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【博多区千代】企業と人を笑顔でつなぐ!障がい者雇用『就労サテライト』

  • 2026.5.18

雇いたい企業と働きたい人。障がい者雇用に潜むこのもったいないすれ違い、どうにかできない!?

こんにちは!5月に入り、家の中にいるだけなのに日焼けしてしまい、落ち込んでるリビングふくおか・北九州Web地域特派員BeBeです。今日ご紹介するのは、そんなブルーな気分も吹き飛ぶくらい、私自身がすっかり元気をもらった『就労サテライト』の話です。

突然ですが、ここで質問です。

皆さんは、「障がい者雇用」についてどんなイメージを持っていますか?

「正直よく分からない…」というのが大半ではないでしょうか。

現在、従業員40人以上を雇用している民間企業に対して、従業員の2.5%以上(2026年7月には2.7%以上)の障がい者を雇用することが義務付けられています。

「あれ? うちは対象のはずだけど、誰も採用していないな…」と、不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。

実は、従業員100人を超える企業でこの義務が未達成の場合、不足する1人につき月額5万円の「障がい者雇用納付金」を国に納めるルールになっています。

つまり、納付金さえ払えば、雇用を見送ることができるという側面もあるのです。

しかし、毎月そんなコストをかけてまで、企業が障がい者雇用を避けてしまう「本当の原因」はどこにあるのでしょうか…?

実は「雇いたくない」のではなく、「どう雇えばいいか分からない」と悩んでいる企業が多いのが現実なのです。

障がい者雇用の制度自体を十分に理解していない企業も多く、いざ採用に踏み切っても、社内の環境づくりや、長く働き続けてもらうための定着支援に大きな課題を抱えるケースが少なくありません。

「よかれと思って採用したけれど、現場の負担が大きくなり、お互いに疲弊してしまった…」

そんな企業側の不安が、採用に踏み切れない要因になってしまっているんです。

一方で、働く側である障がいのある方々にも、もどかしい現実があります。

実は、高いスキルや集中力を持ちながらも、職場環境や周囲の理解の不足によって、十分に力を発揮できない人も多くいるのです。

環境さえ整えば健常者と同じように能力を発揮できるのに、すれ違ってしまうなんて本当にもったいないですよね。

そんな両者のモヤモヤを見事に解決してくれる、全く新しい雇用のカタチ「就労サテライト」が福岡市に誕生したと聞きつけ、さっそく福岡市博多区にある『株式会社ラグジュアリー』さんを取材してきました!

支援員の方にお話を伺うと、そこには単なる就労支援の枠を超えた、誰もが生きやすい社会を目指す熱いドラマが待っていました。

カフェに保育園に不動産!? 全ては「社会の困り事を自分ごとに」から始まった

株式会社ラグジュアリーは、就労継続支援やサテライトオフィスの運営だけでなく、不動産事業、カフェ、さらには保育園など多角的な事業を展開しています。一見バラバラに見える事業ですが、今日インタビューをした支援員さんに理由を聞いて深く納得しました。

「うちの社長のブレない理念が『社会の困り事を自分ごとに』なんです。待機児童問題があるから保育園を作り、コロナ禍で在宅ワークが増え孤立する人が出たからコワーキングスペースを作りました。そして、発達に特性のある子どもたちが大人になったとき、社会の中でどう自立していくか……その先の居場所を作るために就労支援を始めたんです」

株式会社ラグジュアリーの事務所

一つの大きな理念のもとに、すべての事業がパズルのようにつながっているんですね。その社長の思いを、すらすらと社員の方が言えるのが素晴らしくないですか!?

理念に共鳴して社員が集まる姿は、これからの新しい会社の形だと感じました。

従来の「壁」を取り払う!安心の『就労サテライト』とは?

ここで、一般的に馴染みのない「就労継続支援A型・B型」について簡単に説明いたします。

就労支援とは、一般就労を目指している障がいのある方が福祉施設(事業所)に通い、支援員のサポートを受けながら働く仕組みを言います。

・A型:雇用契約を結び、時給でお仕事をするアルバイトに近い形。カフェのスタッフなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

・B型:雇用契約を結ばず、自分の体調に合わせて通所して作業し、その分の工賃をもらう形。商品の梱包やシール貼りなどの軽作業が中心です。

これらA型やB型は、支援員の見守りやメンタルケアがあるため安心です。しかし、ここからステップアップして、いざ一般企業に就職すると、その支援が急になくなり、余裕のない現場で誰にも相談できずに辞めてしまうケースが多いという課題がありました。

1階はサテライトオフィスも含めた事務所
企業とオンラインで繋いでパソコン業務など行えます

そこで生まれたのが、株式会社ラグジュアリーが障がいのある方と一般企業の間に入って橋渡しをする新しいサービス「就労サテライト」です。

この仕組みの最大のポイントは、「働く人が一般企業と直接雇用契約を結びつつ、実際の勤務地はプロの支援員が常駐する株式会社ラグジュアリーのサテライトオフィスになる」という点です。

働く人は、オンラインで企業の指示を受けながら、困ったときはすぐそばにいる支援員に相談できます。

一方、雇用する企業側にとっても、自社内に特別な設備を用意したり、専門知識を持つスタッフを配置したりする必要がありません。

日々の体調管理やメンタルケアなどの定着支援は株式会社ラグジュアリーの支援員にお任せできるという、双方にとって画期的なシステムなんです。

自社で抱え込まない!業務設計から伴走してくれる「企業向け」インフラ

「就労サテライト」は、障がい者雇用の環境づくりに悩む多くの企業が活用できる、シェア型の新しい雇用インフラと言えます。

「制度は理解しているけれど、うちの会社のどんな仕事を任せられるか分からない」という企業も多いはず。

株式会社ラグジュアリーでは、データ入力やSNSチェック、ノベルティ制作など、就労希望者のスキルに合わせた業務設計の段階から共に携わってくれるというから心強いですよね!

