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「置いてかないでって、あんなに言ったのに」約束を破って娘を置き去りにした友達→友達のママに本音をぶつけた結果

  • 2026.7.18

待ち合わせの角で

娘が小学校に上がってすぐ、同じクラスのA子ちゃんと一緒に登校する約束ができた。

近所に住む活発で明るい子で、人懐っこい笑顔に、娘もすっかり懐いていた。

けれど、その子はとびきりの気分屋だった。

前の日に「明日も待ってるね」と約束しても、翌朝にはけろりとした顔ですっぽかす。

理由を聞いても「なんとなく」

娘は何度も、誰も来ない角で一人ぽつんと待ちぼうけを食らった。

ある朝、娘が青い顔で学校から帰ってきて、玄関でランドセルを下ろしながら、ぽつりとこぼした。

「私のこと置いて先に行った」

聞けば、待ち合わせの角で娘が重たいランドセルを一度塀の脇に下ろし、靴紐を結び直していた、その短い間のことだったという。

顔を上げたときには、A子ちゃんは別の子と笑いながら、もう遠くを歩いていた。

「置いてかないでって、あんなに言ったのに」

娘の目には、みるみる涙がたまっていく。

それでも、明日は待っててくれるかも、と健気に信じようとしているのが、見ていて切なかった。

放課後の約束も、いつも同じだった。

文化センターの前で待ち合わせと言われて娘が向かっても、A子ちゃんは現れない。

相手の親に電話で尋ねても、返ってくるのは決まって半日後。「ごめんね、あの子気まぐれだから」の一言で、話は流されて終わりだった。

もう、待たない

そのくり返しに、私はとうとう腹を決めた。

ある夕方、思い切ってA子ちゃんの家を訪ねると、玄関に出てきた母親は、悪びれる様子もなくのんびり笑っていた。

「子ども同士のことだし、そんなに気にしなくてもいいのに」

私は一度だけ深く息を吸って、静かに、はっきりと伝えた。

「一緒の登校は、もうやめにします」

相手の顔から、へらへらとした笑みがすっと引いていった。

「え…そこまで言う?」

「うちの娘を、これ以上振り回さないでください」

母親は言葉に詰まり、視線を泳がせた。

何か言いかけては飲み込み、最後はばつが悪そうにうつむいた。

翌朝から、娘は近所に住む別の子と一緒に登校するようになった。

気の合う相手で、角で待ち合わせれば、ちゃんとお互いをきちんと待つ。

「今日はね、ダンゴムシ探しながら歩いてきたんだよ」

玄関に駆け込んでくる娘の顔は、見違えるほど晴れやかだった。あのとき、きちんと線を引いて本当によかった。振り回されるだけの朝は、もう終わったのだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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