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「えっ、いつからあったの?」9連休から帰って車を降りたら…“見慣れない光景”に30代夫婦が絶句【一級建築士は見た】

  • 2026.9.15
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

「連休から帰って車を降りたら、2階の軒下に見慣れない丸いものがあって。『えっ、いつからあったの?』って驚いたんです」

そう話すのは、郊外の住宅地に一戸建て(4LDK・延床約115㎡/土地約155㎡、約5,800万円)を地元の工務店で建てたKさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。

これは、前回の「シルバーウィーク」での出来事。敬老の日と秋分の日が近づくことで生まれる5連休で、ゴールデンウィークと違って毎年あるわけではなく、2009年に続き2015年に2度目の到来となった年でした。

Kさんはこの連休に有給を組み合わせて9連休を取り、旅行と帰省で家を空けていました。9日間の休みを終えて帰宅した夕方、2階の軒下に直径20cmほどの丸い巣。まわりをハチが飛んでいたのです。

巣は、連休中にできたのではない

スズメバチの巣は春に女王バチが1匹で作り始め、夏から秋にかけて、働きバチが増えるほど大きくなります。連休中に突然できたのではなく、夏の間に頭の上で育っていたのです。毎日の出入りでは視線が足元と正面に向き、軒下の変化に気づきにくいもの。家を空けて戻った日の目線で初めて見つかるのは、珍しくありません。しかも秋はハチの数が多く、巣を守る構えも強まる時期です。

巣が作られやすいのは、雨風をしのげて外敵が近づきにくい場所です。具体的には、深い軒下や戸袋、換気口・通気口のまわり、天井裏や壁の中などです。人の家の造りは、ハチにとっても居心地のいい形をしています。

危ないのは、気づかず近づくことです。窓を開ける、洗濯物を干す、巣の下の庭仕事といった日常の動きが刺激になります。大声や振動も禁物です。届きそうな高さでも自力の駆除は危険です。興奮すると集団で向かってきます。

窓を開けずに、まず電話

Kさんは2階の窓を開けないようにして、翌朝、市の窓口に電話しました。巣の形と場所を伝えると、スズメバチだろうとのことでした。巣への対応は自治体によって異なり、無償駆除の市もあれば、業者紹介や費用補助のところもあります。

Kさんの市は業者の紹介のみで、費用は自己負担。数日後の夕方、防護服を着た業者が巣を取り外し、費用は約3万円でした。駆除まで「巣の下を通らない・窓を開けない・洗濯物は1階に」を守り、刺されずに済みました。以後は初夏に、小さな巣がないか見上げることにしました。

連休明けは、一度見上げる

秋の外まわりは、夏の間の変化が表に出てくる時期です。連休明けの新鮮な目は、見過ごしていたものに気づく機会です。一方で、気づいたあとの一歩を誤ると危ないからこそ、正しい対応手順を知っておくことが欠かせません。

・巣は夏から育つ。見つけても近づかない、刺激しない、自力で取らない
・まず市区町村の窓口へ(無償駆除・補助・業者紹介など対応は地域で異なる)
・軒下や戸袋、換気口まわりは巣に選ばれやすい。初夏の小さいうちに点検を
・洗濯物や窓開けなど、巣に近づく日常の動きはいったん止める

連休から戻ったら、荷ほどきの前に家のまわりを一周して、軒下を見上げてみてください。

参考:
スズメバチ(東京都保健医療局)
ハチに関する相談について(新座市)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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