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染織・工芸・絵画の展覧会カレンダー|2026年7月

  • 2026.7.6
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東北【青森】青森県立美術館 開館20周年「装飾する魂 ユーロ=アジア世界をつなぐ文様の宇宙 ―縄文、ケルトから、ねぶたまで」

《7月11日から開催》人はなぜ「飾る」のでしょうか。「装飾」、それは数万年以上前から、人類・人間が、明日への「希望と祈りの美」を創造する営みとして伝えられてきました。世界の装飾文化に深い考察を巡らせてきた、多摩美術大学名誉教授・鶴岡真弓氏を監修に迎えて開催する本展は、ヨーロッパの「ケルト」装飾写本から、「世界文化遺産:北海道・北東北の縄文遺跡」の土器・土偶の数々、アイヌやナナイなど北方の民の精神世界を照らし出す衣装や宝飾品、さらには棟方志功の「板画」、そして「ねぶた」、と「西の極み・ケルト」から「東の極 み・日本」まで紹介。珠玉の「装飾/文様の宇宙」を、鶴岡氏が提唱する「ユーロ=アジア世界」の広がりの中に輝かせます。

■会期/2026年7月11日(土)~9月27日(日)
■会場/青森県立美術館
(青森市安田字近野185)
■休館日/7月27日(月)、8月17日(月)、8月31日(月)、9月14日(月)
■料金/一般 1,700円ほか

(蝦夷錦[蟒袍 〈もうほう〉]/市立函館博物館蔵)

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東北【宮城】東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館「アイヌの工藝―芹沢銈介と長介の収集―」

型絵染の人間国宝・芹沢銈介は世界の工芸品の収集家としても知られました。本展では、銈介と長男で考古学者であった長介が収集したアイヌ資料の中から、優れたデザイン性をもつ染織・木工品160点を紹介します。

アイヌの人々の生み出す模様には、手仕事の美しさが備わっています。女性たちが手がける衣装には、各家庭で継がれてきた切伏模様に精巧なステッチが、また男性たちが作り用いた小刀や祭事用の捧酒箸には、信仰に基づいた彫りの文様が施されています。これらの染織や木彫の品々に加えて、和人との交易で得た漆器や、ガラス玉と飾板などが組み合わされた魔除けの首飾りなども展示します。アイヌの信仰や生業に密接にかかわる資料から、芹沢が「美しく神秘的」と称した民族の伝統・文化が息づく工芸が堪能できます。

併設展では、主に北海道、東北の風物をモチーフにした芹沢銈介作品約80点を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年8月1日(土)
■会場/東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館
(宮城県仙台市青葉区国見1-8-1)
■休館日/月曜日、7月25日~26日
■料金/一般500円(大学生以下無料)

(色裂置文縞木綿衣/東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館蔵)

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東北【山形】東根市美術館 まなびあテラス開館10周年記念 重要無形文化財指定50周年記念「喜如嘉の芭蕉布―沖縄の伝統織物―」

《7月18日から開催》「沖縄の風土が生んだ最も沖縄らしい織物」といわれる芭蕉布(ばしょうふ)。絣(かすり)技法を用いた独特な模様が特徴であり、暑い夏にさらりとした肌合いで清涼感をもたらす布として親しまれています。琉球王国時代からつくられ、明治以前には沖縄各地で生産されていましたが、その後の社会・経済の変化、また戦争の影響で、現在では、沖縄本島北部山原の大宜味村喜如嘉(おおぎみそん・きじょか)で、村の婦人達にその製法が伝承されるのみです。喜如嘉の芭蕉布は材料となる糸芭蕉の栽培からはじまり、収穫後の糸づくり・染め・織りまで、すべてが天然素材と手仕事によって製作され、1974年、国の重要無形文化財に指定されました。そして指定から50周年の節目を迎えたことを記念し、2025年、国立工芸館(金沢)で記念展が開催されました。

2026年、まなびあテラスが開館10周年を迎えるにあたり、国立工芸館と共同主催で、喜如嘉の芭蕉布作品を東北・山形で巡回展示します。本展では、戦後、生産が途絶えかけた芭蕉布の技術復興に尽力した人間国宝、故・平良敏子氏とその工房の作品を中心に、芭蕉布の歴史的名品もあわせ、沖縄の精神的支柱ともなってきた芭蕉布の魅力を紹介します。

■会期/2026年7月18日(土)~8月30日(日)
前期:7月18日(土)~8月9日(日)
後期:8月11日(火祝)~8月30日(日)
※会期途中展示替えあり。
■会場/東根市美術館
(山形県東根市中央南1-7-3 まなびあテラス)
■休館日/7月27日(月)、8月10日(月)、8月24日(月)
■料金/大学生以上:半期券500円・通期券800円(数量限定)、高校生以下:無料

(煮綛芭蕉布 琉装着物「ムディー綾 番匠くずし」 平良敏子 1996年/公益財団法人 日本伝承染織振興会蔵【前期展示】)

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関東【群馬】群馬県立日本絹の里 特別展「デザインから観る和更紗」

《7月12日まで》インドより渡来した更紗を模倣して江戸時代に生まれた「和更紗」。鮮烈な色彩の中に映し出される独特な美しさに魅了され、日本の職人たちは独自の文様を生み出しました。魅力ある和更紗のデザインを紹介します。

■会期/開催中 ~2026年7月12日(日)
■会場/群馬県立日本絹の里
(群馬県高崎市金古町888-1)
■休館日/火曜日
■料金/一般200円ほか

(藍地花文様陣羽織)

