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「絶対、今する話じゃないよな」新郎の失敗談を話し始めた男。空気の読めない話に思わず苦笑い

  • 2026.7.27

友人の晴れの披露宴で

学生時代からの友人が、ついに結婚することになりました。

私は披露宴に招かれ、40代も半ばにさしかかった同級生たちと、久しぶりに顔をそろえたのです。

新郎の晴れ姿には、こちらまで誇らしい気分でした。

華やかな料理が運ばれ、乾杯のグラスが重なり、会場はやわらかな祝福の空気に包まれていました。

やがて、来賓によるスピーチの時間が始まったのです。

最初の何人かは、新郎の人柄をあたたかく語る、微笑ましい挨拶でした。

ところが、次にマイクの前へ進んだ男性を見て、私はふと嫌な予感を覚えたのです。

マイクを握った上役

その人は、新郎の勤め先で役職の高い立場にある人物のようでした。

グラスを手にしたまま壇上に立ち、赤らんだ顔で、上機嫌にしゃべり始めました。

案の定というべきか、その中身は、新郎が会社でやらかしたという失敗談ばかりでした。

得意先での言い間違いや、寝坊で遅刻しかけた話を、面白おかしく並べ立てていきます。

ところが、そのどれもが微妙に笑いどころを外していて、会場は苦笑いを浮かべるほかありません。

(絶対、今する話じゃないよな)

新婦のご家族も、困ったように視線を落としていました。

相手は立場のある人だけに、誰も口を挟めません。せっかく華やいでいた空気が、じわじわとしぼんでいくのが分かりました。花嫁の隣で、新郎も引きつった笑みを浮かべています。

司会の一言

もう見ていられない、と誰もが感じかけたそのときでした。

進行役の司会者が、絶妙の間合いで、そっとマイクへ歩み寄ったのです。

「素敵なお話を、ありがとうございました。新郎への深い期待が伝わってまいりました」

角を立てるどころか、上役の長話をやんわりと持ち上げながら、司会はすっと話を締めくくりました。

そのまま、新郎新婦へのお祝いへと、自然に場をつなぎ直したのです。

拍手が起こり、しぼみかけていた祝福の空気が、みるみるうちに戻ってきました。当の上役も、悪い気はしなかったのか、満足そうにグラスを掲げて席へ戻っていきます。

誰の顔もつぶさず、それでいて場をきちんと立て直す。あの司会の見事なさばきを、私は今でも忘れられません。プロの機転とはこういうものかと、深く感心した披露宴でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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