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消したメッセージの宛先を、彼女の誕生日まで打ち明けられなかった俺

  • 2026.7.26
ハウコレ

「信じて」と言い切った瞬間、俺は彼女の誕生日を1人で守ることに決めました。

取り消したメッセージの宛先の理由は、まだ告げられません。テーブルには俺の手のひらで隠したままのスマホがありました。

最悪のタイミングで届いた返信

中学からの友人に、彼女への誕生日プレゼント選びを頼んでいました。相手は女性で、俺とは付き合いが長いのに、彼女に紹介する機会がないまま今日まで来ていた相手です。今週末、俺の部屋に来てもらってケーキと花を渡す段取りで、集合時間と受け取り場所を最後にすり合わせている途中でした。

よりによってその返信が、彼女が家に来ている最中に届いたのです。画面には友人の名前と、「花、私が受け取っておくね」と表示されていました。俺は「あ、ちょっとごめん」と言い、メッセージを非表示にしました。

とっさに出た嘘は、口にした瞬間から下手だった

「職場の人?」彼女は落ち着いた声で聞いてきました。落ち着いた声の時ほど、実は真剣に受け止めていることは、付き合いの中で知っていました。「いや、違うけど……」と答えたあとに、「今、女の子の名前見えたよ」と続けられました。ここで友人の存在を切り出せば、サプライズの意味も、彼女を家に呼ぶ理由も、まるごと台無しになります。

「なんでもない。仕事のやりとりみたいなもの」

とっさに出た嘘は、口にした瞬間から、自分でも下手だとわかりました。

その場で捻り出せた、精1杯の折衷案

「なんでもないなら、見せて」

俺はスマホをうつ伏せにしたまま、答えました。

「見せられない。信じて」

言い終えたあとで、彼女に「信じてって言われて、信じられると思う?」と返されました。もっともでした。かといって、彼女に浮気を疑わせたまま数日を過ごさせるのも、俺の望んでいたことではありません。

「今週末まで待って。ちゃんと話すから」

それが、その場で捻り出せた精一杯の折衷案でした。彼女は無言でうなずき、先に帰りました。

そして...

週末、女性の友人を家に呼び、彼女の名前を入れたケーキと花束をテーブルに並べました。彼女は「非表示にしたメッセージって、これのことだったの」と少し笑い、少し困った顔をしました。次からは、隠さない方が結果的に信じてもらえるのかもしれません。とはいえ、あの日の焦り方は、俺が彼女の誕生日を大事にしたかった証拠でもありました。今は、それだけは伝わっていてほしいと思っています。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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