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関東【千葉】千葉市美術館「おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE」

時代や地域を超えて語り継がれてきた「おとぎ話」は、妖精や魔法使い、森、変身といった象徴的なモチーフに彩られながら、挿絵や装飾、舞台芸術、ファッションなどの視覚文化を通して豊かなイメージを形づくってきました。なかでも、赤ずきんのフードや長靴をはいた猫のブーツ、シンデレラのガラスの靴といった印象的な装いは、登場人物を象徴するイメージとして広く親しまれてきました。こうしたモチーフのなかには、おとぎ話の想像力とモードの感性がゆるやかに交差する様子を見て取ることができます。

本展では、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで花開いた挿絵本の世界を中心に、おとぎ話のイメージのなかに息づく「モード」をさぐります。また、ヨーロッパを中心に広がってきたおとぎ話の豊かなイメージの変遷を辿り、それらが時代の感性と響き合いながらどのように新たな姿をまとってきたのかを、美術・デザイン・ファッションの観点から多角的に読み解きます。

■会期/開催中 ~2026年8月30日(日)
■会場/千葉市美術館
(千葉市中央区中央3-10-8)
■休館日/月曜日(7月20日をのぞく)、7月21日(火)
■料金/一般 1,500円ほか

(エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》1930年代/共立女子大学博物館蔵)

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関東【東京】東京国立博物館 特集「古裂鑑賞のいろは―加賀藩前田家伝来 名物裂の世界―」

《7月12日まで》有名な茶人や寺院などに由縁をもつ裂には、これにちなんだ名称が付けられ、由来とともに「名物裂」として茶の湯において尊ばれてきました。

加賀藩前田家は、三代当主・前田利常(1593~1658)の時代より、さまざまな名物裂を収集したことで知られています。そのコレクションの一部は、昭和に入り東京国立博物館にも収蔵されました。特別展「百万石!加賀前田家」(6月7日(日)まで開催)にあわせ、特別展会場では紹介しきれない名物裂の多種多様な文様や使用されている染織技法、また近年の調査で得られた知見について、拡大写真や図を用いてわかりやすく解説します。一見難しく思われる古裂の味わい方を紹介し、名物裂の魅力を伝える特集です。

■会期/開催中 ~2026年7月12日(日)
■会場/東京国立博物館 東洋館 5室
(東京都台東区上野公園13-9)
■休館日/月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
■料金/東博コレクション展(平常展)観覧料(一般1,000円ほか)もしくは開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)が必要

(茶地花鳥波兎文様緞子 万暦緞子 中国 前田家伝来 明時代・16~17世紀/東京国立博物館蔵)
画像出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

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関東【東京】大妻女子大学博物館「バティック 東の神、西の花―彩られた多文化の記憶」

《7月12日まで》バティックは、主にインドネシアで受け継がれてきた伝統的な染織品です。無地の布に、溶かしたロウで緻密な模様を描いて防染し、藍や茜、ソガなどの天然染科や、ナフトール染科などの合成染科で染め分ける、ろうけつ染めの技法が用いられ、その繊細な手仕事と鮮やかな色彩は、今なお世界中の人々を魅了し続けています。

インドネシアの歴史は、広大な海を舞台にした交易の歴史でもあります。バティックに描かれた模様にも多様な文化の影響が色濃く反映されています。

大妻女子大学博物館では、インドネシアバティックのコレクターであり研究家でもあった竹内葉氏より寄贈を受けた 269 点のバティックを所蔵しています。そのほとんどが、チャンティンと呼ばれる道具で描かれた一点物のバティック・トゥリス(手描きバティック)です。本展では、竹内コレクションからインドネシアのジャワ島各地で制作された特色ある模様のバティックを紹介します。重層的な歴史に育まれた多彩なモティーフの数々を楽しめる展覧会です。

■会期/開催中~2026年 7月12日(日)
■会場/大妻女子大学博物館
(東京都千代田区三番町12 大妻女子大学図書館棟地下1階)
■休館日/土曜、日曜、祝日(開館は月曜~金曜のみ)
※臨時開館日:7月12日(日)
■料金/無料

(「花鳥模様腰衣」(部分)20世紀初め/大妻女子大学博物館蔵)

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関東【東京】日本民藝館「柳宗悦と日本民藝館」

時充ちて、志を同じくする者集り、茲(ここ)に「日本民藝美術館」の設立を計る(1926年)

-この高らかな宣言から始まる「日本民藝美術館設立趣意書」。当館創設者の柳宗悦(1889~1961)、陶芸家の河井寛次郎(1890~1966)と濱田庄司(1894~1978)によって前年末に「民藝」という言葉が作られたことを受け、直ちにこの一文が起草されました。無名の職人による平凡な「下手もの」にこそ非凡な美が宿る、という柳の逆説的な主張は、多くの賛同者を得て全国へと広がります。日本民藝館が実際に開館を迎えたのは、趣意書の刊行から約10年後の1936年。これは日本の美術館史においても、極めて早い時期の開設でした。趣意書の刊行から100年、創設から90年を迎える2026年、本展では設立までの道のりと、新たな美の概念を提示した「日本民藝館」という美術館の存在を、改めて見つめ直します。

■会期/開催中 ~2026年8月12日(水)
■会場/日本民藝館
(東京都目黒区駒場4-3-33)
■休館日/月曜日(祝日の場合は開館し、 翌日休館)
■料金/一般 1,500円ほか