現在は、通常価格の約半額で導入できるモニタープランも実施されています(※モニター枠が埋まり次第終了)。

今年7月には民間企業の障がい者法定雇用率が2.7%へ引き上げられることもあり、対応を検討している企業も多いのではないでしょうか。自社だけで体制を整えるのが難しい場合、こうした外部のインフラを活用して無理のない長期雇用を目指すのもひとつの方法です。「自社の業務でも活用できるか」など、少しでも気になった企業の担当者の方は、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。

(インタビュー)「やったことがない」を「できた!」に変える魔法の伴走支援

現場で実際にどんなサポートが行われているのか、支援員お二方(松井舞さんと柴田千代さん)に心温まるエピソードを伺いました。

支援員さんがすぐそばにいることで、働く方にはどんな変化がありますか?と聞くと、

「少しずつ自信をつけていく姿を見られます。例えば、カフェの業務からスタートした方が、メニューのイラストを描き始めたのをきっかけに、パソコンでイラストを描いたり文字の大きさを変えたりする作業にハマり、パソコン業務までできるようになったりして自己成長につながったケースがありました。

最初から『自分にはこれ以上できない』と線を引くのではなく、『ちょっと試してみない?』と声をかけて、褒められて楽しくなる。その小さな挑戦の積み重ねが大切なんです」と松井さん。

また、一人ひとりに合わせたサポートは大変ではないですか?という問いに、柴田さんは、

「もちろん一筋縄ではいきません。例えば、毎日トイレ掃除の手順がリセットされてしまう方がいました。でも、半年間、根気強く同じように伝え続けたら、ある日、少し期間が空いてたにも関わらず、一人で完璧に掃除ができていたんです! あの時は本当に嬉しかったですね。」と答えてくださいました。

驚くのは、支援員の方のメンタルケアの細やかさです。

「『今日どうしたの?』と聞くと、『親とケンカした』『お金の使い道で揉めた』と。そんな時は仕事が手につかなくなるので、一緒に外に出てゴミ拾いをしながら散歩をして、ガス抜きをしてあげるんです」と松井さん。

この心に寄り添う本物の「伴走」があるので、働く方が一歩踏み出す勇気を持つことができるんですね。

企業にも働く人にも「なだらかなスロープ」を

このサテライト雇用、実は企業側にも大きなメリットがあります。

「最近は、ただ義務だからと納付金を払って終わらせるのではなく、本腰を入れて『一緒に働きたい、戦力にしたい』と考える企業様が増えています。サテライトで数年経験を積み、慣れてきたら月に1回本社に出社してもらうなど、なだらかなステップアップを企業側も望んでいるんです」と柴田さん。

さらに、現代の企業全体が抱える人材育成の課題についても指摘します。

「今の時代、若手社員の指導や育成に苦慮する声は多いですよね。厳しいだけだと、すぐに辞めてしまうケースも少なくありません。

相手が何に戸惑っているのかを理解し、言語化して伝える力。それは障がい者雇用だけでなく、現代の企業の上司すべてに求められる必須スキルだと感じています」と松井さん。

相手の気持ちを想像し、わかりやすく伝え、小さな成功体験を積ませる。株式会社ラグジュアリーが行っている支援は、障がい者雇用の枠にとどまらず、すべての「働く人」と「企業」を幸せにするヒントに満ちています。というか、子育てにも通ずるところ大ですね。本当に勉強になります!

ちょっと寄り道♪ 「カフェラウンジ 四季のいろ」

取材したオフィスの近くにある「カフェラウンジ 四季のいろ」も、株式会社ラグジュアリーが運営するカフェの一つなんです。

とってもおしゃれなのに、居心地がよくて、ずっといられそうな素敵な空間です。取材の帰りに立ち寄って選んだのは、クッキーとカフェオレ。

今度ゆっくり来たい〜♪

そしてお土産に「九州ねんりんスープ」を購入しました。小松菜とごまと明太子の組み合わせ間違いないでしょ♡(スープは後日、お家でゆっくりいただきました!)。

事務所から歩いて数分!
このほんのりした甘さが身体に染み渡った〜
九州ねんりんスープ3種セット1490円(税込み)

株式会社ラグジュアリーからのメッセージ

「障がい者支援の専門知識のない中で、人事担当者がメンタル面のケアまで担うとなると、現場にはどうしても大きな負担がかかってしまいます。だからこそ、企業がこれまで納付金として払っていたコストを、私たちのようなプロのサポートに活用していただき、無理のない会社運営をしませんかと提案しています。

同時に、働く側の方々に対しても『自分に合った環境で、安心して力を発揮してほしい』という強い想いがあります。もし、読者の皆様のお勤め先で雇用に悩んでいる方はもちろん、周囲に『働きたいけれど、自分に合う場所が見つからない』と一歩踏み出せずにいる方がいらっしゃれば、ぜひこの仕組みを教えてあげてください。社会の戦力になりたいと願う方々の隠れた能力をしっかり活かせる居場所を、私たちはこれからも作っていきたいと思っています。」

編集後記

働く人も、雇用する企業も、どちらも無理することなく笑顔になれる。そんな新しくて優しい架け橋が福岡にあることに、私自身すっかり胸が熱くなりました。

以上、リビングふくおか・北九州Web地域特派員BeBeがお届けしました!

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