1. トップ
  2. カルチャー・教養
  3. 2026年秋彼岸は9月20日から 暑さ寒さも彼岸まで検証

2026年秋彼岸は9月20日から 暑さ寒さも彼岸まで検証

  • 2026.9.20

2026年の秋のお彼岸は、9月20日(日)から9月26日(土)までの7日間です。中日の9月23日は秋分の日で、9月19日から始まる5連休の最終日にあたります。よく言われる「暑さ寒さも彼岸まで」は本当なのか、気象庁が公表している1991〜2020年の平年値を使って、7つの都市の気温の下がり方を計算しました。9月22日が休日になる法律上の理由、おはぎのカロリーの目安、2027年の秋彼岸の日程もあわせて紹介します。

2026年の秋のお彼岸は、9月20日(日)から9月26日(土)までの7日間です。中日は9月23日(水)の秋分の日。この記事でわかるのは次のことです。
・2026年の秋彼岸の日付と、秋分の瞬間の時刻
・9月22日が休日になり、5連休になる法律上の理由
・「暑さ寒さも彼岸まで」を気象庁の平年値で検証した結果
・おはぎのカロリーの目安と、2027年の秋彼岸の日程
気温の数字は、気象庁が公表している1991〜2020年の平年値と観測値から計算しました。

2026年の秋のお彼岸は9月20日から9月26日まで

お彼岸は、春分の日・秋分の日を中日(ちゅうにち)として、その前後3日ずつを合わせた計7日間。国立天文台のこよみ用語解説でも、彼岸は「春分または秋分の前3日から後3日まで、それぞれ計7日間」と説明されています。2026年の秋分は9月23日なので、7日間はこうなります。
・9月20日(日)=彼岸入り
・9月21日(月)=敬老の日
・9月22日(火)=休日
・9月23日(水)=秋分の日・中日
・9月24日(木)
・9月25日(金)
・9月26日(土)=彼岸明け
国立天文台の「令和8年(2026)暦要項」でも、雑節の「彼岸」は9月20日。暦に載る「彼岸」は彼岸入りの日を指すので、そこから7日間と数えます。ちなみに2026年の春のお彼岸は3月17日(火)から3月23日(月)、中日は春分の日の3月20日でした。

秋分の瞬間は9月23日の9時05分

秋分は、太陽の中心が秋分点(黄経180度)を通過する瞬間を指します。2026年その瞬間が訪れるのは9月23日9時05分(中央標準時)。この瞬間を含む日が秋分日になり、その日が「秋分の日」という祝日になります。
国立天文台のこよみ用語解説では、秋分は「秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる」と説明されています。お彼岸の中日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日でもあるということです。

お彼岸とお盆はどう違うのか

お彼岸は、春分の日・秋分の日を中日とする7日間に先祖を供養する行事として、日本で定着した風習とされています。秋分の日の趣旨が法律で「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と定められているのも、この習慣と重なる部分です。
よく比べられるお盆との違いは、時期と回数、そして向かう方向です。お盆は夏(地域によって7月または8月の13日から16日ごろ)に先祖の霊を家に迎えて送り出す行事とされるのに対し、お彼岸は春と秋の年2回、決まった7日間に、こちらから墓所や寺院へお参りに行くという形が一般的です。
ただし、由来の説明や過ごし方は宗派や地域によって異なります。ここでは共通して言われている範囲にとどめます。

9月19日から5連休 9月22日が休日になる理由

2026年9月の祝日は21日(月)の敬老の日と23日(水)の秋分の日で、はさまれた22日(火)も休みになります。
内閣府の「国民の祝日について」は、この日を「休日(祝日法第3条第3項による休日)」と表記しています。祝日法(国民の祝日に関する法律)第3条第3項が、前日と翌日がどちらも「国民の祝日」である日は、その日が「国民の祝日」でなければ休日になる、と定めているためです。「国民の休日」という呼び方も使われますが、法律上の正式な名称ではありません。
その結果、19日(土)・20日(日・彼岸入り)・21日(月・敬老の日)・22日(火・休日)・23日(水・秋分の日)と並び、土日を含めて5連休。お彼岸の中日が連休の最終日にあたります。連休が明けても26日(土)まではお彼岸なので、予定は後半にまわすこともできます。
なお秋分の日は、祝日法で「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日と定められています。お彼岸にお墓参りをする習慣と、祝日の趣旨が重なっているのがこの日です。

