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タイの王妃、「幻のロイヤル・ジュエリー」をつけてパリのエリゼ宮へ

  • 2026.7.2
Anadolu / Getty Images

フランスのエマニュエル・マクロン大統領とブリジット夫人が、同国を公式訪問中のタイのマハ・ワチラロンコン国王(ラーマ10世)とスティダー王妃を迎え、大統領官邸であり公邸でもあるパリのエリゼ宮で晩さん会を催しました。

ロイヤルがまとう8種類の民族衣装、「チュットタイ・プララーチャニヨム」のうち、最も格式が高い正装の「チュットタイ・ボロムピマン」にインスパイアされたというドレスをまとったラーマ10世の4人目の妻、スティダー王妃は、タイのロイヤルコレクションのなかでも最も歴史に彩られたジュエリーとされるダイヤモンドのネックレスを披露しました。

晩さん会に出席したスティダー王妃、2026年6月28日撮影 HENRIQUE CAMPOS / Getty Images

『オーラ!』誌によると、王妃がつけていた「リヴィエール」デザインのダイヤモンドネックレスは、1897年にタイ初の女性摂政となったラーマ5世(チュラロンコン国王)の妻でラーマ6世(ワチラウット王)とラーマ7世(プラチャティポック王)の母、サオワパー・ポーンシー王妃のために制作されたものだそうです。

このネックレスは、1919年にサオワパー王妃が亡くなって以降、1960年に夫のプミポン前国王(ラーマ9世)とともにヨーロッパ各国を歴訪したシリキット王妃が着用するまで何十年もの間、人々の目に触れることがありませんでした。

ですが、スティダー王妃はワチラロンコン国王との結婚後、すでに何度かこのネックレスをつけて公の場に登場しています。今回のフランス訪問の前には、2023年にバッキンガム宮殿で開かれたチャールズ国王とカミラ王妃の戴冠を祝福するレセプションで着用していました。

バッキンガム宮殿でのレセプションに出席したスティダー王妃、2023年撮影 Mark Cuthbert / Getty Images

2016年にプミポン前国王が逝去したことを受けて即位したワチラロンコン国王にとって、国賓として外国を訪れるのは今回のフランス訪問が2度目。エリゼ宮での晩さん会は、厳重な警備態勢が敷かれるなかで行われ、国王夫妻のほかワチラロンコン国王の娘のシリワンナワリー王女も出席しました。

王女はパリのエコール・ドゥ・ラ・シャンブル・サンディカル・ドゥ・ラ・クチュール・パリジェンヌ(ECSCP)で修士課程を修了。ファッションデザイナーとしてパリで活動しています。2007年にはバルマンの支援を受け、ファッションウィークでコレクションを発表しました。

(写真左から)スティダー王妃、ワチラロンコン国王、マクロン大統領、ブリジット夫人、シリワンナワリー王女 Antoine Gyori - Corbis / Getty Images

また、今回の国王夫妻の訪問は、タイとフランスの外交関係樹立170周年を記念するものでもあります。パリでの日程を終えた夫妻は、南部のトゥールーズへ向かい、航空機大手エアバスの本社を視察する予定です。

タイの「火曜日ラッキーカラー」、ピンクをまとったブリジット夫人とティダー王妃、2026年6月30日撮影 Abdul Saboor / Getty Images

タイでは6月11日にワチラロンコン国王の長女であるパッチャラキティヤパー王女が亡くなっており、ロイヤルファミリーが公の場に登場するのは、それ以来初のこととなりました。王女は国王と最初の妻の間に誕生した唯一の子で、王位継承者と目されていましたが、2022年に突然倒れ、昏睡状態となっていました。

From TOWN&COUNTRY

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