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「何で私だけこんな待つの?」目の前で支払いに時間をかける客。我慢していた私が抱えていた本音

  • 2026.5.30
「何で私だけこんな待つの?」目の前で支払いに時間をかける客。我慢していた私が抱えていた本音

自分の列だけ進まない、あの沈黙

その日、仕事帰りにスーパーへ立ち寄った。

夕方の混雑時間は過ぎていて、レジには短い行列。

急いでいるわけではないし、気持ちはいたって穏やかだった。

どれを選んでも大差ないだろうと、一番左の列に並んだ。

隣の列を選んだ中年の女性はもう精算を終えて、軽い足取りで出口へ向かっている。

反対側の列でも、次々と客がはけていく。

ところが、自分の前に並ぶ人が財布からカードを取り出しては戻し、また別のカードを引っ張り出す。

「こちらのカード、使えますか?」

店員の女性が画面を指しながら丁寧に説明する。

決して不愛想ではない。むしろ親切すぎるほどで、こちらが恐縮するくらいだ。

(急いでないし、全然いいんだけど)

そう自分に言い聞かせながら、横目で隣の列を見た。スイスイ進んでいる。

急いでいないのに、なぜか焦ってしまう

前の人が「これはどうですか」と別の支払い方法を試し始める。

読み取り機にスマホをかざし、エラーが出て、もう一度かざす。

店員さんが「少々お待ちください」と別の端末を操作する。

その間、隣と反対の列では、もう新しい客が並び始めていた。

急いでいない。本当に急いでいない。

なのに、後ろに誰かが並んでいるのが背中で感じとれて、じわじわと焦りが募ってくる。

スマホを取り出して時刻を確認したが、まだ十分余裕がある。わかっているのに、体が勝手に落ち着かなくなっていく。

(早く終わってくれ、と思うのはお門違いだよね)

そもそも自分が選んだ列だ。前の人も悪くないし、店員さんも懸命に対応している。

誰も責める筋合いはない。でも、なぜかこの時間がひどく長く感じられる。

「お待たせしました、こちらでご精算ありがとうございます」

ようやく処理が通ったらしく、レシートが印刷される音がした。

会計後の「気まずさ」だけが残った

自分の番になって、いつもどおりに精算を終えた。

「ありがとうございました」と店員さんに告げ、袋を持って出口へ向かう。

その歩き方が、妙に「急いでません」という雰囲気になってしまっているのが自分でもわかった。

待たされたわけでも、損したわけでも、誰かに失礼なことをされたわけでもない。

ただ、自分の列だけ詰まった。それだけのことなのに、出口を抜けた後もなんとなく胸の中に引っかかりが残る。

「何で私だけこんな待つの?」

誰かに聞かれたわけではないけれど、そのセリフが頭の中をぐるぐるした。急いでいないのに、なぜかこんなに引っかかるんだろう。答えのないまま夜道を歩いた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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