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「飲んでないから、俺は三千円でいいだろ」食事会当日に主張した叔父。だが、幹事のいとこが告げた一言とは

  • 2026.8.7

事前に伝えられていた一人四千五百円

母方の親戚十人ほどが集まる、年末恒例の食事会でのことです。

祖父母が健在だった頃から続いている集まりで、その年も親戚一同が同じ店に集まりました。

幹事を務めたのは、私と同世代のいとこです。

店を予約する前、いとこは親戚全員が入っている連絡用のグループに、費用について知らせていました。

「今年は料理と飲み物を含めて、一人四千五百円です。大丈夫なら予約します」

店のプランは、数種類の料理と飲み放題がセットになった定額制でした。

アルコールを飲まない人向けに、ソフトドリンクやノンアルコール飲料も用意されています。

叔父を含め、全員から了承の返事が届いたため、いとこはその店を予約しました。

当日も、料理は大皿から同じように取り分け、飲み物はそれぞれ好きなものを注文しました。

六十代の叔父は酒を飲まず、ウーロン茶やノンアルコールビールを何度か頼んでいました。

食事中は何事もなく、親戚同士で近況を話しながら、和やかに時間が過ぎていきました。

ところが、食事が終わり、いとこが会費を集め始めたときです。

叔父は財布から千円札を三枚だけ取り出しました。

「飲んでないから、俺は三千円でいいだろ」

その場にいた全員が、一瞬黙り込みました。

いとこは驚いた様子で叔父を見ました。

「叔父さん、一人四千五百円だと事前に伝えましたよね」

「酒を飲んでないのに、飲んだ人と同じ金額なんておかしいだろ」

叔父はそう言って、三千円だけをテーブルの上に置きました。

しかし、その店は注文した杯数で金額が変わる仕組みではありません。

料理と飲み放題がセットになった定額プランです。

叔父もその条件を知ったうえで、参加すると返事をしていました。

隣に座っていた叔母が、困ったように声をかけました。

「最初から金額は聞いていたでしょう」

「飲んだ人間が多めに出せばいいんだ。足りない分は若い人たちで払えばいいだろう」

叔父は悪びれる様子もなく言いました。

その言葉を聞き、いとこの表情が変わりました。

幹事のいとこが告げた一言

実は叔父は、以前の食事会でも、会計の段階になってから自分だけ金額を減らすことがありました。

「料理をあまり食べていない」

「途中から参加した」

そのたびに何かしら理由をつけ、不足した分を幹事や若い親戚が負担していたのです。

金額は数百円から千円ほどでしたが、毎回同じ人たちが穴埋めすることに、いとこは以前から納得できずにいました。

いとこはテーブルの上の三千円を叔父の前へ戻しました。

「今回は、足りない分を誰かに払わせることはしません」

穏やかな口調でしたが、声ははっきりとしていました。

「金額とプランの内容は、予約する前に伝えました。叔父さんも『それでいい』と返事をしていますよね」

叔父は何か言おうとしましたが、いとこは続けました。

「飲まないから参加費を下げてほしいなら、予約する前に相談してください。会計のときに勝手に減らして、不足分を若い人へ回すのは違うと思います」

叔父の顔から笑みが消えました。

「たった千五百円くらいで、細かいことを言うな」

すると、いとこは叔父の目をまっすぐ見ました。

「金額の問題ではありません。自分で了承した約束を、最後になって変えることが問題なんです」

その一言に、叔父は黙り込みました。

叔母も静かにうなずきました。

「今回は、きちんと払ったほうがいいわよ」

ほかの親戚からも、「事前に決めた金額だから」「幹事に負担させるのは違う」と声が上がりました。

誰も自分に同調しないと分かった叔父は、しばらく財布の中を見つめていました。

やがて、残りの千五百円を取り出し、テーブルの上に置きました。

「分かったよ。払えばいいんだろ」

いとこは感情的に言い返すことなく、お金を受け取りました。

全員分がそろったことを確認すると、代表してレジへ向かいました。

店を出たあと、私はいとこに声をかけました。

「よく言ってくれたね」

いとこは少し照れたように笑いました。

「毎回、誰かが黙って払うのはおかしいと思っていたから。今回は最初に金額も伝えていたしね」

叔父を責め立てたかったわけではありません。

ただ、了承した約束を守り、不足分を誰かに押し付けない。

いとこが求めたのは、それだけでした。

次の年から、食事会の案内には「会費は事前に伝えた金額を当日集めます」と明記されるようになりました。

それ以来、叔父が会計の場で勝手に金額を減らすことはなくなりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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