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「じゃあ、誰が持っていったんだ…?」空き家になった実家…半年ぶりに訪れた40代男性が絶句した“信じられない光景”

  • 2026.9.16
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

親が施設へ入居したり、亡くなったりしたことをきっかけに、誰も住まなくなった実家をそのまま所有している方は少なくありません。「今すぐ売る必要はない」「とりあえず残しておこう」と考えることもあるでしょう。

しかし、人が住んでいない家は、異変が起きてもすぐには気付けません。数ヶ月ぶりに訪れたとき、思いもよらない状態になっていることもあります。

今日は、親の施設入居をきっかけに空き家となった実家をそのままにしていた、40代男性のAさんから聞いたエピソードをご紹介します。

実家を残したまま、半年が過ぎていた

Aさんの実家が空き家になったのは、親が施設へ入居したことがきっかけでした。Aさんには妻と子どもがおり、すでに別の場所で生活しています。そのため、家族で実家へ移り住む予定はありませんでした。

一方で、長年家族が暮らしてきた思い出のある家です。すぐに手放す決心もつかなかったといいます。妻とも話し合い、ひとまず実家は空き家のまま所有することに。

当初、Aさんは数ヶ月に一度実家を訪れていました。郵便受けにたまったチラシを回収し、窓や室内に異変がないか確認するなど、訪れるたびに一通り家の様子を見ていたそうです。

ところが、次第に仕事が忙しくなり、休日も家族との予定が重なるようになります。

「今月は行けそうにないな。まあ、鍵はちゃんとかけてあるし大丈夫だろう」

一度予定を先延ばしにすると、その次も「また今度」となり、実家へ足を運ぶ間隔は少しずつ空いていきました。気付けば、最後に実家を訪れてから半年ほどが経っていたのです。

半年ぶりの実家で「給湯器がない…」

それから半年ほど経ったある日、久しぶりに時間ができたAさんは、実家の様子を見に行くことにしました。

到着すると、まずは伸びた雑草や建物の外まわりを確認しながら、玄関へ向かったといいます。その途中、外壁を見たAさんは、ふと足を止めました。

「…あれ?給湯器がない」

いつもなら外壁にあるはずの給湯器が、どこにも見当たりません。一瞬、自分の見間違いかと思ったAさんは、外壁の周辺をもう一度確認しました。しかし、やはり給湯器はなくなっていたのです。

最初に考えたのは、家族の誰かが取り外した可能性でした。

しかし、親はすでに施設へ入居しています。念のためほかの家族にも連絡しましたが、誰も撤去した覚えはありませんでした。

「じゃあ、誰が持っていったんだ…?」

そこで初めて、Aさんは盗難の可能性を考えたそうです。不審に思ったAさんは警察へ相談。何者かに給湯器を持ち去られたとして、被害届を出すことになりました。

さらにAさんを困らせたのが、「いつ盗まれたのか分からない」ということでした。

最後に実家を訪れたのは約半年前です。その間、家族の誰も定期的に訪れていなかったため、いつまで給湯器があったのかさえ分かりません。

普段から人が出入りしている家なら、屋外設備がなくなれば比較的早く異変に気付けるでしょう。しかし、長期間無人だったAさんの実家では、盗難に遭っても気付く人がいませんでした。

「もっと早く見に来ていれば…」

半年間足を運ばなかったことで、被害に遭った時期すら絞り込めない状況になってしまったのです。

“放置されている家”だと分かってしまう

給湯器がなくなった外壁を前に、Aさんはこれまでの空き家の管理を振り返りました。

「空き家の防犯って、家の中に入られないようにすることだと思っていました。玄関と窓に鍵をかけておけば大丈夫だろうって」

しかし、改めて実家の周囲を見渡すと、気になるところがいくつも目に入りました。庭には雑草が伸び、郵便受けにはチラシや郵便物がたまっています。半年ぶりに訪れたAさん自身がその光景を見て、「これでは、しばらく誰も来ていない家だと分かってしまう」と感じたそうです。

さらに、住宅には給湯器やエアコンの室外機など、屋外に設置されている設備もあります。Aさんは玄関や窓の施錠には気を配っていたものの、建物の外にある設備が持ち去られる可能性までは考えていませんでした。

Aさんが後悔したのは、給湯器を盗まれたことだけではありません。「とりあえず残しておけばいい」と考え、実家へ足を運ぶ間隔が空いてしまったことで、異変が起きても気付けない状態を自分でつくってしまっていたことでした。

空き家は「何もしない」ことにもリスクがある

実家が空き家になれば、将来自分や家族が住むために残したり、賃貸などで活用したりする選択肢もあります。

ただし、「今は使わないから」と何もしないまま長期間放置することには注意が必要です。

空き家は普段から人が生活している住宅とは異なり、盗難や建物の不具合などが起きても発見が遅れやすくなります。そのため、定期的に現地を訪れ、室内だけでなく、外壁や庭、給湯器などの屋外設備まで確認することが大切です。

遠方に住んでいるなど、自分で頻繁に足を運ぶことが難しい場合は、家族に確認を頼んだり、空き家管理サービスを利用したりする方法もあります。防犯面では、玄関や窓を施錠することに加え、住宅の状況に応じて補助錠や防犯フィルム、電気が通っていなくても使えるソーラー式や電池式のセンサーライト、防犯カメラなどを取り入れることも検討しましょう。

また、郵便物やチラシをこまめに回収し、庭木の剪定や雑草の手入れを定期的に行うなど、外から見て長期間放置されていると分かりにくい状態を保つことも大切です。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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