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【ホテル怪談】出張先で深夜3時に1度だけ鳴った部屋の電話→フロントが翌朝「時々、同じ階のお客様から似た話を」

  • 2026.6.27

出張先のビジネスホテル、午前3時過ぎの一度きりの呼び出し音

数年前、地方への出張で連泊したビジネスホテルでの出来事です。

その日は移動と打ち合わせで疲れ切っていて、夕食もそこそこに部屋へ戻り早めに布団へ入りました。

建物は駅前のチェーン系で、内装も新しく特に変わったところはありません。

翌日も朝から商談が詰まっていたので、早く眠ろうと意識して目を閉じた記憶があります。ところが深夜、急に目が覚めて枕元のスマホを手に取ると、時刻は午前3時を少し過ぎた頃でした。

窓の外は真っ暗で、廊下からも物音一つせず、空調のかすかな唸りだけが聞こえます。

喉の渇きと変な汗で寝間着が湿り、トイレに立とうかと考えていた時のことでした。

ベッド脇に置かれた部屋の電話が、一度だけ鋭く鳴って、ふつりと止まったのです。

こんな時間にフロントから連絡が来るはずもないのに、と頭の片隅で訝りながら、つい受話器に手を伸ばしてしまいました。

受話器は無音、フロントの男性スタッフがあっさり否定した

受話器を耳に当てても、相手は一言も発しません。

かすかな雑音すらせず、空気が抜けたような静けさが数秒続いてぷつりと切れます。気味の悪さで一気に眠気が飛び、念のため内線でフロントを呼び出して事情を確認したのです。

応対した夜勤の男性は少し間を置いてから、申し訳なさそうに答えました。

「こちらからは電話していません」

客室同士の内線を他の客がいたずらで使えるホテルでもなく、間違ってつながった気配もないと言います。

機械の不具合かもしれないので明日点検しますとも告げられて、礼を言ってひとまず受話器を置きました。

そのままどうにも寝つけず、明け方まで部屋の電気をつけたままパソコンの作業をしていたのです。カーテンの隙間から外を覗いても通行人の姿はなく、ただ街灯の灯りだけが静かに揺れていました。

翌朝チェックアウトの際、年配の女性スタッフに昨夜の話をやんわり伝えると、彼女は手を止めて少し困った顔で口を開きます。

「時々、同じ階のお客様から似た話を」

聞くことがあります、と細い声で続けてから、彼女はそれ以上は何も語らず、丁寧に鍵を受け取って頭を下げました。何階で、いつからの話なのかを尋ねても、口元の笑みに紛れて結局教えてもらえなかったのです。

その日の電車の中で、あの一度きりの呼び出し音と無言の数秒を何度も思い返したものです。仕事仲間に話しても、寝ぼけて聞き間違えたんじゃないかと笑われて終わりでした。その後、同じホテルに泊まる機会は訪れていません。あの電話が誰からのものだったのか、フロントが何を知っていたのかは今でも分からないままです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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