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旅行中にクルマが故障した20代女性、「レッカーで一緒に行ける」と思っていたら…担当者の一言に戸惑ったワケ

  • 2026.7.29
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

夏休みや連休は、家族や友人とのドライブを楽しむ人が増える季節です。しかし、普段は問題なく走っているクルマでも、突然の故障に見舞われることがあります。

そんなとき頼りになるのが自動車保険のロードサービスですが、「レッカー車が来るから、自分たちも一緒に目的地まで送ってもらえる」と思っている人は意外と少なくありません。

実際には、その思い込みが旅行先で大きな戸惑いにつながることもあります。

「レッカーで一緒に行ける」と思っていたら違った

夏休みに妹と旅行へ出かけていた契約者Dさん(20代・女性)は、観光地へ向かう途中でクルマが故障してしまいました。

自力で走行できない状態だったため、自動車保険に付帯しているロードサービスへ連絡。レッカー車が手配され、クルマは修理工場まで搬送できると案内されました。その際、Dさんは、「私たちもレッカー車で一緒に修理工場まで乗せてもらえる」と考えていたそうです。しかし、ロードサービスの担当者からは、「お客様ご自身は公共交通機関やタクシーなどをご利用ください」と案内されました。

土地勘のない旅行先だったこともあり、駅やバス停を調べたり、タクシーを探したりするだけでも時間がかかってしまったそうです。結局、その日の観光予定は大幅に変更。楽しみにしていた観光地へ行くことはできず、旅行のスケジュールも見直さざるを得ませんでした。

なぜレッカー車に同乗できないの?

「クルマを運ぶのだから、人も一緒に乗せてくれればいいのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、レッカー車は故障車を搬送するための車両であり、利用者を目的地まで送迎するための車両ではありません。

そのため、一般的な自動車保険のロードサービスでは契約者や同乗者を目的地まで運ぶことはできないことが多く、別途タクシーや公共交通機関などを利用するよう案内されます。

背景には、安全面への配慮に加え、道路運送法などの法令との関係もあります。必要な許可を受けていないレッカー事業者が自由に人を運ぶことはできないのです。

もちろん、故障した場所から安全な場所へ避難するために、やむを得ず短距離を移動するケースなどはありますが、「修理工場まで同乗できる」と考えるのは避けた方がよいでしょう。

ロードサービスは「クルマ」だけでなく「人」のサポートも確認を

ロードサービスは保険会社によって内容が異なります。レッカー搬送距離はもちろん、バッテリー上がりやキー閉じ込みへの対応回数なども契約内容によって違いがあります。さらに見落とされがちなのが、故障や事故で移動できなくなった際のサポートです。

契約によっては、

  • 帰宅や目的地までの代替交通費
  • 宿泊費
  • 修理後にクルマを引き取るための交通費

などを補償するサービスや特約が用意されている場合があります。一方で、こうした費用が補償対象外となる契約もあるため、「ロードサービスが付いているから大丈夫」という思い込みには注意しなければなりません。

特に、旅行や帰省など自宅から遠く離れた場所へ出かける機会が多い時期は、人の移動に関する補償があるかどうかで、万一の負担が大きく変わることもあります。

夏休み前こそ、ロードサービスの内容を見直しておこう

ロードサービスというと、「レッカー搬送が無料」という点だけを確認している人は少なくありません。しかし、実際に故障すると困るのはクルマだけではなく、その場にいる自分や家族の移動手段です。

私のもとにも、「レッカーは来てくれたけれど、自分たちの移動までは考えていなかった」という相談が寄せられることがあります。遠方での故障ほど、移動手段の有無による負担の違いを痛感するケースは少なくありません。夏休みや長距離ドライブへ出かける前には、事前に保険証券や契約内容を確認し、レッカー搬送だけでなく、代替交通費や宿泊費などのサポート内容も把握しておくことをおすすめします。

万一のトラブルは、いつ起こるか分かりません。「レッカーがあるから安心」ではなく、「故障した後、自分たちはどう移動するのか」まで考えておくことが、旅行先でも慌てず対応するための大切な備えになるでしょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。

 

 

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