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【両国】すみだ北斎美術館 開館10周年記念「北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」夏休みはふたりの富士へGo!

  • 2026.7.19

江戸っ子の憧れ、富士山を描いた北斎と広重ふたりの富士

すみだ北斎美術館で開催中の開館10周年記念「北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」[2026年6月23日(火)〜2026年8月30日(日)]を見て来ました。

古くから信仰の対象だった富士山は、江戸っ子にとって憧れの存在でした。正月の早朝に富士山を遥拝する初富士や、毎年6月1日の富士山の山開きでは浅間神社の祭礼で藁蛇(わらじゃ)という縁起物を買い求めました。 富士山へ参詣する「富士講」も盛んに行われました。

歌川広重の「名所江戸百景 目黒新富士」[歌川広重 安政4年(1857)大判錦絵 東京芸術大学蔵 前期展示]には富士山を模して築かれた富士塚に登り富士山を遥拝する人々の姿が描かれています。

江戸っ子の富士愛を一層かきたてたのは、葛飾北斎(かつしかほくさい)と歌川広重(うたがわひろしげ)のふたりが描いた富士山かもしれません。

江戸時代、共に浮世絵で風景画という新しいジャンルを確立した北斎と広重ですが、歳は37年離れています。ふたりはライバルだった⁈それとも… 本展は、北斎と広重のふたりの富士を通して、それぞれの個性や表現の違いなどが分かる見どころ満載の展覧会です。

 

出典:リビング東京Web

「開館10周年記念 北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」会場入口 すみだ北斎美術館

北斎の富士、広重の富士、江戸っ子の富士活!

本展の構成は「序章 江戸っ子の富士」、「1章 北斎の富士」、「2章 広重の富士」、「3章 北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」となっています。

「序章 江戸っ子の富士」

最初に展示されていたのは「半分は江戸のもの也不二の雪」など富士山をお題にした句が掲載された『俳諧 名所方角集』乾の巻(谷素外編 安永4年(1775) 半紙本 二松学舎大学附属図書館蔵)です。富士山は静岡県、山梨県どちらのものとはよく聞かれますが、「半分は江戸のもの…」に江戸っ子の粋と富士愛が感じられます。富士講に富士塚、初富士、富士山の山開きと浅間神社の祭礼…、江戸っ子の富士活は一大イベントだったようです。

「1章 北斎の富士」、「2章 広重の富士」

葛飾北斎の《冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)》は、西村屋与八を版元として全46図が出版され大ヒットとなりました。

展示では「凱風快晴」「山下白雨」「神奈川沖浪裏」の三富士の他、全46図が前期後期で展示替えをしながら公開されます。ベロ藍を用いた深みのある空が北斎の描く雄大な富士山の姿を鮮烈に印象付けます。幾何学的な構図や、ユニークな発想で描く北斎の富士は人を惹きつけるインパクトがあります。

歌川広重は北斎の《冨嶽三十六景》の20年後[嘉永5年(1852)]に《不二三十六景(ふじさんじゅうろっけい)》を刊行、その10年後[安政6年(1859)]に《冨士三十六景(ふじさんじゅうろっけい)》を刊行しています。また、広重晩年の大作《名所江戸百景》にも富士が多く描かれており、広重の富士シリーズと共に本展にも紹介されていました。

北斎を意識したことが分かる広重の言葉が残っています。安政6年(1859)刊行の『富士見百図』[安政6年(1859)半紙本 すみだ北斎美術館蔵]の自序に、「葛飾の卍翁」に対して自分は「写生をもとにありのままの風景」を描いた、と広重の名所絵制作の考えが分かる史料が公開されていましたので、こちらもお見逃しなく。

「3章 北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」北斎の富士は広重のマイルストーンだった⁈

北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」[天保2年(1831)頃 大判錦絵 吉野石膏コレクションすみだ北斎美術館寄託]は「グレートウェーブ」の愛称で世界的に有名です。

広重も「不二三十六景 相模七里か浜風波」[嘉永5年(1852)頃 中判錦絵 山梨県立博物館蔵、後期はパネル展示]や「冨士三十六景 駿河薩タ之海上」[安政6年(1859)大判錦絵 町田市立国際版画美術館蔵、前期はパネル展示]など大きく盛り上がりしぶきを上げる波と富士山を描いた作品があり、本展でも紹介されていました。

北斎は、常に自身の画業の大成を目指して自由に大胆にどこまでも自分の信じた表現を追求し続ける姿が《冨嶽三十六景》から伝わってきます。

「神奈川沖浪裏」のグレートウェーブを思わせる広重の富士図は、尾形光琳(おがたこうりん)が俵屋宗達(たわらやそうたつ)の「風神雷神図屏風」を模して描いたことをイメージさせます。光琳はその後自身の画風とモチーフで独自の世界を切り開きます。 広重が自らの画風を模索し続ける中で、北斎の富士は広重にとり常に遠くに見えるマイルストーンだったかもしれません。

※展示会場内は撮影禁止です。

 

出典:リビング東京Web

「開館10周年記念 北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」ぬい撮りスポット※写真撮影OK 3階ホワイエ すみだ北斎美術館

