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【福岡ベーカリー】老舗酒蔵にオープン!本場仕込みのドイツパンを焼き上げる人気店(西区)

  • 2026.7.9

こんにちは。福岡のおすすめグルメスポットを紹介している、ライターの藤田ショウです。

今回は、福岡市西区元岡にある老舗酒蔵『杉能舎(すぎのや)』の敷地内で、自家製酵母にこだわったドイツパンを提供する本格派ベーカリーをご紹介いたします。

創業156年の酒蔵にオープンした本格派ベーカリー「MASANORIBROT(マサノリブロート)」(福岡市西区元岡)

福岡市内から九大学研都市・伊都方面へ車でおよそ40分。福岡市西区元岡にある酒蔵『杉能舎』の敷地内に、2026年1月にオープンしたパン酵房『MASANORIBROT(マサノリブロート)』。

MASANORIBROT 店内
画像:藤田ショウ

明治3年(1870年)創業の『杉能舎』は、長年にわたり日本酒・クラフトビールを醸造してきた老舗酒蔵。地元・糸島産の酒米と脊振山系の伏流水を用いて酒造りを続けながら、福岡県内でいち早く地ビールの製造免許を取得し、世界的なコンクールでも金賞を受賞してきた実績ある酒蔵です。

広大な敷地には「ビール醸造所」や「酒蔵売店」に加え、貯蔵用の囲蔵(かこいぐら)を改修して生まれ変わった『酒蔵ガルテン』という名の飲食施設が併設されています。

当時の梁や柱に新しい木材を継ぎ合わせる形で、宮大工の手により修築された空間は、開放感がありながらも、これまでの歴史が紡いできた重厚な風格を感じさせます。

窓一面の緑を眺めながら食事が楽しめる「仕込蔵大ホール」や、木陰を吹き抜ける心地よい風を感じられるテラス席「ガルテン」、ステンドグラスから穏やかな光が差し込む個室「酛蔵(もとぐら)」など、シーンに合わせて選べる席も魅力です。

自家製酵母とシンプルな素材で焼き上げる“毎日食べてほしいパン”

今回ご紹介する『MASANORIBROT』は、そんな『酒蔵ガルテン』の一角にあります。手掛けるのは、酒造を営む浜地家の三男・浜地 真範(まさのり)さん。

MASANORIBROT 浜地真範さん
画像:藤田ショウ

浜地さんは専門学校でパン作りの基礎を学んだのち、福岡市内の有名ベーカリーでの研修を経て、千葉県木更津市にある全粒粉パンの名店『ひととわ』に住み込みで弟子入り。

店主家族と寝食を共にしながらパン作りの本質を学んだ経験が大きな原動力となり、その後単身ドイツへ渡って現地のベーカリーで約2年間にわたり研鑽を積みました。

MASANORIBROT パン棚
画像:藤田ショウ

本場の自家製酵母とシンプルな材料だけで生み出される食事パンの世界に触れ、「日常の糧になるようなパンを焼きたい」という熱い想いを胸に帰国し、満を持して『MASANORIBROT』を開業するに至ります。

浜地さんのパン作りの軸にあるのは、「小麦・水・塩・自家製酵母」という極めてシンプルな材料へのこだわり。

MASANORIBROT パン棚
画像:藤田ショウ

市販のイーストではなく、麹から起こした「酒種」、小麦から起こした「ルヴァン種」、ライ麦から起こした「サワー種」という3種類の自家製酵母を使い分けています。

主役となる小麦は、極力農薬を使わないオーガニックな小麦粉を中心に複数産地のものをブレンド。また、食事パンには本場ドイツ産のライ麦を使用するなど、素材選びでも本場へのこだわりを貫いています。

MASANORIBROT パン棚
画像:藤田ショウ

さらに、酒蔵にあるベーカリーならではのユニークな工夫として、お酒造りの過程で生まれる酒粕や麹といった副産物を生地に取り入れているのも大きな特徴です。

店内には、『酒種のカンパーニュ』(ホール 1,000円/ハーフ 500円)や『ロッゲンミッシュブロー卜』(ホール 1,100円/ハーフ 550円)といった食事パンに加え、『サバサンド』(680円)や『あんバター』(350円)などのサンドイッチ系や、『甘酒ミルクドーナツ』(300円)などのおやつ系まで、毎日およそ20種類が並びます。

