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「挑戦こそ生きるエネルギー」伊原剛志さんが挑む、舞台「アーネスト・シャクルトンに愛されて」主演

  • 2026.6.12
CEDRIC DIRADOURIAN

クリント・イーストウッド 監督作「硫黄島からの手紙」をはじめ、国内外で確固たるキャリアを築いてきた伊原剛志さん。2026年6月11日から始まる舞台「アーネスト・シャクルトンに愛されて」では、伝説の冒険家アーネスト・シャクルトンと現代を生きる夫という2役を演じ分けるという難しい役柄に挑戦します。稽古中の伊原さんに舞台にかける思いを伺いました。

CEDRIC DIRADOURIAN

─Off-Broadway Alliance Award(最優秀ミュージカル賞)受賞作品として知られる本作。現代を生きるシングルマザーと20世紀を代表する冒険家が時空を超えて出会うという設定のもと、映像と舞台、音楽と物語が融合した新しいミュージカル作品だとか。“日本初演”に挑む心境を教えてください。

NYでこのオフ・ブロードウェイを見た時に、「やってみたい! ぜひやらせてほしい」と情熱がわき起こりました。これが今に繋がります。海外作品や日本映画「ら・かんぱねら」でピアノに初挑戦したりと色々やってきましたが、気持ちは少年時代から変わらないんですよね。新しいことをやる時はワクワクが止まらなくて、今日も4時半に起きちゃった。慣れるまでは興奮してね。遠足の前日に寝られない子だったから(笑)。新しいことをやることが自分のエネルギーに変わっていく感覚があります。

本格的なミュージカルは初めてなんですが、先日にこの舞台で共演する紫吹 淳さんが「宝塚歌劇団から始まった芸能生活のなかで一番難しい歌に出合いました」と言ってて。稽古のときも「伊原さん、初めてでよくこの難役に挑めますね」って言われたから、「初めてだから難しいとは思うけど、何も知らないから難しさがよく分からなくて、必死になってやってるんです」って話をしました。ピアノの時もまったく触ったことがないから、どれぐらい難しいのかが分からなかった。もし以前に経験があったら、「ああ、もうこれは無理です!」ってはっきり言ったと思うんだけど(笑)。

CEDRIC DIRADOURIAN



―歌唱をはじめ、バンジョーの演奏にも挑戦されるとか。シャクルトンは、イギリスの南極探検隊を率いた実在の英雄。幾多もの困難を乗り越えたという生き様は、伊原さんの挑戦し続ける人生に重なるようです。


イギリスでは教科書に載るほどの凄い人で、役作りのためにも伝記小説を読みました。彼は、生きるか死ぬかのサバイバルを経験していますからね。僕はそこまでの経験はないけれど、自分の根底にある熱さと通じるものを感じたのもたしか。極限状態を乗り越えた彼の深みのある人となりを、どれだけエネルギッシュに楽しく演じられるかというのが僕の挑戦ですね。

ギターをやっていたくらい、音楽は本当に大好きでずっと関わっていきたいと思っています。今回演奏するバンジョーも、ギターに繋がるものがありますよね。7月7日の七夕には、楽曲もリリース予定なんです。人生初のレコーディングも楽しかったな、ハモリも自分の声を重ねたり。楽しみにしていてください!

CEDRIC DIRADOURIAN



―現代の孤独なシングルマザーが、100年前の冒険家と時空を超えて繋がるロマンティックな物語でもある本作。懸命に現代を生きる女性たちにメッセージをお願いします。

何か目標を持って、それに向かって進んでいる女性が大好きで。目標に向かって何かやっている姿って、本当に美しいですよ。現代社会にはまだまだ色々と生きづらい部分もあると思うけれど、でも負けずに頑張ってほしいですよね。僕たちの世代が頑張ることで、下の世代が生きやすくなるだろうとも思うし。

あとは、自分に優しくすること。 人は得てして、どんどん「もっと頑張んなきゃ」と追い込みがちですよね。僕が若い時にそうだったんですけど、ある時にぷつんと糸が切れて、ドーンと落ちてしまったんですね。そんなときに仕事でいい人と出会って、自分を許せるようになって、だんだん癒されて底から抜け出せたという経験があります。このときに自分が変わると周りの人も変わる、人間関係も変わるって心底実感しましたね。

目標に向かってひたむきに走る人、現状落ちてしまっている人、色々な状況の方がいらっしゃると思うんです。この舞台は、どんな状況の人が見ても元気や勇気を持ってもらえるんじゃないかな。熱い思いを込めて臨みたいと思っています。

CEDRIC DIRADOURIAN



【PROFILE】
伊原剛志/TSUYOSHI IHARA

PROFILE:俳優。1963年11月6日生まれ、大阪府出身。’82年、ジャパンアクションクラブに入団。’83年、『真夜中のパーティー』で初舞台を踏む。翌年、『コータロー・まかりとおる!』で映画デビュー。NHK大河ドラマ『新選組!』や、映画『硫黄島からの手紙』など話題の作品に出演する個性派俳優。2026年6月11日から同月24日まで、東京芸術劇場 シアターイーストにて「アーネスト・シャクルトンに愛されて」に出演。

Photo : CEDRIC DIRADOURIAN Hair & Make-up : NAOKI YAMAGISHI Styling : ATSUSHI SHIBASAKI

ジャケット¥ 105,490 シャツ¥ 36,410 パンツ¥ 55,110(すべてサンスペル/サンスペル表参道)

※この記事は2026年6月11日のものです。

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