企画展を随時開催。時代を切り拓く若手作家の作品も積極的に紹介されており、現代美術の歴史と革新性を同時に体感できるのが魅力だ。また、国内最大級の約28万冊を揃える美術図書室も併設されており、展覧会の余韻を楽しみながら専門的な資料を自由に閲覧できる。

住所/東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)

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Park Community KIBACO

“木場のコミュニティを育む箱”として名づけられたカフェ「Park Community KIBACO」。名前の由来そのままに、木でつくられたこの小さな建物は、地域の自然や人々の営みと響き合うような温もりを感じさせる。建築には天然素材が多用され、開放的なレイアウトや日差しを取り込むデザインにより、四季折々の公園の風景とゆるやかにつながる。

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屋根付きの屋外スペースやテラス、ゆるやかに区切られたカフェ空間など、人が集まり過ごすことを前提に構成されたこの場所は、単なる飲食店ではなく、地域の暮らしを支える小さなハブとして機能している。街路の延長のようなアプローチ、くつろぎのための家具や小物まで細やかな配慮があり、ふらっと立ち寄って、思わず長居したくなる。

住所/東京都江東区木場5-7 木場公園内

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豊洲公園/江東区

「アーバンドックららぽーと豊洲」に隣接した、海に面して広がる開放的な都市公園。親子連れでにぎわう芝生広場を中心に、週末にはキッチンカーやイベントが楽しめる花木と「モニュメント広場」、そして子どもたちに人気の「じゃぶじゃぶ池」など、多彩な魅力を備えている。「こども広場」には、アスレチックやすべり台、砂場やブランコといった遊具が充実し、大人向けの健康遊具も揃っているので、海沿いの心地よい風を感じながら、体を動かすことも。

園内に点在するガーデンには、この公園で種から育てられた花々が咲き誇り、訪れる人の心を和ませてくれる。

住所/東京都江東区豊洲2-3-6

photo Takumi Ota

ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ

海に面した豊洲ぐるりパーク内に位置する「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。スキーマ建築計画の長坂常の設計によるカフェは“ボーダーレス”をコンセプトに、公園全体を“客席”と見立てる大胆な発想で、屋内外の境界を緩やかにつないだ。

photo Takumi Ota

室内は公園の自然と調和するよう、温かみのあるレンガ床を広く敷き詰め、自然素材の木製家具で落ち着いた雰囲気を演出した。ガラス張りの壁面からたっぷり自然光が差し込む空間に、ゆったりとしたソファ席やラウンジチェアを配置し、家族連れや友人同士、ペット連れでもくつろげる多様な座席バリエーションを提供している。

photo Takumi Ota

四方から入れるアプローチや、屋外のテラス席は、家族連れやペット連れにも親しみやすく、訪れる人それぞれの過ごし方に寄り添うしつらえ。目の前の景色に溶け込むような空間で味わうコーヒーは、開放感に包まれたロケーションだからこそ生まれる格別な体験に。

住所/東京都江東区豊洲 2-3-6 豊洲公園内

Aflo

都立夢の島公園/江東区

江東区に位置する「都立夢の島公園」は、かつて東京湾の埋立地、そして“ゴミの島”として知られた歴史を持つ、再生された大規模公園。幾多の困難を乗り越え、今では豊かな緑に包まれた憩いの場として多くの人々を迎え入れている。

広大な園内は、かつての面影を忘れさせるほどの自然が広がり、風に揺れるユーカリや熱帯・亜熱帯の木々が異国情緒を漂わせる。陸上競技場やアーチェリー場といったスポーツ施設も整備され、体を動かす楽しみも満喫できる。また、バーベキュー広場からは、マリーナや運河が一望でき、都内であることを忘れさせるほど。歴史の上に築かれたこの公園は、人々が自然と向き合い、新たなエネルギーを得る場となっている。

住所/東京都江東区夢の島1・2丁目

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夢の島熱帯植物館

都心から少し足をのばすだけで出合える、緑の楽園。「夢の島熱帯植物館」は、「夢の島公園」内にある全面ガラス張りの植物館で、帆船を思わせるダイナミックな温室建築がランドマーク。館内は3つの大温室ドームで構成され、それぞれに熱帯雨林の水辺、ヤシや果樹に囲まれた人里の景観、小笠原諸島の固有種など、異なる生態系が立体的に再現されている。

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光と水、風が絶妙に組み合わされた空間は、歩くだけで熱帯の息吹を五感で感じられる設計。映像ホールや企画展示では植物の文化的背景にもふれられ、屋外には香り豊かなハーブ園や、公園のユーカリを借景にしたオーストラリア庭園が広がる。鑑賞だけでなく、体験、学び、癒やしといった多層的な価値が集まったこの植物館は、単なる鑑賞施設を超えて、環境、教育、文化が交差する現代的な植物館だ。

