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アドレスとグリップが超重要!アプローチの基本を解説

  • 2026.6.28

打ちっぱなしにいくと、ドライバーやアイアンのフルショットを練習している人ばかり。でも、「アプローチの練習はやればやるほどスコアアップに繋がります!」と小野耕平コーチ。

そこで、アプローチの練習法を基本から伝授。これで絶対うまくなる!

アマチュアのアプローチの練習量はプロの半分以下!

下の円グラフの結果は、ボクの予想どおりです。アプローチはスコアメイクをするための大事なスキルなのに、練習量は少なく、練習してもとくに課題をもって打っていない人がほとん人がほとんどです。プロの練習内容は半分、もしくは半分以上がアプローチの練習です。そのくらい大事なことなのに、アマチュアで半分以上アプローチの練習に費やす人はほぼいません。

このような結果になるのは、アプローチ練習の仕方を知らないことが大きな原因だと思います。課題は人それぞれで苦手な距離を克服したり、球筋のバリエーションを増やすテクニックに挑戦するのもいいでしょう。

ただし、基本的に身につけておきたい、日々積み重ねておきたい技術があります。今回はそれを紹介します。最低限これだけやっておけば、効率的にうまくなって実戦でも役立つので、練習場でのメニューにすぐに取り入れてください。

アマチュアのアプローチ練習量は全然足りない

どのくらい球数を打つ?

練習場にきたら1~2時間くらい滞在して、約7割が100~200球前後の球数を打つ

アプローチ練習の割合は?

8割の人がアプローチ練習は全体の3割以下。練習はドライバーがメインだそうだ

どんなアプローチ練習をする?

距離や高さなどを気にして練習している人もいるが、約半分は「なんとなく」で練習をしていた!

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富永さん(30代)全体の5割とまではいかないけど、高さを意識したり変えたりして、全体の4割は打ちますよ
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上田さん(30代)アプローチは感覚重視であまり練習をしていません。200球打った日も、アプローチは10球くらいです
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吉野さん(30代)目標だけは「あそこ!」と、狙いを定めて打っていますが、細かいことはあまり気にしません
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大田さん(40代)ドライバーのミスはすごく気になって直すけれど、アプローチはそこまでこだわっていないですね
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富島さん(40代)アプローチ練習は15ヤード刻みで打つ練習をしていますが、球数は全体の3割くらいですね
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加藤さん(50代)アプローチの練習はショット練習に飽きたときだけ。やるときは振り幅と距離は意識しています

ピッチ&ランはすべてのショットに繋がる

アプローチの基本はピッチ&ランです。その理由はショットのコンパクト版だから。逆にピッチ&ランを磨けばすべてのショットにいい影響を及ぼす。いわば善玉菌のようなものなのです。ショットとアプローチは別物として考えないようにしましょう。

ピッチ&ランの練習のポイントのひとつが、アドレスです。ボールは右足寄りにセットし、インパクトしたい形で構えてください。

クラブの軌道はインサイド・インを意識。できるだけ緩やかな入射角でヘッドを入れたほうが簡単です。打ち込んでしまうと、バンスが跳ねたり刺さったりするためミスにつながります。

スイング中に気をつけるのは、手打ちにならないこと。足が動いてしまってもいいので、胸を回すことを意識して振ることが大切です。シンプルなことばかりですが、これらはショットで意識することができているのに、アプローチでは疎かになりがち。忘れず行うように注意してください。

①アドレスはインパクトの形
インパクトしたい形で構え、それをインパクトで再現する。振り幅が小さくても体を回しやすいように、少しオープンスタンスで左ツマ先を開いてもOK、肩のラインだけはスクエアにしておくと目標に向かって真っすぐイメージしやすい。

②クラブ軌道はインサイド・イン
左右対称の円弧を描く、インサイド・インがベスト。アウトサイド・インはクラブが上から入りすぎてしまい、地面にヘッドが刺さったり跳ねたりしてしまう。インサイド・アウトもヘッドが下から入って打点が上下にズレやすいのでNG。

③スイングは胸を回す
ボールにうまく当てようとして、手先でクラブを操作するのはNG。テークバックからフィニッシュまで胸を止めることなく回し続け、その途中でインパクトを迎える。胸がターゲットを向くまで回したフィニッシュをつくろうとすれば自然に回せる。