『北斎を学ぶ部屋』原画の雰囲気そのままに

4階『北斎を学ぶ部屋』では、実物大高精細レプリカを活用した展示で北斎の画業を学ぶことが出来ます。勝川春章に入門し浮世絵師としてデビューした春朗(しゅんろう)期から《冨嶽三十六景》などの大判錦絵や肉筆画などを手がけた時代まで北斎の多彩な制作活動が年代ごとに分かりやすく展示されています。 ※一部を除き写真撮影が可能です。

《冨嶽三十六景》のシリーズでは「冨嶽三十六景 甲州石班沢(実物大高精細複製画)」が展示されていました。 画面中央の漁師を頂点として、せり出した岩礁と漁の網を引く縄が三角形の構図を作り、画面右上の富士山の頂上がさらに大きな三角形の構図を作っています。岩礁に打ち寄せる波しぶきの躍動感と、遠く聳える富士山の不動の姿との対比、その中心で漁師がピンと張る綱が画面に緊張感を感じさせます。

※一部の作品を除き撮影が可能です。(フラッシュ、三脚、自撮棒、動画は禁止です。撮影は周りのお客様へご配慮ください。)

 

出典:リビング東京Web

「冨嶽三十六景 甲州石班沢(実物大高精細複製画)」 原画:「冨嶽三十六景 甲州石班沢」 天保2年(1831)頃 大判錦絵 ピーター・モースコレクション 区登録有形文化財(絵画) すみだ北斎美術館蔵

 

出典:リビング東京Web

『北斎を学ぶ部屋』展示風景 すみだ北斎美術館

関連イベントで「北斎、広重ふたりの富士、それぞれの富士」の魅力を知ろう!

会期中には展覧会関連イベントが開催されます。夏休みの自由研究の参考にしてみてはいかがでしょう。

〇「富士田園景図」高精細複製画(原画:スミソニアン国立アジア美術館蔵)を3階ホワイエに展示
期間:を8月30日(日)まで
※北斎肉筆画を高精細複製画で味わえます。

〇「北斎 広重 あなたはどっち派?」ワークシートを3階企画展示室で配布。
期間:休館日を除く8月30日(日)まで。※前期・後期で内容が変わります。前期:6月23日(火)~7月26日(日)、後期:7月28日(火)~8月30日(日)
※シートは無料で配布
※診断チャートで質問に答えながら北斎・広重のふたりの富士の魅力や違いを楽しむことができます。

〇担当学芸員によるスライドトーク
期日:7月18日(土)、当日受付、先着順

〇浮世絵の職人入門
期日:8月1日(土)、
会場:会場:MARUGEN100(講座室)※事前申込制・先着順

※イベント参加には企画展観覧券か前売券、または年間パスポートが必要です。詳しくは公式ウェッブサイトでご確認ください。

すみだ北斎美術館「開館10周年記念 北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」は、8月30日(日)まで。 是非お出かけください。

 

出典:リビング東京Web

National Museum of Asian Art, Smithsonian Institution, Freer Collection, Gift of Charles Lang Freer, F1902.48-49.

ミュージアムグッズ

ミュージアムグッズは、「冨嶽三十六景 凱風快晴」(部分)のパッケージの北斎揚げ 醤油「赤富士」(496円)、冨嶽三十六景ポストカード2枚(200円/1枚)を購入。 北斎揚げ 醤油「赤富士」は香ばしいあられです。

ポストカードは本展にも展示されていた大木の周りを囲む旅人の姿がのどかな《冨嶽三十六景 甲州三島越》と鳥居の向こうに富士山が見える《冨嶽三十六景 登戸浦》です。

※ミュージアムショップのみのご利用も可能です。価格は全て税込みです。在庫はご確認ください。

 

出典:リビング東京Web

ミュージアムグッズ すみだ北斎美術館

〇すみだ北斎美術館
URL:https://hokusai-museum.jp/ 
住所:〒130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7番2号
TEL:03-6658-8936(9:30-17:30 休館日除く)
交通:都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分、JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分、都営バス「都営両国駅前」より徒歩5分、墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐ

〇開館10周年記念 北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士
会 期:2026年6月23日(火)〜 2026年8月30日(日)
※会期中、一部展示替えあり
前期:6月23日(火)- 7月26日(日)
後期:7月28日(火)- 8月30日(日)
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日※月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日、7月20日(月・祝)は開館、7月21日(火)は休館
会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室
観覧料:一般 1,000円(900円)、65歳以上 700円(600円)、高校生・大学生 700円(600円)、中学生 300円(200円)、障がい者 300円(200円)、小学生以下 無料(無料)
※()内は団体料金(20名以上)
※観覧券の日時指定によるオンライン購入可能
※中学生、高校生、大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証の提示が必要です ※65歳以上の方は年齢を証明できるものの提示が必要です
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで、障がい者料金で入館できます(身体障害者手帳などの提示要)
※観覧日当日に限り、4階『北斎を学ぶ部屋』「常設展プラス」も観覧可能
※最新の情報は公式ウェブサイトでご確認ください。

〇ミュージアムショップ
場所:すみだ北斎美術館1階エントランスホール
営業・休業:すみだ北斎美術館の開館時間に準ずる

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

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