秋分の日が毎年同じ日にならない理由

秋分の日は、法律に「9月23日」と書かれているわけではありません。祝日法の定めは「秋分日」だけで、実際の日付は前の年の2月に国立天文台が官報で公表して正式に決まります(2026年ぶんは2025年2月3日付の発表)。
日付が動くのは、暦の1年(365日)と太陽が天球を一周する周期(約365.2422日)が一致しないためです。国立天文台の解説によると、このずれで分点の瞬間は1年ごとに約6時間ずつ遅くなり、うるう年で約1日ぶん戻ります。
実際の時刻で確かめると、秋分の瞬間は2026年が9月23日9時05分、2027年が9月23日15時02分。1年で約5時間57分、ほぼ6時間ぶん遅くなっています。
この繰り返しで、秋分日は2012年以降、うるう年が9月22日、それ以外の年が9月23日という組み合わせです。1979年以前は、4年に一度9月24日になる年もありました。

「暑さ寒さも彼岸まで」を気象庁の平年値で検証した

ここからが本題です。「暑さ寒さも彼岸まで」は気温のデータで裏づけられるのか。気象庁が公表している1991〜2020年の平年値(30年間の平均)を、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡・那覇の7都市で見ていきます。
まずは彼岸入り(9月20日)から彼岸明け(9月26日)まで、7日間で日平均気温の平年値がどれだけ下がるか。
・札幌 17.6℃→16.3℃(−1.3℃)
・仙台 20.3℃→19.2℃(−1.1℃)
・東京 22.4℃→21.2℃(−1.2℃)
・名古屋 23.7℃→22.4℃(−1.3℃)
・大阪 24.4℃→23.1℃(−1.3℃)
・福岡 24.0℃→23.0℃(−1.0℃)
・那覇 27.6℃→27.2℃(−0.4℃)
本州・九州の6都市は、お彼岸の7日間だけで1.0〜1.3℃下がります。1週間で1℃以上は体感でもわかる変化で、お彼岸に入ると朝晩から涼しくなるという実感には根拠があります。

那覇だけは「彼岸まで」が当てはまらない

7都市のなかで那覇だけは、お彼岸の7日間の下がり幅が−0.4℃とほとんど動きません。もう少し長い期間で見ても同じです。気象庁が公表している旬ごとの平年値で9月中旬から10月上旬をたどると、東京が−3.8℃、札幌が−4.4℃なのに対し、那覇は28.1℃→26.5℃で−1.6℃にとどまります。
「暑さ寒さも彼岸まで」は、沖縄のように季節の移り変わりがゆるやかな地域には、そのままの形では当てはまりません。

夏のピークからの下り坂は、7割が中日までに終わっている

もっとはっきりさせるために、1年でいちばん暑い時期から10月上旬までの気温の下がり方を計算しました。平年値でみた日平均気温の年間ピークは、札幌・仙台・東京・名古屋が8月3日、大阪・福岡が8月2日、那覇が7月20日です(ピークと中日は日ごとの平年値、10月上旬は気象庁が公表している旬ごとの平年値)。
・札幌 ピーク23.0℃→中日16.9℃(−6.1℃)→10月上旬14.3℃(−2.6℃)
・仙台 ピーク24.9℃→中日19.7℃(−5.2℃)→10月上旬17.7℃(−2.0℃)
・東京 ピーク27.3℃→中日21.7℃(−5.6℃)→10月上旬19.8℃(−1.9℃)
・名古屋 ピーク28.6℃→中日23.0℃(−5.6℃)→10月上旬20.7℃(−2.3℃)
・大阪 ピーク29.4℃→中日23.8℃(−5.6℃)→10月上旬21.5℃(−2.3℃)
・福岡 ピーク29.0℃→中日23.5℃(−5.5℃)→10月上旬21.5℃(−2.0℃)
・那覇 ピーク29.2℃→中日27.4℃(−1.8℃)→10月上旬26.5℃(−0.9℃)
ピークから10月上旬までの低下幅を100としたとき、彼岸の中日までに終わっているのは東京75%、福岡73%、仙台72%、名古屋71%、大阪71%、札幌70%、那覇67%。7都市すべてで7割前後が中日までに済んでいます。彼岸を過ぎたあとに残る「涼しくなりしろ」は3割ほど。「暑さは彼岸まで」は、平年値でみるかぎり数字のうえでも成り立っています。