(引出式展示ケース 1942年撮影/日本民藝館蔵)

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関東【東京】静嘉堂文庫美術館「元禄! 師宣劇場 十二ヶ月風俗図巻 大公開」

浮世絵の始祖・菱川師宣(?~1694)は、庶民のための憂き世(浮世)の絵を多く描きました。静嘉堂所蔵「十二ヶ月風俗図巻」は、師宣独自の描写力で庶民の暮らしを活写した、長大で華やかな絵巻です。本展では東京国立博物館所蔵の師宣の代表作「見返り美人図」(2週間限定公開)などの名品が、静嘉堂の元禄絵画コレクションと夢の競演を果たします。

■会期/開催中 ~2026年8月23日(日)
前期:開催中 ~7月26日(日)
後期:7月28日(火)~8月23日(日)
※会期中、展示替えを行います。
■会場/静嘉堂@丸の内
(東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F)
■休館日/月曜日(ただし7月20日は開館)、7月21日(火)
■料金/一般1,500円ほか
※元禄コーデ割引あり。和装はもちろん、色使いや小物でのコーデも対象。受付で「元禄コーデで来ました!」と申し出ると一般入館料が200円割引になります(他の割引との併用不可)。

(菱川師宣「美人若衆図」江戸時代・元禄元~7年(1688~1704)頃/(公財)静嘉堂蔵【展示期間7/14~8/23】)

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関東【東京】サントリー美術館「眼のごちそう 食器」

《7月8日から開催》今を生きる私たちのすでに約400年前には、日本ではおもてなしの場においてさまざまな産地・形・文様・用途の陶磁の食器をもとめ、使いこなし、楽しむことが定着していたようです。

華やかな大皿、優雅な鉢、個性的な向付……。こうした陶磁の食器のデザインに注目してみると、そこには吉祥や季節感、あるいは珍しい器でもてなしたい、などのメッセージが少なからずあることに気づきます。食器とは、おいしい料理とあいまって客人にさらに深い喜びを得ていただくための「眼のごちそう」だったのではないでしょうか。

日本人が愛好した陶磁の食器は国産にとどまらず、中国をはじめとする海外製にもおよび、食器に対する日本人の旺盛な興味がうかがえます。

本展は、サントリー美術館の基本理念「生活の中の美」を楽しむ企画として、近世、主に桃山時代から江戸時代の陶磁の食器を特集します。当時のおもてなしのようすにも時おり触れながら、うつわ一つ一つの造形を楽しむ貴重な機会です。

■会期/2026年7月8日(水)~8月30日(日)
※作品保護のため、会期中展示替を行います
■会場/サントリー美術館
(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階)
■休館日/火曜日 ※ただし8月11日は18時まで開館
■料金/一般 1,700円ほか

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関東【東京】八王子市夢美術館「大正イマジュリィの世界」

イマジュリィ(imagerie)とはイメージ図像を表すフランス語で、本展では本の装幀や挿絵、ポスター、絵はがき、広告、マンガ、写真など、大衆性の高い印刷物や版画の総称として用いています。

明治時代〜大正時代は、出版文化が急速に発展した時代でした。西洋式の新しい印刷技術が導入され、書物の装幀は旧来の和装本から洋装本へと変化し、多様なマスメディアが登場しました。そうした時代背景の中で、藤島武二、橋口五葉、竹久夢二ら新しい表現方法を模索していた画家たちが、アール・ヌーヴォーやアール・デコなど洗練された様式を取り入れ、当時のイマジュリィを華やかに彩っていったのです。

本展では、明治時代以降の日本における書物のよそおいや印刷技術の変化に目を向けながら、書籍、雑誌や楽譜、広告など多種多様な大正イマジュリィの世界を紹介します。

■会期/開催中 〜2026年8月30日(日)
■会場/八王子市夢美術館
(東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F)
■休館日/月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
■料金/一般900円ほか

(橋口五葉《龍膽(りんどう)》『新小説』第2年第3巻 口絵 制作年不詳)

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関東【東京】世田谷美術館「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙 人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」

《7月11日から開催》ヨーロッパ・西アフリカ・日本という3つの異なる視座から文化を見つめ、口頭伝承が豊かに息づく社会を調査するかたわら、人々の暮らしの道具からうかがえる世界観を洞察した人類学者・川田順造(1934-2024)。1970年代、夫の川田の調査助手として西アフリカのサバンナの国・ブルキナファソで3年半生活し、帰国後は独自の「うつわ」の制作により国内外で高く評価されてきた陶芸作家・小川待子(1946-)。ふたりが主に現地調査のなかで集め、日本に持ち帰ったさまざまな手仕事のコレクションから約350件を紹介するものです。

展覧会は、1960年代の川田とアフリカとの出会い、妻となった小川とともに訪れた北アフリカなどマグレブ諸国への旅から始まります。次いで、1970年代に暮らしたサバンナでふれたものたち――ひょうたんを活かした椀や儀礼用の楽器、草編みのかごをはじめ、藍や泥などで染めた布、素焼きの土器、木彫の仮面や椅子、口頭伝承で重要な役割を果たす太鼓、そして交流のあった現代美術家の絵画などを紹介します。

■会期/2026年7月11日(土)~9月6日(日)
■会場/世田谷美術館
(東京都世田谷区砧公園1-2)
■休館日/月曜日 ※ただし、7月20日(月・祝)は開館、翌7月21日(火)は休館
■料金/一般1,400円ほか

(《赤腰布》ブルキナファソ 1970年代収集/川田順造・小川待子コレクション 撮影=渞忠之)

