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新居に後ずさりで1年4か月!キリンにとことん寄り添ったお引越し物語 こだわりのベッドメーキングとは

  • 2026.5.1

世界中の生き物たちが集う動物園。
北海道から、多くの気づきや癒しに出会えます。

動物たちとお客さんをつなぐ、大きな使命を担うのが飼育員こと「ZOOキーパー」です。

Sitakke
釧路動物園・オタリアの南海(なみ)。人工哺育でミルクを上手に飲んでいます。

そんなZOOキーパーの目線でみた、世界一近い動物の素顔をお届けする「北海道ZOOキーパーズ」。
きょうはどんな動物から、どんな世界がみえるでしょうか?

Sitakke

やってきたのは「おびひろ動物園」。2025年にオープンした「キリン館」です。
ユルリにユメタ、そしてメープルの親子が暮らしています。

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きょうはキリン館のZOOキーパー、片桐奈月さんに注目!

片桐さん、まずはバックヤードでメープルの部屋のベッドメーキングをしています。

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「ひざ、ひじ、手首をついて寝るので、まずはこことふかふかにしてあげる」

実はキリンのかたやひざ、かかとはこちら。

Sitakke

特に手首に負荷がかかるため、保護するための砂をいれています。

メープルが安心してエサを食べ始めたのを確認すると、片桐さんは次の寝室へ。

Sitakke

掃除のほか、キリンのふんを見て健康チェックもします。

「キリンはそれぞれの座る場所とか休む向きとかも違う。それに合わせて砂のベッドを作ってあげるんです」

キリンはこんな感じで休みます。本当に手首が地面についていますね!

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作業は大変だけど…砂で飼うワケ

Sitakke

それにしても片桐さん。ハードな作業ですよね。息が上がっています。

「砂で飼うとなってから結構大変で。昔はコンクリートの上にわらをのせていたんですけど、キリンは体重が重く関節が曲がりにくくなるんです。そこがタコにならないようどうにかしたいと思って砂をいれるようになった」

キリンたちが快適に過ごせるよう工夫していたんですね。

キリンに寄り添って…1年4か月のお引越し物語

キリン館が新しくなったのは2024年。

Sitakke
ここから先に進めないユルリ

でも母ユルリは新居への引っ越しを拒否。この状態、なんと1年以上続きました。
なぜか…少し入っては後ずさり…。

Sitakke
少し入っても後ずさり…

「日頃の個体の観察、想像通り、父親のメープルは中にすぐ入った。ユルリは一番遅いぞという予想もできていたので」

実はユルリ、3頭の中でもとっても慎重な性格。

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毎日向き合っている片桐さんは、そんなユルリを理解し、強制するのではなく納得するまで付き合いました。

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エサ箱を1日30センチずつずらして「ここは安全だよ」と寝室へ誘導。

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1年4か月かけて、ついに新居への引っ越しが完了しました。

ユルリも片桐さんも、一緒にがんばりましたね!

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お客さんに伝える仕事

親子3頭が入った新しいキリン館で「スポットガイド」をする片桐さん。

来園者からは、狭いすき間に器用に舌をいれてエサを食べるキリンの姿を間近にみられる工夫が施されています。

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キリンの舌は根元まで入れると約50センチほど。舌を使って葉を引っ張るような特徴があり、その様子がガラス1枚隔てて間近に見ることができます。

Sitakke

片桐さんがそんなキリンの性格、能力や生態などを、実際にお客さんの目の前でガイドします。
伝えることもZOOキーパーの仕事です。

片桐さんがZOOキーパーになったきっかけを聞いてみました。

Sitakke

「動物は小さいときから興味はあったんですけど、大学時代に繁殖生理学や遺伝学を専攻して勉強していて、もっと動物の近くで生態を知っていきたいなと思って飼育員になりたい夢が強くなりました」

実際になってみて、今ZOOキーパーという仕事をどんな風に感じているのでしょう。

Sitakke

「大変さはやっぱり体力…本当に毎日動き回っているので本当に大変だなっていう気はするんですけど」と笑いながら、眼差しはまっすぐ。

「キレイにすればするほど、自己満足かもしれないけど、キリンが苦痛なく過ごしている姿をみるとすごく楽しいしやりがいになる」

ZOOキーパーから見た動物園の裏側。
きょうはキリンのお引越し物語。
次回はどんな動物たちに出会えるかな?お楽しみに!

取材:HBCテレビ「北海道ZOOキーパーズ~世界一近い動物の素顔~」
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2026年3月)の情報に基づきます。

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