ドイツ本場の食事パン!「MASANORIBROT」のおすすめ商品をご紹介

なかでも、自家製酵母のみで15時間以上かけてじっくり発酵させる『酒種のカンパーニュ』(ホール 1,000円/ハーフ 500円)は、小麦・水・塩のシンプルな材料で作る浜地さんのスペシャリテ。

MASANORIBROT 酒種のカンパーニュ
画像:藤田ショウ

酒種とルヴァン種の2つの酵母を使用していて、ほのかな酸味とともに香ばしいライ麦の香りがふわりと広がります。

食物繊維も豊富。“白米の代わり”として毎日の主食に据えたくなる一品です。

MASANORIBROT 酒種のカンパーニュ
画像:藤田ショウ

同じ生地にくるみとレーズンを練り込んだ『くるみレーズンのカンパーニュ』(ホール1,200円/ハーフ600円)も、浜地さんおすすめの逸品。

MASANORIBROT くるみレーズンのカンパーニュ
画像:藤田ショウ

ジューシーなレーズンの甘みと、香ばしくローストされたくるみの食感がアクセントになり、カンパーニュ初心者にも親しみやすい味わいです。

MASANORIBROT くるみレーズンのカンパーニュ
画像:藤田ショウ

浜地さんがドイツ修業時代に一番のお気に入りだったというパンが、ドイツの雑穀パン『メアコーンブロート』(ホール1,300円/ハーフ650円)です。

MASANORIBROT メアコーンブロート
画像:藤田ショウ

ドイツ産のライ麦と希少な古代小麦・スペルト小麦を半量ずつ使用し、かぼちゃの種・ひまわりの種・アマニ・オートミールがぎっしりと練り込まれた、ずっしりとした質感の一本。

食べ応えも充分で、トーストすることで穀物の力強い香りがよりいっそう立ち上ります。

MASANORIBROT メアコーンブロート
画像:藤田ショウ

お菓子感覚で楽しめる『甘酒ミルクドーナツ』(300円)も大人気の一品。

MASANORIBROT 甘酒ミルクドーナツ
画像:藤田ショウ

甘酒を生地に練り込むことで保湿効果が生まれ、しっとりとした食感とやさしい甘みに仕上がっています。

サンドイッチ系のおすすめは、玄界灘産の鯖をフォカッチャ生地のバンズで挟んだ『サバサンド』(680円)。

MASANORIBROT サバサンド
画像:藤田ショウ

自家製の塩麹に漬け込んでから低温でしっとりと焼き上げた肉厚なサバは、ボリュームがありながらも、粒マスタードとザワークラウト(キャベツの酢漬け)の酸味が全体を引き締め、さっぱりと食べ進められます。

『杉能舎』のクラフトビールと合わせて味わいたいのが、風味豊かなおつまみパン『酒粕ブレッツェル』(280円)。

MASANORIBROT 酒粕ブレッツェル
画像:藤田ショウ

カリッとした食感にほどよい塩気と酒粕由来の深い旨みが重なる、ビールのおともにぴったりな味わいです。

MASANORIBROT 酒粕ブレッツエル
画像:藤田ショウ

歴史ある“酒造り”と浜地さんが情熱を注ぐ“パン作り”が循環する、本場ドイツ仕込みのベーカリー『MASANORIBROT』。

ここでしか出会えない味わいを体験しに、ぜひ足を運んでみてください。(文/藤田ショウ)


■MASANORIBROT(マサノリブロート)
住所:福岡県福岡市西区元岡1442
営業時間:【MASANORIBROT】10:00 〜 17:00【酒蔵売店】9:00 〜 18:00
定休日:【MASANORI BROT】月・火曜日【酒蔵売店】年始休み
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