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関東【東京】明治神宮ミュージアム「冴え渡る技と美―明治神宮所蔵の金工―」

《7月11日から開催》近代国家へと歩み始めた激動の明治時代は、職人たちにとっても大きな転換期となりました。江戸幕府のもと、とりわけ刀装具に高度な発展をみせた金工の分野は、明治期においては政府の保護を受け、時代の変化に即した美術工芸品の制作に活躍の場を移します。卓越した技術に裏付けされた明治の金工は、宮内省御用品や海外輸出品として求められ、新たな美を芽吹かせました。

本展覧会では、明治天皇・昭憲皇太后御物をはじめとし、皇室にゆかりのある金工品を展示します。置物や花瓶、文房具、ボンボニエール等、宮廷文化を彩った精緻な品の数々からは、金工家たちの確かな腕前と豊かな発想がうかがえます。明治神宮に奉納された近現代の金工品とあわせて、今日まで伝わる技と美を紹介します。

■会期/2026年7月11日(土)~9月6日(日)
■会場/明治神宮ミュージアム
(東京都渋谷区代々木神園町1-1)
■休館日/木曜日(ただし7月30日(木)は開館)
■料金/一般1,000円ほか

(明治天皇御料《朧銀製源氏桐壺夕顔之意御香爐》伊藤正見/明治神宮蔵)

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関東【東京】永青文庫「えいえいやっとな!蔵出し!細川家の狂言面・装束」

《7月11日から開催》狂言は、室町時代より続く日本を代表する芸能のひとつです。大がかりな舞台装置のない能舞台で演じられ、台詞としぐさにより物語が進行します。登場人物は庶民的なキャラクターが多く、笑いを通して人間の本質を大らかに、また鋭く描写します。

細川家は初代幽斎(ゆうさい、1534~1610)の頃より能楽を愛好したため、実際に使用するための能や狂言の道具が多く備えられました。大正7年(1918)には、現在の千代田区富士見に「細川家能舞台」(戦災で焼失)が建てられ、永青文庫の設立者・細川護立(1883~1970)が装束をつけた写真も残っています。

本展では、細川家から永青文庫に伝えられた「狂言」を特集します。素襖(すおう)や肩衣(かたぎぬ)、半袴(はんばかま)などの狂言装束は、麻地に染模様が特徴で、素朴ななかにもインパクトがあり、その色使いも魅力的です。

また、今回は特別に「万作の会」より野村万作・萬斎・裕基氏による演者の視点でのコメントを作品に添えています。

■会期/2026年7月11日(土)〜9月6日(日)
■会場/永青文庫
(東京都文京区目白台1-1-1)
■休館日/月曜日 ※ただし7/20は開館し、7/21は休館
※臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合があります。
■料金/一般1,000円ほか

(「白麻地源氏車朝顔模様肩衣」江戸時代・18世紀後半~19世紀前半/永青文庫蔵)

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関東【東京】「東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」

《7月25日から開催》1753年に創立したイギリス・ロンドンの大英博物館は、世界を代表するミュージアムのひとつです。同館の日本美術コレクションは、海外では最も包括的なもののひとつと評されるほど量・質ともに充実しています。そのコレクション形成を支えてきたのは、ジャポニスムが流行した19世紀後半以来、海を隔てた異国の地・日本の文化に魅了された人々でした。数々の収集家や学芸員が築いたつながりは、国境や時代を越えて広がり、今日まで受け継がれています。

本展では、4万点に及ぶ同館の日本コレクションから、江戸時代の屛風、掛軸、絵巻の絵画作品と、歌麿、写楽、北斎、広重など代表的な8人の浮世絵師による版画を中心に、優れた作品を厳選して紹介します。さらに、近年の調査成果や収集の背景にも光をあてることで同館が日本美術の収集・研究・保存の第一線で果たしてきた役割をたどります。それは、国際的な文化交流の歴史を振り返ると同時に、大英博物館に受け継がれてきた日本美術の名品と、今日を生きる私たちとのあいだに新たな対話をひらく機会ともなるでしょう。

■会期/2026年7月25日(土)~10月18日(日)
■会場/東京都美術館
(東京都台東区上野公園8-36)
■休室日/月曜日、10月13日(火)
※ただし8月10日(月)、9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開室
■料金/一般2,300円
■展覧会公式サイト

(喜多川歌麿《文読む遊女》 1804~1806年頃/大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum)

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関東【東京】東京国立博物館 法隆寺宝物館「デジタル法隆寺宝物館リニューアル」

東京国立博物館の敷地にたつ法隆寺宝物館。この建物の中2階にある「デジタル法隆寺宝物館」は、材質の脆さゆえに常時展示がかなわない法隆寺ゆかりの名宝を、デジタル技術や復元模造によってくわしく鑑賞、体験できる展示室として2023年1月に開室。今年3月にリニューアルし、2つの新たなデジタルコンテンツを導入しました。

新設のデジタルウォール〈さわって楽しむ「法隆寺のたからもの」〉は、86インチの大型モニターを用いたウォール型のインタラクティブコンテンツです。画面の上部から流れてくる宝の玉に触れることで、鑑賞したい文化財を選択し、高精細な画像を拡大・回転しながら、細部までじっくりと鑑賞できます。