真夏日の平年日数は、9月から10月でほぼ消える

日最高気温が30℃以上になる真夏日の日数も、月ごとの平年値が公表されています。8月→9月→10月の順です。
・札幌 4.5日→0.6日→0.0日
・仙台 11.5日→2.6日→0.0日
・東京 22.6日→8.2日→0.3日
・名古屋 26.9日→13.4日→0.3日
・大阪 28.3日→14.4日→0.6日
・福岡 24.9日→9.1日→0.3日
・那覇 28.6日→21.2日→5.5日
9月にはまだ残っている真夏日が、那覇を除く6都市では10月になるとほぼゼロになります。その切り替わりの真ん中にあるのが、お彼岸をはさむ9月下旬です。
日ごとの平年値で見ると、日最高気温の平年値が30℃以上になる最後の日は、東京が9月1日、福岡が9月6日、名古屋が9月11日、大阪が9月14日。札幌と仙台は9月以降ゼロで、那覇だけは9月26日(2026年の彼岸明けと同じ日)まで続きます。25℃以上の夏日が終わるのはもう少しあとで、東京が9月28日、名古屋が10月7日、大阪と福岡が10月9日です。
お彼岸のころは「真夏日は終わったけれど、夏日はまだ続く」時期。日中に外を歩くなら、9月下旬でも帽子や水分の用意はしておいたほうが安心です。

春のお彼岸も同じだった 3月中旬から4月上旬で3℃以上上がる

「寒さも彼岸まで」の側も確かめます。気象庁が公表している旬ごとの平年値で、3月中旬→4月上旬の平均気温を見ます。
・札幌 1.1℃→5.2℃(+4.1℃)
・仙台 5.4℃→8.8℃(+3.4℃)
・東京 9.5℃→12.7℃(+3.2℃)
・名古屋 9.0℃→12.8℃(+3.8℃)
・那覇 19.1℃→20.6℃(+1.5℃)
・大阪+3.6℃、福岡+3.0℃
春彼岸の7日間だけを取り出しても、札幌+1.0℃、名古屋+0.9℃、東京+0.7℃と上がります。ここでも那覇(+0.5℃)の動きがいちばん小さいのは、秋と同じ傾向です。
北国では「寒さの終わり」もこの時期です。札幌の日最低気温の平年値が0℃を下回る最後の日は3月29日で、冬日(日最低気温0℃未満)の平年日数も3月23.3日に対し4月3.2日まで減ります。春の彼岸明け(2026年は3月23日)の少しあとに冬が終わる計算です。

ただし近年の9月は「彼岸まで」で終わっていない

ここまでは平年値、1991年から2020年までの30年の平均の話です。直近の実績はどうか。気象庁の観測値と平年値を比べると、2024年と2025年の9月は平年をかなり上回っていました。9月の月平均気温から平年値を引いた差です。
・福岡 2024年+4.1℃/2025年+3.3℃
・名古屋 2024年+3.7℃/2025年+3.0℃
・大阪 2024年+3.4℃/2025年+2.9℃
・東京 2024年+3.3℃/2025年+3.2℃
・仙台 2024年+2.3℃/2025年+2.6℃
・札幌 2024年+1.3℃/2025年+2.1℃
・那覇 2024年+0.9℃/2025年+1.8℃
2年続けて、東京・名古屋・大阪・福岡では3℃以上高い9月でした。

この差を、日ごとの平年値と突き合わせて「平年ならいつごろの気温にあたるか」に置きかえてみました。
・福岡 2024年9月の月平均28.8℃=平年の8月12日ごろの気温
・名古屋 2024年9月の月平均28.2℃=平年の8月18日ごろの気温
・東京 2024年9月の月平均26.6℃=平年の8月21日ごろの気温
・那覇 2025年9月の月平均29.7℃=平年値の年間最高(7月20日・29.2℃)を上回る
東京の2024年9月は、ひと月まるごと平年の8月下旬の暑さだったということになります。
「暑さ寒さも彼岸まで」は平年値で見るかぎり今も成り立つことわざですが、直近2年の実測は、そのペースに追いついていません。お彼岸だからもう涼しい、と決めてかからず、当日の予報を見て服装を決めるのが現実的です。朝晩と日中の気温差も開く時期なので、羽織れるものが1枚あると調整しやすくなります。
なお2026年9月の気温は、月の途中で確定した値が出そろっていません。ここでは平年値と、確定した2024年・2025年の観測値だけを使っています。

お彼岸の過ごし方 おはぎ・お墓参り・彼岸花

秋はおはぎ、春はぼたもち

お彼岸のお供えといえばおはぎです。農林水産省の和食のサイトでは、春の牡丹に見立てて「牡丹餅(ぼたもち)」、秋の萩に見立てて「お萩(おはぎ)」と呼び分けたという説が紹介されています。
同じページでは四季それぞれに別名があったとされ、夏は「夜船(よふね)」、冬は「北窓(きたまど)」という呼び名も伝わっていると説明されています。もち米を搗(つ)かずに作る「搗き知らず」から、夏は「着き知らず」、冬は「月知らず(北向きの窓から月が見えない)」にかけた言葉遊びだという説です。
一方で、あんの種類や大きさによる呼び分けは説明が情報源によって分かれます。呼び方は地域や家庭で違うもの、と考えておくのがよさそうです。

