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「居場所がない」と感じていた学生時代。その経験から描いた不登校の物語【著者インタビュー】

  • 2026.5.26

【漫画】本編を読む

自分の子どものことが全然わからない。なぜ娘は不登校になってしまったのか……。

友達とも仲が良く、家族関係にも問題がないと思っていた小学5年生の娘・真奈。しかし、ある日から突然学校に行かなくなってしまい、母・千紗は戸惑う。真奈本人に理由を聞いてもはっきりとした返事はなく、担任教師やママ友に相談してみても原因はわからない。

学校にも家にも“居場所”がない。そんな思春期の行き場のなさと不登校をテーマに描いた『娘に死にたいと言われました 不登校の理由』(とーやあきこ/KADOKAWA)。真奈と千紗、それぞれの心情がリアルに描かれた本作はどのようにして描かれたのか? 著者であるとーやあきこさんに聞いた。

――作中の「居場所がない」という言葉、私も学生時代に感じていたなと思いました。この気持ちはとーやさんの原体験から生まれたものなのでしょうか?

とーやあきこさん(以下、とーや):はい。これは私の体験からの言葉です。学生時代に友達とケンカした、先生にあまり好かれていない気がする、学校の雰囲気に馴染めない……などさまざまな場面で「居場所がない」と感じていました。ただ、学生時代に居場所がないと感じたことのある方は多いのではないでしょうか。もちろん大人になっても感じることはありますが、大人にはある程度のお金と行動力があるので「逃げる」という選択肢を取ることができますよね。でも、学生時代はそう簡単に逃げられない。だからこそ、どれだけ理由が些細なことであったとしても学生時代に感じる「居場所がない」という気持ちは絶望に近く、大人になっても忘れられない感情なのだと思います。

――本作で母・千紗は娘・真奈に対して最終的に「居場所はあるよ」と伝えます。素敵なシーンだと思ったのですが、どんな気持ちで描きましたか?

とーや:この言葉は「誰にでも居場所はあると信じていたい」という私個人の思いを千紗のセリフに込めました。学校や職場など、いわゆる“一般的な場所”に自分の居場所がなかったとしても、絶望を感じる必要はまったくないんです。必ず他のどこかに自分の居心地が良い場所がある。希望を捨てなければ、いつかその場所にたどり着ける。子どもだけでなく大人にも、そして自分自身にもその言葉をかけ続けていきたいと思ってこのセリフを描きました。きれいごとかもしれませんが、そう信じ続けていたいと思っています。

取材・文=原智香

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