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「上達しないと」と焦らなくていい。初心者が編み物を楽しみ続けるコツ【著者インタビュー】

  • 2026.7.17

【漫画】本編を読む

編み物ブームの昨今、「編み活」に励む人たちを見て、「自分も編めたらいいなぁ」と思うことはないだろうか。そう思ったときが始めどき!

毛糸を思わせるやわらかなタッチと、色彩豊かなイラストもかわいい編み物入門コミックエッセイ『あめばあむほど好きになる かぎ針編みはじめました』(まつざきしおり/KADOKAWA)では、漫画家のまつざきしおりさんが、初めて編み物に挑戦し、どんどんハマっていく過程が描かれている。初心者がつまずきやすいポイントや、編み物を楽しむコツも自然とわかるため、不器用でも、編み図が読めなくても「自分にもできるかも」と思える。編み物に憧れつつも、なかなか始められなかったまつざきさんに、編み物を始めたきっかけと初心者でも楽しむコツを伺った。

――かぎ針編みを始めてから、少しずつできることを増やしてきたまつざきさん。今、まつざきさんの編み物歴はどのくらいになったのでしょうか。どんなときに上達を感じますか。

まつざきしおりさん(以下、まつざき):編み物を始めたのが2025年の3月なので、1年と3カ月くらいでしょうか。子どもの成長と同じような感じで、気がつけば「少しずつ成長していたなぁ」と感じます。編めなくて諦めていたものを、ただ時間を置いて寝かしていたら、ある日突然なぜか編めるようになっていることもあって、「時間って、人って、不思議だなぁ」と思うこともあります。何も進んでいない、成長していないと自分では思っていても、実はそんなこともないんだなぁと。

――本書では、最初は編み図が魔法陣のように見えていたまつざきさんが、動画を見ながらかぎ針編みに挑戦し、少しずつ編むことに慣れていく様子が描かれています。編み図が読めなくてもかぎ針編みは始められる一方で、編み物にハマっていくうちに「編み図も読めるようになりたい」と思う方も多いのではないでしょうか。まつざきさんのように、編み図に興味を持ち始めた初心者は、まず何から覚えるとよいのでしょうか。編み図に慣れていくうえで、役立った見方や考え方があれば教えてください。

まつざき:はじめは、くさり編み、細編み、長編みなど、簡単な編み図記号を覚えたら十分かと思います。とはいえ、編みたいものを編みながら、わからない記号をその都度辞書を引くように調べていけば、自然と編み図が読めるようになります。「読めるように頑張るぞ!」と力を入れなくても大丈夫です。はじめは難解で意味不明な魔導書のような編み物本も、時間を置いて開いたら不思議と「読める! 読めるぞ!」となっていたりします。なので、「頑張らない」。これに尽きるかと……!

――編み物は、とにかく編むことも上達につながると思いますが、モチベーションを持ち続けることは、ときに難しいこともあるかと思います。初心者が無理なく手を動かし続けるために、まつざきさんが工夫していたことはありますか。

まつざき:編み物は、編む時間そのものを楽しむことが何より大切だと思うので、編んでいて難しくてストレスになったり、心が折れそうになったりするようだったら、違う編みたいものを編んだり、ちょっと編み物をお休みしてもいいかなと思います。何も作品を完璧に仕上げるまで挑戦することがすごいのではなく、編み物は正解・不正解がない世界なので、途中で編むのをやめたり、諦めたり、違うものを編んだりと、今の自分がその時々で編む時間を楽しめているなら、それだけで十分なんじゃないかなと思います。

実は私も「もっと上手にならないと!上達しないと!」と焦ってしんどくなっていたことがありました。でも、「なんのために編んでいるんだろう」と立ち止まって考えたとき、「上達しなくてもいいよなぁ。ずっと『編み物ひよっこ1年生』でいっか!」と開き直れたんです。それからまた、楽しく編み物が自分のペースでできるようになってきました。これからもこんなふうに、のんびり自由に、編み物も、自分の人生も楽しんでいけたらと思います。

取材・文=アサトーミナミ

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