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勤務を“1日30分”伸ばすと社会保険に入れます。手取りは減っても扶養から抜けて働く方がいいですか?【お金のプロが回答】

  • 2026.6.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

これから先も働き続けられそうなら、いまの手取りが少し減っても、思いきって扶養を抜けて働くことをおすすめします。

その理由は、手取りが減るのは一時的なものだからです。社会保険に入ると保険料の負担が増える分、最初は手取りが下がります。しかし、その負担は「将来もらえる年金が増える」「いざというときに保障が受けられる」という形で返ってきます。

逆に、一番もったいないのが、中途半端に少しだけ働く時間を増やすやり方です。これだと、手取りが減ったままの状態にはまってしまいます。

働く時間を増やすと、なぜ手取りが減るの?

130万までの扶養範囲内パートで働き(月収は)月10万ほどです。
1日30分程度勤務時間を伸ばすと、社会保険に入れます。少しだけ勤務時間を増やして社会保険に入った場合、扶養内で働いている今より手取りとしては少なくなるので今のまま扶養内でいくべきか迷っています。
扶養内に収めるために働く時間を減らしていますが、先を見越したら逆に少し時間を増やして手取りは減ったとしても扶養から抜けて働く方がいいですか?(30代女性・パート・アルバイト)

お金の動きを具体的に見てみましょう。

まず、なぜ手取りが減るのか。いまは旦那様の扶養に入っているので、社会保険料を払っていないと思います。それが勤務先の社会保険(厚生年金・健康保険)に入ると、お給料の約15%(本人負担分)が天引きされます。

たとえば年収120万円ほどの働き方なら、年間でおよそ18万円ほどの負担です。少し働く時間を増やしただけなのに、かえって手取りが減るのはこれが理由なんですね。

ちなみに、社会保険に加入するかどうかは、おもに週20時間以上働くかと、月8.8万円以上の収入があるかで決まります(従業員50人を超える勤務先の場合)。ご相談を読むかぎり、あと少し勤務時間を増やすと加入とのことなので、収入の条件はすでに満たしていて、決め手になっているのは働く時間のようですね。30分増やすと入るというのは、ちょうどこの週20時間のラインにあたります。

“働き損”を抜けるには、年収いくらを目指す?

では、どこまで働けばいいのでしょうか。

加入した直後は、保険料の負担で手取りがいったん落ち込みます。一般的には年収160万円前後を超えると、社会保険料負担の影響が小さくなり、手取りも増えやすくなります。

逆に、130万円前後で止まってしまうと、保険料を払うぶん手取りが伸び悩む“働き損”の状態が続きます。扶養を抜けるなら、思いきって年収150万円以上を目指すのが目安です。

税金は気にしなくて大丈夫?

所得税の心配はいりません。2025年(令和7年)の改正で、質問者様の収入帯なら年収160万円までは所得税がかかりません。

旦那様の側も、奥様が160万円までなら控除は満額のままなので、旦那様の税金が増えることも、基本的にはありません。気にすべきは税金より、社会保険料のほうです。

長い目で見れば、社会保険に入るメリットは大きい

そして、ここが長い目で見たときのうれしいポイントです。

社会保険に入ると、国民年金に厚生年金が上乗せされ、将来の年金が増えていきます。さらに、病気やケガで働けないときの「傷病手当金」、出産で休む間の「出産手当金」(どちらもお給料の約3分の2)も受け取れます。

扶養のままだと、こうした保障は受けられません。

どちらを選んでも大丈夫

したがって、まずは「これから年収150万円以上、しっかり働けそうかな?」と考えてみてください。

働けそうなら、扶養を抜けて社会保険に入り、将来の安心を取りにいく。いまは難しいなら、無理せず扶養内で時期を待つ——どちらも立派な選択だと思います。

なお、ここまでは勤務先が従業員50人超の場合のお話です。会社の規模で壁の位置が変わるので、ご自身がどれに当てはまるかは、一度勤務先に確認しておくと安心ですよ。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(自由回答式)
調査実施日:2026年6月5日
※記事内の情報は執筆時点の内容です。

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