〈めくってみよう「御宝物図絵」〉は、東京国立博物館で初めて導入される、本のかたちをしたインタラクティブコンテンツです。本型ツールのページを実際にめくりながら操作する本コンテンツでは、ページが切り替わるたびに天保 13 年(1842)に行なわれた法隆寺の「出開帳」を記録した史料「御宝物図絵」に描かれた図と、東京国立博物館所蔵の宝物の3Dモデルや画像が重なり、アニメーションやサウンドとともに楽しむことができます。

■会期/通年展示(復元模造は半期ごとに展示替え)
■会場/東京国立博物館 法隆寺宝物館 中2階
(台東区上野公園13-9)
■休館日/月曜日 (ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)
■料金/東博コレクション展(平常展)観覧料(一般1,000円ほか)もしくは開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)が必要

(写真は「めくってみよう『御宝物図絵』」の体験イメージ)
「聖徳太子くん」イラスト作成・提供=KDDI株式会社(au Design project)

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関東【東京】世田谷文学館コレクション展「没後30年 宇野千代展」

『色ざんげ』『おはん』『生きて行く私』など、現代を生きる私たちの道標ともなる数々の名作を残した作家・宇野千代(1897~1996)。

若き日には、画家の東郷青児とともに世田谷の淡島に“コルビジェ風”のアトリエ付きの瀟洒な家を建てて暮らしました。その作家としての人生は、尾崎士郎、東郷青児、北原武夫らとの数々の恋や、画家や詩人、評論家など各界で活躍する人々との華麗な交友関係の中で大きく花開いていきました。

本展は、2023年度に世田谷文学館に寄贈された宇野千代旧蔵の新資料を前期・後期に分け、年間を通して紹介するものです。

■会期/開催中 〜2027年3月28日(日)
前期:開催中 〜2026年9月6日(日)
後期:2026年9月26日(土)〜2027年3月28日(日)
■会場/世田谷文学館
(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
■休館日/月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)・展示替え期間・年末年始・館内整備期間
■料金/一般 220円ほか

(宇野千代旧蔵 切りばめの着物:宇野デザインの129枚の布を接ぎ合わせて作られた着物/世田谷文学館蔵【前期展展示】)

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中部【新潟】新潟市美術館「竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」

大正ロマンを代表する画家、竹久夢二(たけひさゆめじ、1884-1934)。「夢二式美人」で一世を風靡し、時代の寵児となった夢二は、絵画の世界にとどまらない多彩な個性と才能で、今もなお高い人気を誇っています。

本展は、京都・嵐山の福田美術館が所蔵する、実業家・河村幸次郎(かわむらこうじろう、1901‐1994)旧蔵のコレクションをまとめて公開する貴重な機会です。画家であり、詩人、デザイナーでもあった夢二の「クリエイター」としての魅力に焦点を当て、本コレクションの特徴ともいえる、大正期の代表的連作《長崎十二景》や《女十題》の原画を一堂に展示。あわせて《青春譜》や《旅》などの名作を通して、夢二が歩んだ画業の軌跡を辿ります。また、音楽とのコラボレーションが楽しい「セノオ楽譜」や「中山晋平楽譜」の表紙原画、文才を発揮した小説や俳句、そして当時の女性たちに人気を博した千代紙や便箋などの可愛いデザインワークまで、約200点におよぶ作品を展観。あらゆるジャンルで才能を開花させた、夢二の全貌に迫ります。

加えて新潟会場独自の展示として、夢二と交流のあった出湯温泉の「石水亭」主人・二瓶武爾(にへいたけじ、1899‐1952)氏とそのご子息の文和(ふみかず)氏が蒐集した「二瓶コレクション」を特別公開いたします。あわせて、十日町市の伝統的な絹織物を身にまとった女性を描いた《十日町明石ちぢみ》に関する資料も出品。美人画家の枠におさまりきらない、竹久夢二の魅力をぜひ会場でご覧ください。

■会期/開催中 ~2026年8月30日(日)
前期:開催中 ~7月20日(月・祝)
後期:7月22日(水)~8月30日(日)
※前・後期で一部展示替えがあります。
※8月4日(火)から8月7日(金)はコレクション展の展示替えのため、企画展のみ開催
■会場/新潟市美術館
(新潟市中央区西大畑町5191-9)
■休館日/月曜日、7月21日(火) ※7月20日は開館
■料金/一般 1,500円ほか

(竹久夢二《長崎十二景 眼鏡橋》(部分) 1920年/福田美術館蔵〈旧河村コレクション〉)

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中部【石川】石川県立美術館「輪島塗 ―漆文化を後世に―」

日本を代表する漆芸「輪島塗」。それは、木地から加飾まで30近くに及ぶ制作工程を、幾人もの職人、作家が卓越した技を繋いで作り上げられる芸術です。輪島塗が漆芸分野で重要無形文化財に指定されたのも、幾重にも積み重ねられた高度な技ゆえと言えるでしょう。こうしたことを可能としているのは、それぞれの工程に携わる千人近くの職人や作家が輪島の地において産地という集団、まとまりを形成しているからにほかなりません。

令和6年元旦に発生した大震災とその秋の豪雨は輪島塗に深刻な打撃を与えました。作業場を失い、道具を失い、そして、人が失われました。

あれから2年半。今、輪島では、これまでにない新たなかたちでの輪島塗再興の胎動が始まりつつあります。

本展においては、堅牢優美な輪島塗の制作工程に光をあて、高度な技を繋いで作り上げられる、その「技のバトンリレー」について紹介するとともに、そうした技を絶やすことなく後世にも繋いでほしいとの思いから、最終章には、これからを担う中堅や若手の作品を展示し、未来への「技のバトンリレー」の応援メッセージとするものです。

