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マッチングアプリで経歴詐称しまくる俺→「経営者って言えば食いつくから楽。今回もいけそうだわ」と誤送信した結果

  • 2026.6.7
ハウコレ

スマホで、いくつものマッチングアプリの画面を開いていました。同じような誘い文句を、相手を変えて送るのが俺のやり方です。経営者だと伝えれば、たいていの相手は乗ってくる。そう思い込んでいた俺は、一つの操作ミスで足をすくわれることになりました。

いつもの誘い文句

俺にとって、マッチングアプリは数をこなすゲームのようなものでした。プロフィールに目を通したら、あとは決まった流れに乗せるだけです。

俺:「はじめまして。俺、自分で会社をやってるんだ」

相手:「はじめまして。すごいですね」

俺:「まあね。プロフィール見たけど、君は普通の会社員かな。今度、いい店に連れてってあげるよ。ちゃんとした店、行ったことなさそうだし」

本当は会社など経営していません。けれど経営者だと伝えると、相手の反応が柔らかくなるのを何度も見てきました。少し見下すくらいがちょうどいい。そう考えて、俺はいつも同じ言葉を並べていたのです。

はぐらかしていた本当の理由

やりとりが進むと、俺はますます調子に乗っていきました。

俺:「店は俺が予約するから。もちろん全部奢るよ。経営者だからそのくらい余裕」

相手:「ありがとうございます」

俺:「会社って言っても何の会社か気になるでしょ?まあ会ってからのお楽しみってことで」

会社の中身を聞かれても、俺は具体的に答えられません。語れる事業などないからです。はぐらかすのが癖になっていました。それでも相手は丁寧な返事を続けてくれて、俺はこの相手も簡単だと決めつけていたのです。

誤送信したメッセージ

その後、友人とのやりとりと画面を取り違えました。本音をそのまま、相手に送ってしまったのです。

俺:「経営者って言えば食いつくから楽。今回もいけそうだわ」

送信した直後に、宛先の違いに気づきました。慌てて取り繕おうと、すぐに次のメッセージを打ちます。

俺:「ごめん、今のは友達への冗談。誤送信しちゃった」

冗談で済ませられると、そのときの俺はまだ思っていました。

そして...

相手:「そのメッセージ、私宛てじゃないですよね」

俺:「だから誤送信だって。気にしないで、会おうよ」

相手:「いえ、おかげではっきりしました。経営者だと食いつくと思われているみたいですが、私も自分で事業をやっているんです。だから、奢っていただく必要もありません」

長い言い訳を打ち込んで送りました。けれど返事は来ません。後で確かめると、俺はすでにブロックされていました。経営者を装って見下していた相手は、本物の事業主だったのです。格下だと思い込んでいたのは、ほかでもない俺自身でした。

同じ手口を、これまで何人もの相手に使ってきました。けれど一度の操作ミスで、その全部が安っぽく見えてしまったのです。経営者だと嘘をついて気持ちよくなっていた俺の中身こそ、一番空っぽでした。アプリを閉じても、最後に返ってきたあの言葉だけは、しばらく頭から離れませんでした。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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