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「ほかに守りたい人ができたから、もう会えない」どっちつかずの関係を続けた男→私が最後に告げられた言葉と後悔

  • 2026.7.28

二十代のはじまりに

その人と出会ったのは、私がまだ二十代のはじめの頃でした。

ひと目で心を惹かれて、気づけば誰よりも大切に思うようになっていたのです。

相手も、まんざらではない様子でした。二人で食事に行ったり、映画を観たり。

恋人同士がするようなことを、私たちは、ごく自然に重ねていきました。

それなら付き合っているのかと言えば、はっきりそうとも言えない。

告白めいた言葉を交わすでもなく、はっきりした線引きのないまま、ただ時間だけが過ぎていったのです。

どっちつかずのまま

付き合っているのか、いないのか。どっちつかずの、曖昧な関係。

それが、なんと8年も続きました。

今思えば不思議な話ですが、当時の私は、それでもよかったのです。

好きすぎて、ただ一緒にいられるだけで嬉しかった。

名前のつかない関係でも、隣にいられれば、それだけで満たされていたように思います。

いつか、ちゃんとした形になるかもしれない。

そんな淡い期待を、私はどこかでずっと抱いていました。

相手も、その期待を、そっと拒まないでいてくれる。

だから私は、答えの出ない時間を待つことさえ、さほど苦にも思わなかったのです。

友人には「早くはっきりさせたら」と言われることもありました。

それでも、いまの心地よさが壊れてしまうのが怖くて、私はどうしても踏み込めずにいたのです。

告げられた最後の言葉

そんなある日のことです。何の前触れもなく、その人は静かに切り出しました。

「ほかに守りたい人ができたから、もう会えない」

頭の中が、真っ白になりました。

8年ものあいだ、私が積み重ねてきた時間は、いったい何だったのか。問い返す言葉すら、うまく出てきませんでした。

「勝手に8年も、期待させておいて」

あとになって、そんな恨み言のひとつも言いたくなりました。

けれど、彼を強く責める気には、なぜかなれなかったのです。曖昧なまま隣にいることを選んだのは、ほかでもない私自身でもあったからです。

あれから、長い時が流れました。それでも、ふとした瞬間に思い出しては、あの人と離れて本当によかったのかと、今も考えてしまいます。もう顔もおぼろげになりつつあるのに、あの割り切れなさだけが、妙にくっきりと残っているのです。

その答えは、きっと出ないままなのでしょう。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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