1. トップ
  2. レシピ
  3. 【初心者向け梅仕事】梅干し・梅シロップ・梅酒の作り方

【初心者向け梅仕事】梅干し・梅シロップ・梅酒の作り方

  • 2026.5.25

初夏の風物詩である梅仕事で自分だけの味を作ってみませんか?干さずにできる梅干し(梅漬け)のほか、梅シロップや梅酒など、初心者でも作りやすい簡単なレシピをご紹介します。

初夏の楽しみ、梅仕事とは

梅仕事とは、梅が旬の時期に保存食を作ることをいいます。梅の保存食には梅干し、梅シロップ、梅酒、梅ジャム、梅味噌、甘露煮などがあります。梅の実の収穫時期はおおむね5月~7月ごろです。
 
梅の実はスーパーや産直市場、オンライン通販などで購入できるので、出回るタイミングを逃さず入手して初夏の手仕事を楽しみましょう。

梅は万能食! 夏バテや風邪対策にも

梅は薬膳では梅雨によい食材とされています。

水分代謝を整える作用や食欲増進作用、疲労回復作用があり、食欲不振や夏バテ、風邪気味のときなどにおすすめです。
 
また、殺菌作用があるため、お弁当を傷みにくくする食材として梅干しを活用するのもよいでしょう。梅は梅雨に限らず、一年を通して健康に役立てられる万能食材です。
 
梅は多彩な料理やドリンクに使えるのも魅力。好みの保存食を作っておいしく味わいながら調子を整えましょう。

収穫時期による青梅と完熟梅の違い

梅の実は収穫するタイミングによって青梅と完熟梅に分かれます。

青梅

時期:5月下旬~6月上旬ごろ
特徴:熟す前に収穫されたかたく青い梅。さやかな香りと酸味があります。
おすすめの保存食:梅酒、梅シロップ、甘露煮、梅味噌など。
※調理の直前に1~2時間ほど水に漬けてアク抜きをしましょう

完熟梅

時期:6月中旬~7月上旬ごろ
特徴:オレンジ色に熟したやわらかい梅。
おすすめの保存食:梅干し、梅ジャム、梅酒、梅シロップなど。
※完熟梅のアク抜きは不要です

青梅を追熟させる方法

入手した青梅を完熟梅として使いたいときは追熟させましょう。やり方は、直射日光が当たらない風通しのよい室内で、ザルの上などに青梅が重ならないように並べておきます。徐々にオレンジ色に変化し、3~5日程度で追熟できます。

初心者におすすめの梅仕事

ここでは、初心者でも作りやすい梅漬け(干さない梅干し)、梅シロップ、梅酒の作り方をご紹介します。

梅漬け(干さない梅干し)

一般的な梅干し作りではまず梅の塩漬けを作り、赤しそを加えて、さらに天日干しをするという工程があり、初心者にはややハードルが高めです。一方、「梅漬け」は赤しそを使わず、干す工程もないため初心者でも手軽に作れます。なお、完成した梅漬けを天日干しすると「白梅干し」になります。
 
【材料(800mLのびん1個分)】
・完熟梅…500g
・塩…75g(梅の重量の15%)
・焼酎…30mL
 
【作り方】
1.梅を水洗いしたらキッチンペーパーなどで水気を拭き取り、楊枝などでヘタを取る。
2.保存びんに梅と塩を交互に入れて、最後に塩をかぶせる。
3.上から焼酎をまわしかけて密閉する。
4.梅酢が出てくるまでの3~4日間、1日1回びんを揺すって塩を全体に行き渡らせる。
5.梅酢に漬かった状態で冷暗所に保存し、1か月後から食べられる。完成したら梅酢に漬かった状態で冷蔵庫に保存する。

梅シロップ

梅シロップの基本的な作り方です。水や炭酸水で割ったり、かき氷にかけたりして楽しめます。完成したら一度煮立ててから冷蔵保存すると保存性が高まります。
 
【材料(1800mLのびん1個分)】
・青梅…500g
・氷砂糖…500g
 
【作り方】
1.梅を水洗いしたら1~2時間ほど水に漬けてアク抜きをする。
2.キッチンペーパーなどで水気を拭き取り、楊枝などでヘタを取る。
3.梅と氷砂糖を交互に容器に入れて密閉し、冷暗所で保存する。ときどきびんを振って全体をなじませる。作りはじめて2週間ほどして氷砂糖が完全に溶けたら完成。
4.梅の実を取り除き、梅シロップをごく弱火で煮て火を通す。
5.冷めたら清潔な小びんに入れて冷蔵庫で保存する。

梅酒

梅酒の基本的な作り方です。水や炭酸水で割るほか、お湯割りにしたり、バニラアイスにかけたりするのもおすすめ。
 
【材料(1800mLのびん1個分)】
・青梅…500g
・氷砂糖…500g
・ホワイトリカー…900mL
 
【作り方】
1.梅を水洗いしたら1~2時間ほど水に漬けてアク抜きをする。
2.キッチンペーパーなどで水気を拭き取り、楊枝などでヘタを取る。
3.梅と氷砂糖を交互に容器に入れ、最後にホワイトリカーを注いで密閉する。1か月ほど冷暗所においたらできあがり。完成後は冷暗所で保存する。

安心・安全な梅仕事のコツ

梅仕事を安心・安全に楽しむために気をつけたいポイントをまとめました。

保存びんの消毒方法

保存食を作るときは、作り方と同じくらい保存方法も大切です。雑菌やカビの発生を防ぐために、保存するときは必ず消毒したびんを使い、取り出すときは清潔で乾いたスプーンなどを使いましょう。
 
保存びんを消毒するときは「煮沸(しゃふつ)消毒」と「アルコール消毒」のふたつの方法があります。アルコール消毒は短期間で食べ切るものを入れるときや、鍋に入り切らない大きなびんや細口のびんを消毒するときに適しています。
 
【煮沸消毒の方法】
1.びんを食器用洗剤できれいに洗う。
2.鍋の底にふきんを敷いてびんを入れ、びんが完全につかるまで水を入れて火にかける。沸騰してから10~15分ほど煮沸する。
3.ふたやパッキンも入れて煮沸消毒する。ただし、ゴム製やプラスチック製のものは変形を防ぐため20~30秒にとどめる。
4.びんやふた、パッキンを取り出し、清潔なふきんの上に伏せて自然乾燥させる。
 
【アルコール消毒の方法】
1.びんを食器用洗剤できれいに洗う。
2.食品用アルコール(アルコール度数が35度以上のもの)やホワイトリカーでびんの中やふた、パッキンをまんべんなく消毒する。
3.清潔なふきんの上に伏せて自然乾燥させる。

青梅を生で食べない

農林水産省によると、青梅には「シアン化合物」という天然毒素が含まれているため、そのまま食べるのには適していません。青梅のシアン化合物は梅干しや梅酒などに加工・熟成することで分解されるといわれているため、これらの加工・熟成をしてから食べるようにしましょう。

(まとめ)
梅の実は古くから日本で食べられており、現代では健康食材として親しまれています。梅仕事で好みの味を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

画像協力/PIXTA
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

※お酒は20歳になってから

この記事を書いた人

作りおき料理コーディネーター・薬膳マイスター かみはらえりこ

かみはらえりこ

「女性が生きやすい社会づくりへの貢献」をモットーに、食や健康、美容など女性が笑顔になれる情報を発信中。

元記事で読む
の記事をもっとみる