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隣人「困りましたよ…」雑草対策のため、庭を人工芝に→9月の大雨翌朝、30代男性を襲った誤算

  • 2026.9.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

戸建て住宅の庭は、雑草の手入れや雨の日の泥汚れなど、意外と悩みが多い場所です。「少しでも手入れを楽にしたい」と、防草シートや人工芝を使ってDIYで庭を整える方もいるのではないでしょうか。

近年では、ホームセンターで必要な材料をそろえたり、インターネットで施工方法を調べたりできるため、自分で庭づくりに挑戦することも身近になっています。

しかし、庭を整える際に気を付けたいのは、見た目や手入れのしやすさだけではありません。

今日ご紹介するAさんも、自宅の庭をDIYで人工芝にし、しばらくは何の問題もなく過ごしていました。ところが、9月の大雨をきっかけに、隣人から思いがけない言葉をかけられることになります。

雑草対策のため、庭をDIYで人工芝に

私の知り合いでもある30代のAさんは、妻と子どもと戸建て住宅で暮らしています。

Aさん宅には土の庭があり、以前から雨が降ると靴が泥で汚れることや、雑草の手入れに手間がかかることを不便に感じていました。そこで夏休みを利用して、自分で庭を整えることにしたそうです。

「業者に頼むと費用もかかるし、自分でもできそうだと思ったんです」

Aさんはホームセンターで防草シートと人工芝を購入。インターネットなどで施工方法を調べながら、雑草を抜き、地面の凹凸をならしたうえで、防草シートと人工芝を敷いていきました。

完成した庭は見た目もすっきりし、これまで悩んでいた雑草の手入れや泥汚れも気になりにくくなったといいます。Aさん自身も仕上がりに満足していました。

施工後には何度か雨が降ったものの、庭に目立った水たまりができることもありませんでした。そのためAさんは、排水についても特に問題はないと思っていたそうです。

大雨の翌朝、隣家に大量の水が流れてきていた

状況が変わったのは、9月のある日のことでした。その日は短時間に激しい雨に見舞われ、Aさん宅の庭にも大量の雨が降り注ぎました。

しかし、人工芝にしてから雨で困ったことはなかったため、Aさんは特に気にしていなかったといいます。ところが翌朝、隣人から声をかけられました。

「昨日の雨のとき、お宅の庭からこっちへかなり水が流れてきて困りましたよ…」

隣家では流れ込んだ水によって庭の一部がぬかるんでしまい、普段の雨では見られない状態になっていたとのこと。突然の話に、Aさんは戸惑いました。

「今までこんなことはなかったので、最初はうちが原因なのか分かりませんでした」

そこでAさんは、自宅の庭を改めて確認することに。すると、人工芝を敷いたときの作業について、あることを思い出しました。きれいに仕上げようと地面の凹凸をならしたことで、施工前と比べて地面の高さや傾斜が変わっている場所があったのです。

Aさんは当時、人工芝をきれいに敷くことを優先し、雨水がどの方向へ流れるのかまでは考えていませんでした。

「もしかして、庭をDIYしたことで水の流れが変わってしまったのでは…」

そう考えたAさんは、原因をきちんと確認する必要があると感じたそうです。

専門業者に相談すると、庭の「水の流れ」が変わっていた

とはいえ、本当にDIYが原因なのかをAさん自身で判断することはできません。

そこで、知り合いの外構の専門業者に相談し、庭の状態や雨水の流れを確認してもらうことにしました。確認の結果、人工芝そのものだけが原因とは断定できないものの、下地を整えたことで庭の勾配が以前とは変わり、大雨の際に隣地側へ雨水が流れやすい状態になっていることが分かったそうです。

普段の雨では気付かなかったものの、一度に大量の雨が降ったことで問題が表面化したと考えられました。

Aさんは隣人へ改めて謝罪。そのうえで専門業者と相談し、下地の一部をやり直すなど、雨水を適切に排水できるよう庭を改善することになりました。庭をきれいにしたいという何気ないDIYが、思いがけず隣人とのトラブルにつながってしまったのです。

庭のDIYでは“排水先”まで考えたい

人工芝や防草シートを使った庭のDIYでは、きれいに敷くことだけでなく、もともとの地面の高さや勾配、雨水の流れを不用意に変えないことも大切です。

施工後に何度か雨が降って問題がなくても、大雨の際には水が特定の場所へ集中し、初めて排水上の問題が表面化することがあります。そのため、施工前には雨水がどの方向へ流れ、排水口や側溝などへ適切に排水されているのかを確認しておきましょう。

特に、地面を削ったり土を足したりして高さや勾配を大きく変える場合は注意が必要です。自宅の敷地内のDIYであっても、水の流れが変われば隣地へ影響し、民法上のルールに抵触するなど、思わぬ近隣トラブルにつながる可能性があります。

見た目や手入れのしやすさだけで判断せず、「大雨が降ったときに水がどこへ流れるのか」まで考えることが重要です。排水方法に不安がある場合や、周囲への影響を判断することが難しい場合は、施工前に外構の専門業者へ相談するとよいでしょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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