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地球の資源を使い果たす日はいつ? 2026年「アースオーバーシュートデー」を発表

  • 2026.6.12
Deagreez / Getty Images

「アースオーバーシュートデー」とは、地球がつくりだす1年分の資源を人類が使い果たしてしまう日。オーバーシュートには、“行き過ぎる”や“度を超す”という意味がある。アースオーバーシュートデーの日付は、その年によって異なり、その日付が年初から数えて早ければ早いほど、人類の活動が地球環境に大きな負荷を与えていることを示します。

毎年「世界環境デー」の6月5日に、国際環境シンクタンク「グローバル・フットプリント・ネットワーク」が、最新データをもとに算出し発表するアースオーバーシュートデー。2026年はいつでしょうか?

2026年のアースオーバーシュートデーは?

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そもそも、この日付はどのように算出されているのかというと、グローバル・フットプリント・ネットワークでは、国連の最新統計資料やデータなどをもとに、人類の需要である「エコロジカルフットプリント」と、地球の供給能力である「バイオキャパシティ」の比率から計算しています。

「エコロジカルフットプリント」とは、私たちが食べるものを育てたり、出したごみ(温室効果ガスも含む)を自然の力でキレイにしたりするために必要な土地や海の広さのこと。一方で、「バイオキャパシティ」とは、地球が1年間に自力でつくりだせる自然の恵みのことで、例えば、農畜産物や水産物、林産物など、私たちが生きるうえで欠かせない資源を生み出す森林、放牧地、農地、漁場などの広さことを指します。

つまり、「人類が必要としている土地や海の広さ」が「地球に実際に存在する土地や海の広さ」をどれだけ上回っているかを計算し、それを1年の日数に当てはめることで、「1年分の地球の資源を何日目で使い切ってしまうか」を算出していることになります。

世界環境デーに発表された2026年のアースオーバーシュートデーは「7月30日」。つまり、人類は約7カ月で1年分の資源を使い果たしてしまったことを意味します。現在の私たちは、1年に「地球1.73個分」の暮らしをしている計算になるのです。

約50年前の1972年時点では、この日付は「12月31日」。しかし、それ以降、世界中で近代化が進んで資源の消費量が増えたことにより、この日付は年々早まり、現在では当時より約5カ月も前倒しになっているのです。

国別のオーバーシュートデーも公開。日本はいつ?

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グローバル・フットプリント・ネットワークでは、国別のオーバーシュートデーも発表。これは地球上のすべての人が、その国の人たちと同じ生活水準で暮らした場合に、地球がオーバーシュートする日付を表しています。その国自身の自然が豊かか乏しいかに関係なく、人々の資源の消費量や温室効果ガス排出量(エコロジカルフットプリント)が多ければ多いほど、地球の予算を早く使い果たすことになり、日付は前倒しになるのです。

2026年の日本のオーバーシュートデーは「5月14日」。地球全体より約2.5カ月早い結果に。その背景にはさまざまな要因が絡んでいますが、海外の資源に頼る日本の暮らしが、多くの温室効果ガスの排出につながり、それが原因のひとつと考えられます。食べ物から服、スマホなどの電子機器にいたるまで、世界中の遠い国々から買い、船や飛行機などで運んできて成り立っている私たちの暮らし。また、輸入するものの中には、電気を作るための燃料(石油や天然ガス)などもあり、それらを日本国内で大量に燃やしてエネルギーとして消費していること自体も、温室効果ガスの排出につながっています。

2026年、世界で最もアースオーバーシュートデーが早いとされたのは、カタールで「2月4日」。次いで、ルクセンブルク「2月17日」、シンガポール「2月23日」となりました。これらの国々と同じ消費水準で世界中の人々が暮らした場合、年初からわずか1〜2カ月で地球1年分の資源を使い果たしてしまう計算になります。この3カ国にも、化石燃料の大量消費や海外の資源に依存といった著しい特徴が共通点として見られます。

世界にはバングラデシュやナイジェリアなど、地球が再生できるひとりあたりの資源量(バイオキャパシティ)よりも少ない資源で生活し、オーバーシュートデーが存在しない国々もありますが、それらは大抵、低所得国に該当。つまり、それはその国の人々がエネルギーやインフラサービスを十分に利用できていないことを意味し、高所得国と比較して資源へのアクセスに不平等が生じているということでもあります。

日付を遅らせることはできる?

Natalya Kosarevich / Getty Images

資源へのアクセスに恵まれた国々で生活する私たちの行動ひとつひとつがインパクトをもたらします。グローバル・フットプリント・ネットワークによると、化石燃料による温室効果ガスの排出を現在の半分に減らせば、アースオーバーシュートデーを約3カ月遅らせることができるそう。 ほかにもグローバル・フットプリント・ネットワークのウェブサイトでは、「#MoveTheDate(日付を動かせ)」というスローガンが掲げられ、以下のように、この日付を遅らせるためにできる取り組みを紹介しています。

  • 非動物性の食事スタイルへ:世界の肉の消費量の50%を植物由来の代替品に置き換えると、【7日間】遅くできる
  • 食品廃棄物の削減:世界中で食品廃棄物を半分に減らすと、【13日】遅くできる
  • 衣料の寿命を延ばす:衣服の中古品を利用したり、リペアやリメイクして、現状より衣料の寿命を2倍に延ばすと、【5】遅くできる
  • 自転車移動へ:自転車による移動の割合を全移動の35%まで引き上げると、【9日間】遅くできる
  • 戸建て住宅の断熱・省エネ改修:断熱材の改良や窓の交換などを通じて、家庭の冷暖房エネルギーの負荷を50〜70%削減すると、【7日間】遅くできる

食事、移動、買い物など、さまざまな日常における小さな選択が、未来に違いを生んでいます。ひとつしかない地球の、限りある資源。私たちは未来の世代に豊かな地球をどうつないでいけるでしょうか。できることからはじめてみませんか?

※この記事は2026年6月11日時点のものです。

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