■会期/開催中 ~2026年8月2日(日)
■会場/石川県立美術館
(石川県金沢市出羽町2-1)
■休館日/会期中無休
■料金/一般 1,000円ほか

(前大峰《庭の草道沈金彫手筥》1950年/石川県立美術館蔵)

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中部【石川】国立工芸館「こどもとおとなの自由研究 もようわくわく²」

もように日本的な美意識が見られるようになったのは唐風から和様に転じた平安期以降といわれています。そこから今にいたるまで、もようの世界は百花繚乱。丸や菱形に動植物の姿かたちを素敵におさめたかと思えば、降りしきる雨や雪、ゆらめきのぼる蒸気をもようフィルターにかけて眺めたり。花鳥風月に身の回りの品々、化学変化の跡だって、もようとならないものはただのひとつもない。そのどれにも、いつか・誰かの「好き」や「いいね」が宿り、そんなわくわく気分が、もように目を留めた私たちの元にも届けられているようです。

本展は工芸ビギナーから愛好家まで満喫できる近・現代工芸の名品約140 点で構成。

1974 年『紋文帖(もんもんちょう)』の裏表紙でこっそり「悶々」いいながら、生涯をこの仕事に捧げたもよう作りの天才・芹沢銈介(せりざわけいすけ)の特集展示も同時開催。小さな下絵から代表作の屏風まで、どのフェーズも見逃せない約20 点を展観します。

■会期/開催中 ~2026年9月23日(水・祝)
前期:開催中 ~8月16日
後期:8月18日~9月23日
※会期中一部展示替えあり
■会場/国立工芸館
(石川県金沢市出羽町3-2)
■休館日/月曜日、7月21日 ※ただし7月20日、9月21日は開館
■料金/一般1,000円ほか

(稲垣稔次郎《木綿地型絵染壁掛 虎》 (3点組の1) 1960年/国立工芸館蔵【前期展示】)

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中部【愛知】徳川美術館「お能、はじめまして。」

《7月20日まで》600年以上にわたり受け継がれてきた日本の舞台芸術、能・狂言。古典文学に題材を求めたストーリーをもとに、役柄に応じて取り合わせられる面・装束類、謡や楽器の音色が織りなす幽玄の世界です。尾張徳川家が収集し大切に守り伝えてきたコレクションを通して、能道具の多彩な表現を紹介する展覧会。お能へのはじめの一歩を、この展覧会で踏み出してみませんか。

■会期/開催中 ~2026年7月20日(月・祝)
■会場/徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
(愛知県名古屋市東区徳川町1017)
■休館日/月曜日 ※ただし7月20日は祝日のため開館
■料金/一般 2,000円ほか

(紅・白段簾に花の丸文唐織/徳川美術館蔵)

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中部【愛知】松坂屋史料室 企画展「松坂屋と三英傑」

松坂屋の歴史は、現代の百貨店に繋がる呉服店のなかで最も古く、慶長 16 年(1611)までさかのぼります。伊藤家初代の祐道が、名古屋の本町で松坂屋の前身である呉服小間物問屋「伊藤屋」を開業したことに始まります。祐道は、もと武士で織田信長に仕えていましたが、信長が天正 10 年(1582)に本能寺の変で亡くなると武士を捨てました。徳川家康が命じた「清須越」によって名古屋城下に移住したのち、商人となって伊藤屋を開業しました。しかし、慶長 20 年(1615)に大坂夏の陣が勃発すると、再び武士として豊臣秀吉の遺児・秀頼が総大将である大坂方に参陣しました。伊藤屋は二代目祐基以降も順調に商いを続け、やがて御用商人の最高位である「三家衆」と称せられるようになりました。その後も業績を拡大し、江戸から明治時代にかけて京都、江戸、大阪へ店舗を増やしていきました。

本企画展では、松坂屋が所蔵する貴重な時代衣裳等とともに、松坂屋と郷土の三英傑といわれる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に関するエピソードについて紹介します。

■会期/開催中 ~2026年8月17日(月)
前期:開催中 ~7月9日(木)
後期:7月11日(土)~8月17日(月)
■会場/松坂屋史料室
(愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)
■休館日/7月10日(金)(展示入れ替えのため)
■料金/無料

(霞に水葵模様小袖/松坂屋コレクション 一般財団法人 J.フロント リテイリング史料館蔵【後期展示】)

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近畿【滋賀】滋賀県立美術館 企画展「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」

昭和の「キャバレー王」として知られる福富太郎(ふくとみ・たろう、1931-2018)は、事業を成功させる一方、鏑木清方作品との出逢いをきっかけに、美術品の蒐集に熱中していきます。コレクターの福富は、その作品が有名な作家の手によるものかどうかではなく、自身の眼で見て、良質であると信じた作品はコレクションに加えました。またコレクションに関連する資料や情報を熱心に集めて理解を深め、美術に関する文筆活動など、積極的な情報発信にも取り組みました。結果として、長らく埋もれていた作家が再評価される際や、ひとつの時代の特色について考察をおこなう展覧会において、福富が蒐集した作品の重要性が注目されるようになりました。

本展は、独自の信念のもと作品を追い求めた福富太郎の審美眼に焦点をあて、他に類を見ないコレクションの全体像を提示する貴重な機会となります。生前の福富と深い交遊があった山下裕二氏(美術史家、明治学院大学教授)を監修に迎え、福富が惚れ込んだ鏑木清方の10数点に及ぶ優品のほか、多彩な顔ぶれの画家による女性像、明治時代から第二次世界大戦を経て昭和40年代までの間に描かれた油彩画の数々など、魅力的な絵画作品80余点をご紹介します。

