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彼が送ってきた夕飯の写真の隅に、見覚えのないものが写っていて、私は彼を疑い始めた

  • 2026.7.5
ハウコレ

聞いても彼ははぐらかすばかり。返信の遅れも、言葉の選び方も、全部が嘘のように思えてきて。確かめるのが怖いのに、確かめずにはいられませんでした。

食卓の写真に添えられた一言

付き合って2年になる彼とは、離れた街で暮らしています。その日も、夕飯を作ったという報告がてら、彼は手料理の写真を送ってきました。「うまくできた」という一言が添えられていて、私も笑顔の絵文字で返すつもりでした。ところが皿の向こう、棚の隅にちらりと写った小さな箱に目がとまったのです。淡い色のパッケージは、彼がいつもつけている銘柄とも違う、私が見たこともない香水のものでした。以前に私が選んで渡したのは、彼がいつもつけている別の銘柄です。

知らない香水が、なぜ彼の部屋にあるのか。料理の感想を打ちかけたまま、私はそのことばかり考えていました。

聞いても返ってこなかった答え

思い切って、私は箱の写った部分を切り取って送りました。「これ、誰の香水?」。いつもならすぐ返信が来るのに、その日はなかなか来ませんでした。ようやく届いたのは「ああ、それは気にしないで」という一言だけ。誰のものとも、なぜあるとも書いていません。気にしないでと言われるほど、私の気持ちは逆を向きました。それから彼は、当たり障りのない話題で会話を続けようとしました。私は相づちを打ちながら、頭の中で知らない女性の姿を勝手に思い描いていました。

確かめられないまま膨らんだもの

その後の1週間、彼からの返信は少しずつ遅くなりました。短い返事ひとつだけの日もあれば、既読のまま夜まで音沙汰のない日もありました。仕事が忙しいのだと頭ではわかっていても、あの箱と結びつけてしまう自分がいました。誰かと会っているのではないか。私に言えない相手がいるのではないか。確かめれば楽になるのに、答えを知るのが怖くて聞けませんでした。香水の銘柄を検索しては、どんな人が使うのだろうと画面を見つめていました。

そして...

ある夜、彼のほうから連絡が来ました。「本当は誕生日に渡すつもりだった」と。あの香水は、私のための贈り物でした。理由を聞いて、疑っていた自分が急に恥ずかしくなりました。

迎えた誕生日当日、彼は選んでくれた香水を差し出してくれました。それから、前から私が欲しがっていたポーチもあわせて、少しだけ照れくさそうに添えてくれます。嬉しかったのに、彼の手元がどこか落ち着かないのが目に入りました。香水だけで足りない気がして、慌てて足したんじゃないか。「ポーチまでもらえて嬉しい。でも、心配して足してくれたんだったら、もう大丈夫だよ」。彼は返事の代わりに少し笑って、ようやく肩の力を抜いた顔をしました。

聞いてもはぐらかされたあの一週間のことは、今もまだ少しだけ引っかかっています。それでも、次に気になることがあったら、答えを怖がらずに、面と向かって聞こうと思いました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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