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「ちょっと、後ろに並んで」レジで割り込みをする女性。だが、私が正論をぶつけた結果

  • 2026.5.30
「ちょっと、後ろに並んで」レジで割り込みをする女性。だが、私が正論をぶつけた結果

毎週末のレジで繰り返された光景

近所のスーパーに、決まって同じ時間帯に現れる年配の女性がいた。

その人がレジ前に来るたびに、列を無視してすっと前へ割り込む。

一度や二度ではない。週に何度も、まるで自分には優先権があるかのようにごく自然にやってのける。

買い物かごを提げたまま、当たり前の顔で列の途中にすべり込んでくる。後ろの人が迷惑そうな表情をしても、その視線を受け流すように前を向いたまま。

並んでいる周りの人たちはみな黙っていた。こちらも同じだった。

何を言い返してくるかわからないし、もめ事を起こしたくないというのが正直なところ。

今の時代、どんな反応が返ってくるかわからない。その場が荒れることを思うと、誰もが一歩引いて見て見ぬふりを続けていた。

ただ、内心では全員が感じていたはずだ。

でも、その日も変わらず割り込んできたとき、何かがぷつりと切れた。

後ろに子連れの若い女性が並んでいた。重い荷物を両手に持ちながら、何も言わず黙って下を向いている。

その姿を見て、黙っていることへの疲れが一気に溢れた。

(これ以上黙っていたら、これからもずっと同じことが続く。何も変わらない。)

「またか」という感情より先に、口が動いていた。深呼吸する暇もなかった。どうせまた何も起きないまま終わるのか、という気持ちが、背中を押した。

はっきり言った、その一瞬

少し大きめの声で、まず短く投げた。

「ちょっと、後ろに並んで」

声が震えそうになるのをこらえて、もう一度はっきりと続けた。

「皆さん並んでますよ、後ろに並び直してください」

怒鳴り返されるかもと心臓がどきどきした。

でも、その女性はこちらをちらりと見た。それから、なぜか初めてそこに列があると気づいたかのような顔をした。

驚いた様子で周囲を見回し、少し口を開いたが何も言わず、それからそそくさと最後尾に向かって歩き出した。

レジ前がしんと静まり返った。誰も声を上げなかった夕方の空気が、その一瞬で一変したのがわかった。

後ろに並んでいた人たちが、こちらに小さくうなずいてくれている。子連れの女性が、ほっとしたような顔で会釈してくれた。レジの店員もちらりとこちらを見て、目が合った。

ずっと誰かが言えばよかっただけのことだった。それだけのことで、今まで繰り返されてきた理不尽が止まった。大げさなことをしたわけではない。

列に並んでくださいと伝えただけ。でも、その一言を誰も言えずにいた。それでも胸のつかえが、すっと取れた気がした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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