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「合鍵を作るだけなのに…」スマートキーの予備1本で3万4,200円…意外と知らない高額になるワケ

  • 2026.7.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

近年、多くのクルマで採用されているスマートキー。ドアの施錠・解錠やエンジン始動をスムーズに行える便利な装備として、今では当たり前の存在となっています。しかし、予備のキーを作りたいと思って見積もりを取った際、その金額に驚く人は少なくありません。

従来の金属キーとは異なり、スマートキーには電子部品や盗難防止機能などが搭載されている車種が多く、合鍵を作製する際にはキー本体だけでなく、車両への登録作業が必要になることがあります。そのため、費用は数万円になるケースも珍しくありません。

それでは、スマートキーの合鍵が高額になる理由や予備キーを準備する際に知っておきたいポイントをこの機会に確認していきましょう。

「合鍵を作るだけなのに、そんなに高いんですか」

先日、Eさん(30代・女性)が来店されました。

「今使っているキーは1本あるので困ってはいないのですが、予備を作っておきたくて」とのご相談です。

スマートキーは毎日持ち歩くものです。万が一紛失したときのことを考え、あらかじめ予備を用意しておきたいという人は少なくありません。そこで見積もりを作成したところ、費用は3万4,200円でした。

その金額を見たお客様は、「合鍵を作るだけなのに、そんなに高いんですか」と驚かれていました。

実際、以前の金属キーをイメージしている人ほど、この金額に驚かれます。鍵を複製するだけと思われがちですが、スマートキーは仕組みそのものが大きく異なるためです。

スマートキーは「鍵」ではなく電子機器でもある

スマートキーには、鍵としての役割だけでなく、電子部品や送信機能が組み込まれています。

さらに、多くの車種にはイモビライザーと呼ばれる盗難防止装置が採用されており、キーの情報が車両と一致しなければエンジンを始動できない仕組みになっています。そのため、新しいスマートキーを用意しただけでは使用できず、クルマへキー情報を登録する作業が必須です。この登録には専用の診断機を使用することもあり、キー本体の価格に加えて登録作業の工賃も発生します。

つまり、スマートキーの合鍵作製は「鍵をコピーする」のではなく、「新しい電子キーを車両で使用できるよう設定する作業」でもあるのです。

また、メーカーや車種、年式によって部品代や登録方法が異なるため、費用にも差があります。今回のお客様は3万4,200円でした。しかし、車種によってはさらに高額になることもあるため、事前にしっかりと見積もりを取り、費用を確認しておくことが大切です。

1本残っている今だからこそ、予備を作る意味がある

今回のお客様は、使用できるスマートキーが1本残っている状態で来店されました。

実は、このタイミングで予備キーを作ることには大きな意味があります。もし、最後の1本まで紛失してしまうと、車種によっては登録作業が複雑になったり、追加の部品交換や特殊な作業が必要になったりします。その結果、合鍵作製よりもさらに高額な費用がかかってしまうのです。

さらに、外出先でキーをなくしてしまえば、その場でクルマを動かせなくなる可能性もあります。

「普段は1本しか使わないから」と予備キーを後回しにしている人も多いですが、いざというときの安心感は大きく異なるでしょう。

予備キーは「必要になってから」では遅いことも

スマートキーは、便利さと高い防犯性能を備えている一方で、従来の金属キーとは異なる仕組みを持っています。

そのため、合鍵を作る際にはキー本体だけでなく登録作業も必要となり、数万円の費用がかかることも珍しくありません。「まだ1本あるから大丈夫」と思っていても、紛失は突然起こります。

予備キーがあれば万が一の際にも慌てずに済み、場合によっては余計な出費を防げることもあります。

スマートキーは毎日使うものだからこそ、その仕組みを知り、まだ1本残っているうちに予備キーの準備を検討しておくことが、安心してカーライフを送るための備えにつながるでしょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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