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80歳母が施設入居後、実家に届いた"火災保険の案内"→49歳息子が電話口で告げられた“予想外のひと言”

  • 2026.9.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。親が高齢者施設に入居すると、誰も住まなくなった実家をどう管理するかという問題が持ち上がります。

今回は、母が施設に移ったあとに実家の火災保険の更新時期を迎えた、Mさんの事例を紹介します。

築35年の実家に届いた8月の満期案内と代理店からの予想外の言葉

会社員のMさん(49歳)の実家は築35年の一戸建てで、80歳になる母が一人で暮らしていました。今年の春に母が高齢者施設へ入居してからは、家財が残ったまま誰も住んでいません。

売るか貸すかはまだ決めておらず、決まるまでの間、Mさんは月に一度換気のために通っていました。8月に入ると、実家の火災保険の満期(契約の終わり)を知らせる案内が届きます。

台風の季節を前に手続きを済ませようと考えたMさんは、代理店へ電話をかけました。電話口で建物の使用状況を尋ねられ、母が施設に移って現在は空き家だと伝えると、担当者は言いました。

「空き家ではお引き受けできません」

担当者によると、住宅の火災保険は人が住んでいる建物が対象で、誰も住んでいない家は原則として契約できないそうです。

貸す予定を伝えて続けられた契約と年3万5,000円への保険料の変更

Mさんは代理店の担当者へ、実家の今後の予定を説明しました。賃貸に出す方向で考えていて来年には入居者の募集を始めたいこと、それまでは月に一度自分が換気と掃除に通っていることを伝えます。

事情を聞いた担当者は、こう答えました。

「賃貸に出す予定があるなど、空き家の期間が一時的なものなら、契約を続けられる場合があります。保険会社に事情を伝えて確認しますね」

転勤で一時的に留守にする家も、同じように契約を続けられる場合があるそうです。Mさんの実家がその場合にあたるかは、保険会社が事情を聞いて判断します。

保険会社に確認した結果、Mさんの実家は入居者が決まるまでの一時的な空き家と認められ、契約を続けられることになりました。ただし、住んでいない期間があることを前提にした内容に変わるため、保険料は年2万円ほどから年3万5,000円ほどへ上がります。Mさんはこの条件で更新の手続きを済ませ、入居者が決まったら改めて代理店に連絡することになりました。

実家に住む人がいなくなったときに保険会社へ伝えること

親が施設に入るなどして実家に住む人がいなくなったら、火災保険の代理店や保険会社にそのことを伝え、契約を続けられるかを確認してください。

空き家は原則として、住宅用の火災保険に加入できません。ただし、将来自分が住む予定がある場合や、賃貸に出すために入居者を募集している場合は、保険会社が一時的な空き家と判断し、契約を続けられることがあります。連絡するときは、実家を今後どうするのかと、誰がどのくらいの頻度で見に行っているのかもあわせて伝えましょう。

Mさんのように、契約の内容が変わって保険料が上がる場合もあります。金額を聞いたうえで、そのまま続けるかを決めてください。



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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