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夫「下がるまで待とう」都内マンション購入を5年先送りした40代夫婦…5年後、妻がふと漏らした一言

  • 2026.8.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社して以来10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。マンション価格の高騰が続き、買い時に悩む方は多いのではないでしょうか。

もう少し待てば下がるはずと考えて、様子を見ている方もいるでしょう。今回は、SNSの「もうすぐ暴落する」という言説を信じて、5年待ち続けたAさん夫婦の事例を紹介します。

「今買うのは高値づかみ」を信じて待った

Aさん(40代・会社員)夫婦は2021年、都内でのマンション購入を検討し始めました。当時のSNSでは「マンションはもうすぐ暴落する」「今買うのは高値づかみ」という声が目立っていました。

Aさんは下がってから買う方針を選び、妻に話します。

「今は時期が悪いみたいだから、下がるまで待とう」

夫婦は家賃15万円の賃貸にとどまり、頭金にあてる貯蓄は続けながら、毎年「今年こそ」と物件サイトを眺め続けました。

待っていた5年間も、価格は上がり続けた

狙っていた沿線の相場は、上がる一方でした。予算は変えていないのに、候補に挙がる物件は年を追うごとに駅から遠く、狭くなっていきます。実勢を示す国の不動産価格指数では、マンション(区分所有建物)は2010年の平均を100として、2025年12月に225.1に達しました。

SNSの言説とは逆に、待っていた期間も価格は上がり続けていたのです。5年が過ぎたころ、妻が口にしました。

「待っている間に、家賃をいくら払ったんだろうね」

月15万円の家賃を5年分合計すると、900万円近くになっていました。結局、夫婦を購入に動かしたのは価格ではありません。子どもの進学が近づき、これ以上は待てなくなったという家庭の事情でした。

暴落を待っていたはずが、最後は相場と関係のない理由で決断し、当初の希望より広さを一段抑えた中古マンションに落ち着いています。

待つなら「その間に払う家賃」を先に計算する

下がるのを待つ間も、家賃は毎月出ていきます。月15万円なら1年で180万円、Aさん夫婦のように5年なら900万円です。待った末に、その金額を上回るほど安く買えなければ、待つ選択は割に合いません。

購入を先送りするか迷ったら「あと何年待つのか」「その間の家賃はいくらになるのか」をまず計算してみてください。そのうえで、子どもの入学や転勤といった家族の予定と、購入後の管理費等も含めて毎月無理なく支払える金額を軸に時期を決めると、相場の当て外れに振り回されずに済みます。

相場が実際にどう動いているかは、国土交通省が毎月公表する不動産価格指数で確認可能です。

参考:不動産価格指数(令和7年12月・令和7年第4四半期分)を公表(国土交通省)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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