おはぎ1個は約138kcalが目安

おはぎのカロリーが気になる人も多いと思いますが、文部科学省の食品成分データベースに「おはぎ」「ぼたもち」は収載されていません。材料の値から計算してみます。
・もち米のごはん 35g(188kcal/100g)=約66kcal
・つぶし練りあん 30g(239kcal/100g)=約72kcal
・合計 約65gで約138kcal
近い食品として収載されている大福もち(こしあん入り・つぶしあん入りとも223kcal/100g)を65gぶんに換算しても約145kcal。おはぎ1個(約65g)はおよそ140kcal前後と見ておけばよさそうです。あくまで計算で出した目安で、大きさやあんの量、きな粉やごまの有無で変わります。
2個で約280kcal。お彼岸は7日間あるので、食べる量をあらかじめ決めておくと調整しやすくなります。

お墓参りは期間中ならいつでも 行けないときは自宅で

お墓参りをお彼岸のいつ行くかについて、決まりはないとされています。中日(秋分の日)でなければいけないということもなく、7日間のうち都合のよい日で構わないとされています。2026年は前半が5連休、後半が平日と土曜なので、混み具合で選ぶという考え方もできます。
持ち物としてよく挙げられるのは、生花、線香、ろうそくとライター、数珠、掃除道具、お供え物。手桶やひしゃくは霊園に備え付けられていることが多いので、先に確認しておくと荷物が減ります。
ただし、お参りの作法は宗派や地域によって考え方が異なります。線香の本数やお供えの内容、避けたほうがよいとされることも一律ではありません。この記事では「こうするのが正しい」とは書きません。気になることは、菩提寺や家族に確認するのがいちばん確実です。霊園によっては彼岸の時期に開門時間が変わることもあるので、遠方から出かけるなら受付時間を先に問い合わせておくと安心です。
お墓が遠いなどでお参りに行けないときは、自宅の仏壇を掃除して、花や季節の果物、おはぎなどを供えて手を合わせるという過ごし方もあります。仏壇がない家でも、写真の前に花を飾るという形で過ごす人もいます。供え方や供えるものは家庭や地域によって異なるので、決まった形にこだわらなくて大丈夫です。

彼岸花は9月が見ごろ 花のあとに葉が出る

お彼岸のころに咲く花といえば彼岸花(ヒガンバナ)です。東京都建設局の「花の見ごろ」カレンダーでは見ごろは9月とされ、秋の彼岸の頃に一斉に咲くことが名前の由来だと説明されています。
変わっているのは育ち方で、花が咲いたあとに葉が出るため、葉と花を同時に見ることはありません。赤い花だけが地面からすっと伸びて咲くのは、そのためです。都立公園では、大泉中央公園・石神井公園(練馬区)、野川公園(三鷹市)、東綾瀬公園(足立区)、葛西臨海公園(江戸川区)などが群生地として紹介されています。

2027年の秋のお彼岸は9月20日から26日 連休にはならない

来年も確認しておきます。国立天文台の「令和9年(2027)暦要項」によると、2027年の秋分は9月23日15時02分、雑節の「彼岸」は9月20日。秋彼岸は9月20日(月)から9月26日(日)までで、中日は9月23日(木・秋分の日)です。
内閣府の祝日の一覧では、2027年の敬老の日は9月20日(月)、秋分の日は9月23日(木)。あいだの9月21日(火)と22日(水)は平日なので、2026年のような5連休にはなりません。まとまった休みでお墓参りに行きやすいのは2026年のほう、ということになります。

まとめ 彼岸の7日間で1℃下がるが、近年の9月は別ものになっている

2026年の秋のお彼岸をおさらいします。
・秋彼岸は9月20日(日)から9月26日(土)まで。中日は9月23日(水・秋分の日)
・秋分の瞬間は9月23日9時05分。9月22日は祝日法第3条第3項による休日で、9月19日から5連休
・平年値では、彼岸の7日間で東京が22.4℃から21.2℃へ1.2℃低下。夏のピークからの下がり幅の7割前後が中日までに終わる
・ただし那覇は7日間で−0.4℃。ことわざが当てはまらない地域もある
・2024年・2025年の9月は東京で平年より3℃以上高く、平年値のペースには追いついていない
・おはぎ1個(約65g)はおよそ140kcalが目安(成分表に収載がないため計算値)
・2027年の秋彼岸は9月20日から26日で、5連休にはならない
彼岸花を見に行くにも、お墓参りに行くにも、9月下旬はまだ夏日が残る時期です。

※カロリーは計算による目安です。食事の量や内容に制限がある場合は、医師や管理栄養士にご相談ください。

元記事で読む
次の記事
の記事をもっとみる

注目コンテンツ