■会期/開催中 ~2026年8月30日(日)
■会場/滋賀県立美術館
(滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1)
■休館日/月曜日 ※7月20日(月・祝)は開館し、7月21日(火)は休館
■料金/一般1,200円ほか

(上村松園《よそほい》1902年/福富太郎コレクション資料室蔵)

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近畿【京都】京都市京セラ美術館「現代の染表現1991〜2025 ——染・清流展25回の軌跡―」

《7月7日から20日まで開催》1991年、京都市美術館で始まった染・清流展は、会派を超えた現代染色作家の作品が一堂に会する、それまでになかった画期的な展覧会として幕を開けました 。以来、重鎮から新鋭まで、多彩な表現を駆使して染色界の第一線で活躍する作家が新作を出品するこの展覧会は、2006年に現代染色の美術館、染・清流館が開館してからは同館を会場として、隔年開催しています。その活動は、パネル、屏風、額装、掛布、立体など、様々な作品形態によって、現代の染表現の多様性と革新性を発信し、新しい地平を切り拓いてきました 。

本展では、染織文化のさらなる発展と作家たちの自由な表現の場を作るという理念のもとに35年にわたり築き上げてきた軌跡を、これまでに出品された主要な作品を通して振り返ります 。染の芸術的表現という日本独自の文化が、国際的にも発展しうる可能性を感じさせてくれる貴重な機会といえるでしょう 。

■会期/2026年7月7日(火)〜 7月20日(月・祝)
■会場/京都市京セラ美術館 本館北回廊2階
(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
■休館日/7月13日(月)
■料金/ 一般1,000円ほか
※同券で次に紹介している染・清流館「「現代染色の屏風展Ⅲ ―佐野猛夫・来野月乙・三浦景生」も観覧できます。

(佐野猛夫「いさり火」1995年)

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近畿【京都】染・清流館 コレクション展「現代染色の屏風祭展Ⅲ ―佐野猛夫・来野月乙・三浦景生―」

《7月7日から26日まで開催》祗園祭の宵山の時期に、山鉾町の旧家や老舗では、先祖代々伝わる美術品や調度品などを道行く人が見られるように飾る風習があり、祭を支えてきた町衆の文化を知る機会にもなっています。着物や工芸品なども飾られますが、屏風が多く飾られるので「屏風祭」の名で親しまれています。今回は、日展の重鎮で、いずれも京都市立芸術大学教授として京都に拠点を置きながら、それぞれ蠟染による独自の表現を切り拓くことによって、日本の染色美術を牽引した三巨匠、佐野猛夫、来野月乙、三浦景生、の屏風約25点を一堂に展観します。

■会期/2026年7月7日(火)〜 7月26日(日)
■会場/染・清流館
(京都市中京区室町通錦小路上ル山伏山町550-1 明倫ビル6階)
■休館日/ 月曜日(祝日の場合は翌日)
■料金/ 一般300円ほか
※上で紹介している京都市京セラ美術館「現代の染表現1991〜2025 —染・清流展25回の軌跡―」展(7月20日まで)の券で観覧できます。

(三浦景生「澪標」左隻)

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近畿【京都】美術館「えき」KYOTO「青山悟 刺繍少年フォーエバー in Kyoto」

《7月26日まで》青山悟、1973年東京生まれ。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(イギリス)テキスタイルアート科を卒業後、シカゴ美術館付属美術大学大学院(アメリカ)にて美術学修士号を取得。以降、古い工業用ミシンを使用して制作した刺繍作品を各地で発表しています。

青山の作品で取り上げられるのは、刺繍やミシンという技法にまつわるジェンダーの問題をはじめ、現代社会における労働や資本主義の構造など多岐にわたります。近年は、新型コロナウイルスのパンデミックや世界各地で起こる戦争や紛争、またそれらが引き起こす分断などの社会問題を背景に、批評性とユーモアを交えながら刺繍という手段で常に表現し続けてきました。

本展では、青山の初期の作品から新作までを織り交ぜて展示します。

■会期/開催中 ~2026年7月26日(日)
■会場/美術館「えき」KYOTO
(京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
■休館日/会期中無休
■料金/一般 1,100円ほか

(《Foundscape (2018年 東京の夕暮れ)》 2024年/個人蔵
撮影=宮島径 ©︎AOYAMA Satoru, Courtesy of Mizuma Art Gallery)

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近畿【京都】細見美術館「水の情景、涼へのいざない」

細見コレクションを中心に、水辺の景色やそこに暮らす人々を描いた絵画、多種多彩な水の意匠や表現の工芸作品を紹介します。涼を誘う作品の数々は水とともに生きて育まれてきた伝統を感じさせるとともに、夏の暑さをひとときの間、忘れさせてくれます。

■会期/開催中 ~2026年8月2日(日)
■会場/細見美術館
(京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
■休館日/月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
■料金/一般1,800円ほか

(「宇治橋図団扇」尾形光琳 江戸中期/細見美術館蔵)

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近畿【京都】西陣織会館 西陣織史料室「西陣織の輝き-秀吉の好んだ黄金の世界-」

