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「いったんお母さんが預かるね」甥に贈った入学祝い5万円を預かった姉。だが、母の一言で状況が一変

  • 2026.8.10

入学式を終えた週末の食事会

甥が高校へ入学した年の四月、入学式を終えた週末に、家族でささやかな食事会を開きました。

場所は、私たちきょうだいが育った実家です。母が料理を用意し、私と姉、姉の夫、そして高校生になった甥が昼前に集まりました。

甥は入学式で着たばかりの制服ではなく、普段着で来ていました。

それでも、学校生活やこれから入る部活動について話す姿は、少し前より頼もしく見えたものです。

昼食を終え、お茶を飲んでいたとき、母が引き出しから祝儀袋を取り出しました。

「入学おめでとう。学校で必要なものを買うときに使いなさい」

甥が受け取った袋には、五万円が入っていました。

「こんなにいいの?ありがとう」

甥は驚きながらも、うれしそうに頭を下げました。

すると、隣に座っていた姉が、甥に声をかけました。

「なくすといけないから、いったんお母さんが預かるね」

姉はそう言って祝儀袋を受け取り、自分のバッグにしまいました。甥も特に反対せず、うなずいています。

高校生に五万円をそのまま持たせるのが心配で、親が一時的に管理すること自体は珍しくありません。

私もそのときは、特におかしいとは思いませんでした。

祝い金を何に使うのか

その後、母が姉に何気なく尋ねました。

「そのお金は、何に使うの」

姉は少し考えてから答えました。

「制服や教科書でかなりお金がかかったから、その分に充てようかなと思ってる。今月は出費が多かったし」

高校入学に必要な費用は、決して小さくありません。

制服や通学用品などが重なり、姉の家でも負担が増えていたのでしょう。

ただ、母は姉の返事を聞くと、少し困ったような顔をしました。

「入学に必要なものへ使うなら分かるけど、何に使うかは、この子にも話してあげてね」

姉は「親が管理するんだから問題ないでしょう」と答えましたが、母は静かに続けました。

「管理することがいけないと言っているんじゃないの。これは、この子が高校へ入ったお祝いとして渡したお金だから、本人が知らないところで全部使ってしまうのは違うと思うのよ」

強い口調ではありませんでしたが、母が何を気にしているのかは伝わりました。

姉は少し黙ったあと、甥に向き直りました。

「学校で、これから必要になるものはある?」

甥は少し考え、部活動で使う靴と、授業で必要になる電子辞書が欲しいと話しました。

「じゃあ、それを買う分はこのお祝いから出そうか。残った分は、あなたの口座に入れておこう」

姉がそう提案すると、甥も納得した様子でうなずきました。

「うん。それで大丈夫」

祝儀袋をその場で返すような大げさなやり取りはありませんでした。

姉が引き続き預かることになりましたが、後日、甥と一緒に必要なものを買い、残金は本人名義の口座へ入れたそうです。

未成年の子どもに渡されたお金を、親が管理する家庭は多いと思います。ただ、親が預かる場合でも、誰から何のためにもらったお金なのかを本人に伝え、使い道を一緒に考えることは大切です。

あの日の母の言葉は、姉を責めるためのものではありませんでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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