【基本練習1】クラブを引きずって正しいインサイド・イン軌道を身につける

クラブを引きずりがら、緩い円弧を描くインサイド・インを描く。マットに目印になるものがあれば、それを目安にして同じ軌道を描くように引きずろう

体を回さないとクラブをうまく引きずれない

ピッチ&ランをレベルアップさせるドリルを紹介します。普段は始動とともにクラブを高く上げますが、ヘッドをマットにつけたままクラブを引きずるように振ってください。体を回さないとクラブを引きずることができません。これで、体の回転で打つクセがつきます。

また、緩やかな左右対称になる円弧を描くことで、正しいインサイド・イン軌道と緩やかな入射角が身につきます。実際にボールが打てるようなら、打ってもOK。飛距離を出すことはできませんが、真っすぐ打ち出せれば正しい体の使い方と軌道ができています。

バックスイングからインパクトまでは、ヘッドをマットから浮かさず引きずりながらスイング。実際にボールを打つときだけはインパクト後にヘッドが浮いてもいいが体の回転を止めないように注意しよう

【基本練習2】シンプルな打ち分け術ボール位置「左」で高い球、「右」で低い球を打つ

基本のボール位置は体のセンター。オープンスタンスに対しては右足寄り

ボール位置が変わればクラブ軌道が変わる

コースに出ると、ピッチ&ランだけでは寄せきれない状況が出てきます。高い球でラフやハザードを越えて止めなくてはいけない、低く打ち出して転がしたほうが寄せやすい、など状況はさまざまです。

球の高さを変えるのは、ボール位置を変えるのがもっともシンプル。高く上げたいときは球を左足の前にセット。こうするとアドレスではフェースが上を向き、軌道も自然とアウトサイド・インになるので高い球が打てます。

低い球は球を右足前にセット。アドレスではロフトが立ち、入射角も鋭角になってインパクトでもロフトが立つ。インサイド・アウト軌道で、低いフックを打つイメージも有効です。

結果的にボール位置を変えていますが、通常のアドレスからボールを動かして左右に寄せるのではなく、足元の位置を動かして体ごと移動したほうが、高さを打ち分けるのに適した構えがとれます。

球を高く上げたいときは左足の前、低く打ちたいときは右足の前にセットするが、ボール位置を動かすのではなく、基本のホール位置から足の位置を動かして構える。こうするとアドレスの段階で高さを打ち分ける構えが自然にとれる

高い球を打つために足元を右に移動。ボールを右から見る形になり、ボールをうまくすくって打てる調えになる

低い球は足元を左に移動、体がボールより左に移ると、ボールを押し込むように打てる捕えになるので、低く打ち出せる

【応用編】より精度が上がって高さも大きさも変わる「サムダウン」で高い球、「サムダウン」で低い球を打つ

アドレスとグリップが超重要!アプローチの基本を解説
サムアップ(上写真)サムダウン(下写真)

左手の親指を立てるのがサムアップ(上)、左手の親指を下げるのがサムダウン(下)

左親指の向きを意識してスイング中の手元の動きを変える

アドレスで自然に高さを変えるだけでなく、スイングにも打ち分けのテイストを入れ、高低差の変化を大きくするなら「サムアップとサムダウン」を意識してください。スイング中に、左の親指を上に向けるのがサムアップで、下に向けるのがサムダウンです。

サムアップは、親指を上に向けようとすることで、手首をやわらかく使うことになる。アドレスで左親指を上に向けるとフェースは開くので、球を上げやすい要素が増えます。

逆にサムダウンで左親指を下に向けようとすると、アドレスでは手首が伸び、フェースは左を向くように立ってくる。スイング中は手首がロックされることで、ロフトを立てたままの状態がキープできるので低い球が打てます。ちなみにピッチ&ランは、手首を使いすぎないほうがいいので、サムダウンがオススメです。

サムアップ

左親指を上に向けてスイング。手首の運動量が多くなるのでやわらかい球が打てる。インパクト後は左親指の向きだけでなく、 体の回転を止めないことが重要

サムダウン

左親指を下に向けるとハンドアップの構えになり、スイング中に手首がロックされる。左親指をフォローまで下に向けて打つと、ロフトが立つので出球が低くなる

いかがでしたか? アプローチ練習の参考にしてください。

レッスン=小野耕平
●おの・こうへい/1997年生まれ、茨城県出身。小学5年生からゴルフをはじめ、日本アマなどにも出場。中央学院大学ゴルフ部を経て、現在は石井忍が主宰するエースゴルフクラブ赤坂などでレッスン活動を行っている。

写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール

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