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「そっちにも責任がある!」一方通行を逆走してきた県外ナンバー…40代女性を救った“車内の備え”

  • 2026.8.6
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

夏休みや大型連休になると、普段は見かけない県外ナンバーのクルマを目にする機会が増えます。旅行や帰省で慣れない土地を走るドライバーが多くなるため、道を間違えたり一方通行や進入禁止の標識を見落としたりするケースも少なくありません。

こうしたうっかりミスは交通事故につながることも。しかし、事故が起きた後は、相手が素直に非を認めるとは限りません。双方の主張が食い違えば、「どちらが正しかったのか」を客観的に示す証拠が重要になります。

一方通行を逆走してきたクルマとの突然の接触

お客様のHさん(40代・女性)が事故でクルマが損傷したと来店されました。

Hさんによると、大型連休中の午前中、自宅近くのスーパーへ向かっていたそうです。普段から利用している道路を走行し、交差点へ差しかかったそのとき、一方通行の出口側から突然クルマが飛び出してきました。避ける間もなく接触事故となり、双方ともすぐにクルマを停止しました。

相手は県外ナンバーのクルマで、話を聞くと旅行中だったそうです。土地勘がなく、ナビを見ながら走っていたものの、一方通行であることに気付かず、そのまま進入してしまったとみられました。ところが事故後、相手は興奮した様子で「そっちにも責任がある」「避けられただろう」と高圧的な態度で主張してきたそうです。

突然責められたHさんは大きな不安を感じ、「こちらは普通に走っていただけなのに、どう説明すればいいのだろう」と戸惑ってしまったといいます。事故直後は気が動転し、お互いの認識が食い違うことは珍しいことではなく、さらに相手が強い口調で主張すると、自分に落ち度があったのではないかと不安になる人も少なくありません。

ドライブレコーダーが事故状況を客観的に記録していた

幸いだったのは、Hさんのクルマにはドライブレコーダーが取り付けられていたことです。映像には、相手車両が一方通行の出口側から進入してくる様子がはっきりと記録されていました。

事故は一瞬の出来事ですが、人の記憶は時間の経過とともに曖昧になることがあります。また、事故直後は動揺しているため、状況を正確に説明できないケースもあります。その点、ドライブレコーダーは映像として事故前後の状況を残しているため、事故の経緯を整理するうえで重要な資料となります。

もちろん、ドライブレコーダーの映像だけで過失割合が決まるわけではありません。過失割合は道路交通法や事故状況、現場の状況などを総合的に判断して決められます。しかし、映像は「どのように事故が起きたのか」を確認する客観的な材料として、保険会社や警察が事故状況を把握する際にも役立ちます。

一方通行を逆走してきた事故では、「本当に逆走だったのか」「どの位置を走行していたのか」などが争点になることもあります。言い分だけでは平行線になりやすい場面でも、映像が残っていれば状況を客観的に確認しやすくなるでしょう。

夏のレジャーシーズンは標識の見落としにも注意

夏休みや大型連休は、旅行や帰省で土地勘のない人や運転に自信のない人などが増えます。そのため、ナビの画面ばかり見てしまったり、目的地を探すことに気を取られたりして、一方通行や進入禁止などの標識を見落としてしまうことがあります。

特に、住宅街や商店街では一方通行の道路が多く設定されている地域も少なくありません。「少しだけだから大丈夫」「対向車も来ていないから問題ない」と安易に進入してしまうと、正しく走行しているクルマとの事故につながる危険があります。

事故が起きた際は、感情的にならず警察へ連絡し、保険会社へ事故を報告してください。その場で相手と口論になったり、自分だけで示談を進めたりするのは避けましょう。

さらに、ドライブレコーダーは取り付けているだけでは十分とはいえません。SDカードの容量不足や録画エラー、設定ミスなどで肝心な映像が残っていないケースもあります。定期的に録画できているかを確認し、必要に応じてSDカードの交換やフォーマットを行うことも大切です。

万が一の事故では、「記録が残っていた」という事実が、自分自身を守る安心材料になります。

ドライブレコーダーで自分を守ろう

一方通行を逆走した原因が、旅行中で土地勘がなかったためだとしても、事故そのものがなくなるわけではありません。

事故後には相手が冷静に状況を認めるとは限らず、今回のHさんのように思いがけず責任を主張されることもあります。そのような場面で役立つのが、事故の状況を客観的に記録できるドライブレコーダーです。

夏休みや大型連休は、普段以上に慣れない道路を走るクルマが増え、標識の見落としによる事故も起こりやすくなります。だからこそ、ドライブレコーダーを正しく作動させ、万が一のときに映像を残せる状態にしておくことが、自分自身を守る大切な備えになるでしょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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