住所/東京都江東区夢の島2-1-2

板山一三/アフロ

江戸川区立なぎさ公園/江戸川区

江戸川沿いに広がる「なぎさ公園」は、展望の丘からの開放的な眺めと、季節ごとに表情を変える植栽が魅力の公園。春には約17000株のツツジが山を彩り、満開の桜や秋の紅葉が建物を美しく包み込む。園内には野球場やサッカーを楽しめる広場、さらに7頭のポニーが暮らすポニーランドがあり、自然の中で動物と触れ合いながらアクティブに過ごすことができる。

地形に溶け込む有機的な形状が特徴の「ものがたりの丘」は、築山全体が遊び場となるようデザインされ、周囲の自然と美しく呼応している。ループ状のつながりを持たせた遊具や、ひとりでもグループでもくつろげる不思議な形のロングベンチが配置され、丘を駆け回る子どもたちの躍動感さえも景観の一部として描き出している。

住所/東京都江戸川区南葛西7-3-1

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魔法の文学館

「なぎさ公園」の丘に建つ「魔法の文学館」は、建築家・隈研吾が設計した純白の建築。花びらが広がるような「フラワールーフ」が特徴で、小さな家が集まったような構成が周囲の地形に軽やかに溶け込んでいる。館内はアートディレクター・くぼしまりおが手掛けた「いちご色」の世界が広がり、『魔女の宅急便』の舞台であるコリコの町が再現されている。

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角野栄子を中心とした選書委員が選んだ約17,000冊の児童書を揃えるライブラリーは、あえて分類を抑えた配架により、宝探しをするような本との出合いを演出している。おうち型の本棚に囲まれながら、好きな場所で自由に読書を楽しめるのがこの場所の醍醐味だ。最上階の「カフェ・キキ」では、旧江戸川を望むパノラマとともに、作品の世界観を反映したオリジナルメニューが提供されている。

住所/東京都江戸川区南葛西7-3-1なぎさ公園内

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葛西臨海公園/江戸川区

東京湾に広がる「葛西臨海公園」は、“緑と水と人のふれあい”をテーマに、広大な敷地と多様な施設が魅力だ。広々とした芝生がどこまでも続き、その上にはシンボルである大観覧車が悠然とそびえ、空と海が一体となった壮大な景色が広がる。護岸沿いの広場では、心地よい潮風を感じながら、東京湾を行き交う船や、遠くに見える都心のビル群を眺めることができる。野鳥たちの楽園である鳥類園や、隣接する「葛西海浜公園」のきらめく渚は、豊かな生態系を感じさせ、四季折々の自然の表情を見せてくれる。

住所/東京都江戸川区臨海町6丁目

(公財)東京動物園協会

葛西臨海水族園

東京湾の青い海を見渡す「葛西臨海公園」内に建つ「葛西臨海水族園」は、自然との共生を感じさせる透明感ある建築が印象的。建築家・谷口吉生によるガラスドームは、公園の緑と海の水面を映し込みながら、内と外の境界を溶かすような美しい空間を創り出す。海と一体となった美しい空間構成は、まさに“海と人間との交流の場”として、1989年の開園以来多くの人々に親しまれている。

(公財)東京動物園協会

館内では、世界初のクロマグロ群泳展示や、世界各地の豊かな海の姿、そして国内最大級のペンギン展示が展開され、訪れる人々をダイナミックな海の世界へ誘う。写真はクロマグロが弧を描くように泳ぐアクアシアター。曲面ガラスがその迫力ある姿をより印象的に見せてくれる。日々の忙しさから離れ、海の中の静かな世界をのぞきたい人にぴったりの空間だ。

住所/東京都江戸川区臨海町6-2-3

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展望レストハウス「クリスタルビュー」

東京湾を見晴らす丘の上に建つ「クリスタルビュー」は、ガラスの透明感と直線的な美しさが際立つ展望レストハウス。水族園と同様に谷口吉生が手掛けている。水平と垂直を強調した幾何学的な造形は、海岸線に沿うように建てられ、周囲の自然と調和しながら、海と緑をより引き立てている。

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全面ガラス張りの空間から望む東京湾は、季節や時間の移ろいとともに姿を変え、訪れる人に美しい景色の余韻を残してくれる。地下1階から地上2階にわたる施設内では、点在する地域の歴史や野鳥の生態を紹介するさまざまな展示で公園の魅力を深掘りしたり、海辺で楽しめるカフェをコンセプトにしたカフェスペースで潮風に包まれながらくつろいだり、日中の爽快な眺めはもちろん、屋外の展望デッキからの夕焼けや夜景もまた格別で、公園散策の締めくくりとして訪れたいスポットだ。

住所/ 東京都江戸川区臨海町6-2-1

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