西陣織には、金箔を貼った和紙を細く糸状に裁断した金箔糸や金箔を芯糸に巻きつけた金糸を織り込む技術を用いて、荘厳な輝きを表現する織物があります。

西陣は、本年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」で注目される豊臣秀吉の庇護の下、高級織物産地として発展し、また、金を好んだことで知られる秀吉は、天守閣や調度品などを金箔で豪華に施し、黄金の茶室を作るなど、権力を示すとともに、その絢爛豪華な桃山文化は西陣織にも影響を与えました。

今回、秀吉が好んだ金に焦点を当て、金が用いられた西陣の織物を中心に紹介します。また、特別出品として、秀吉が愛用したと伝わる鳥獣文様陣羽織の貴重な復元品を展示します。西陣織における黄金の世界をご覧ください。

■会期/開催中 ~2026年8月30日(日)
■会場/西陣織史料室
(京都市上京区堀川通今出川南入西側 西陣織会館3階)
■休館日/月曜日(月曜祝日の場合は翌火曜日)
■料金/入場無料

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近畿【京都】京都文化博物館「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love」

フィンランド生まれのマリメッコは、ファッションやインテリアの枠を超え、新しいライフスタイルやコンセプトを提案するデザインハウスです。1951年の創業以来、デザイナーのアイデアや思想を重視した製品づくりを行ない、毎日の暮らしに彩り、喜び、前向きな心をもたらすことをミッションとするヴィジョンを世界に向けて発信し展開し続けてきました。

本展は、マリメッコの創業者であるアルミ・ラティアの言葉を手がかりに、様々な年代のドレスやアートワーク、ファブリックを通じて、マリメッコの創造の美学、また継承されるプリントメイキングの技に多角的な視点から光を当てることで、マリメッコの世界へ来場者を誘い、「模様のちから」を伝えます。会場では、アートユニット・plaplaxによって、デザインが産声を上げるヘルシンキにあるマリメッコ自社の「プリント・ファクトリー」を映像とプロジェクションにより展示。手仕事のぬくもりと映像表現が融合する空間で、創造のプロセスを表現します。さらに、デザイナー・皆川 明によるインスタレーションも見どころのひとつです。マリメッコとの対話を通じ、国境を超えて共鳴し合うデザインを紹介します。

■会期/開催中 ~2026年9月6日(日)
■会場/京都文化博物館 4・3階展示室
(京都府京都市中京区三条高倉)
■休館日/月曜日(ただし、7月20日は開館)、7月21日(火)
■料金/一般2,000円ほか

(展覧会キービジュアル 右上:Klaava, Annika Rimala, 1967 下:Viidakko, Pentti Rinta, 1981 左上:Seppel, Antti Kekki, 2022)

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近畿【大阪】逸翁美術館「KABUKI悪役づくし」

歌舞伎の役柄で「敵役(かたきやく)」とは悪役のこと。その敵役にはさまざまな種類があります。「実悪(じつあく)」とは、文字通り実に悪い役。公家など高貴な身分の「公家悪(くげあく)」。ゾクッとするような美しさで色気があるのは「色悪(いろあく)」。国を乗っ取るほどの大悪人は「国崩し(くにくずし)」。中には笑いを取る「ちゃり敵(がたき)」もいます。悪役たちを並べてみると、舞台に登場しただけで一目で「ワル」とわかる扮装の特徴も見えてきます。一見ワルそうなのに、ストーリーが進むと、性根は情の深い善人だったという役との違いも探してみましょう。 ヒーローに敵対する脇役だけでなく、主役にもなる悪役たち。残虐、冷酷、無情と根っからの悪人なのになぜか惹きつけられる魅力に注目する展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年8月30日(日)
■会場/逸翁美術館
(大阪府池田市栄本町12-27)
■休館日/月曜日 ※ただし7月20日(月・祝)は開館、7月21日(火)休館
■料金/一般 700円ほか

(国周画 四世中村芝翫 <国崩し>松永大膳 1883年)

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近畿【大阪】大阪歴史博物館 NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」

《7月8日から開催》2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、「彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた豊臣秀長の目線で、戦国時代をダイナミックに描く物語です。本展覧会ではドラマと連動し、これまであまり光の当たることがなかった秀長の人となり、兄・秀吉の天下一統を支えた数々の功績を貴重な歴史資料から読み解いていきます。

兄弟が仕えた織田信長、臣従させた大大名・徳川家康、家臣として重用した黒田官兵衛、藤堂高虎など名だたる武将たち、文化面のブレーンとなった千利休、豊臣家の最期を見届けた家族の高台院(秀吉の正妻)らゆかりの品々が揃います。「内々の儀は利休、公儀の事は秀長」という秀長の言葉からは、秀吉の補佐役としての秀長の強い自負が感じられ、兄弟が強い絆と揺るぎない信頼関係で結ばれていたことがうかがえます。卓越した内政・外交手腕と誰からも愛されるキャラクターで群雄割拠の時代を乗り切る秀長の姿は、現代の私たちにとっても、示唆に富むものです。武と智をそなえ、策と対話で道を切り拓いた最強のNo.2秀長の生き様を紹介します。

■会期/2026年7月8日(水)~2026年8月31日(月)
前期展示:7月8日(水)~8月3日(月)
後期展示:8月5日(水)~8月31日(月)
※全期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います
■会場/大阪歴史博物館 6階 特別展示室
(大阪市中央区大手前4-1-32)
■休館日/火曜日 ※ただし、8月11日(火・祝)と翌12日(水)は開館
■料金/一般2,000円ほか

(浅葱地入子菱花丸紋散模様厚板 桃山時代・16~17世紀/東京・国立能楽堂蔵)

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