1. トップ
  2. お仕事
  3. 井筒屋と地元企業がコラボ開発! 北九州産トマトを使用した新商品試食会

井筒屋と地元企業がコラボ開発! 北九州産トマトを使用した新商品試食会

  • 2025.11.11

こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のもんちゃんです。

北九州市唯一の百貨店といえば、井筒屋。今年で創業90周年を迎えます。今回は、そんな井筒屋と地元企業が開発したという新商品の試食会に参加させていただきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ごとう醤油 代表取締役社長 五嶋隆二さん(写真左)、山吹 代表取締役 凪(なぎ)晋孝さん(写真右)、井筒屋 地域商品開発担当課長 左右田(そうだ)拓さん(写真中央)

北九州産のトマトを使用した新商品を開発

井筒屋では2025年3月に地域商品開発担当の部署を設置し、北九州市や近郊地域にすでにある“よいもの”、“良いサービスや優れた技術”を多くの人へ届けるべく、生産者と協力して新しい商品の開発に取り組んでいます。 その取り組みの第1弾では、「ごとう醤油 」(八幡東区)、「山吹」(小倉北区)、「なごし」(門司区)の3社と開発した新商品が「赤い冒険シリーズ」として販売されることになりました。

新商品は、北九州産のトマトを使用して開発されたもの。調味料からスイーツまで幅広いジャンルのものが並んでいました。

3種3様の味わい、トマト調味料

北九州の海の幸や山の幸を生かした調味料を製造している「ごとう醤油」と開発されたのは、3種類の調味料。同社で15年ほど前から使用している、水切りトマトの商品として出荷されないものを使って開発。「トマトは洋風のイメージがあったが、和のイメージで作りたいという井筒屋さんの要望から、どんなものと組み合わせるか、どういったものなら食べてもらえるか、試行錯誤を繰り返しました」と五嶋社長。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「キタキュウトマ唐」「洋風ぬかだきソース」「トマ味噌」(各130g)各756円

試食では、鶏肉にかけたもの、お湯で溶いたスープをいただきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

左から「キタキュウトマ唐」「洋風ぬかだきソース」をかけた鶏肉、「トマ味噌」をお湯で溶いたスープ

◆「キタキュウトマ唐(トウ)」 
トマトの甘み、酸味に唐辛子の辛味を加えて作られた万能調味料。ご当地スコのユズスコやレモスコをイメージして開発されたそうです。ピリ辛なので、辛いのが好きな人にはおすすめ。どんな料理にも合いそうなので、ちょっとした味変にもぴったりです。

◆「洋風ぬかだきソース」 
もともとごとう醤油が販売している「ぬかみそだきの素」をベースに、トマトを使って洋風にできないかというところから開発が始まったのだそう。北九州の郷土料理でありながら、若い人たちにはあまりなじみがないぬかだき…洋風であれば身近で興味を持ってもらいやすいのでは?と、新しいぬかだきの形が提案されました。トマトの酸味と甘みもあって、パンに塗って食べるのもおいしそうです。

五嶋社長は「ぬかだきの店にも協力していただき、ぬかみそとトマトをどう合わせるか、どの魚に合うかなどいろいろ試して考えた結果、ソースとして使うのがいいのではというところにたどり着き、商品名のとおり、ぬかだきソースになりました。試食でもいちばん好評だったので、北九州にはやはりぬかだきが馴染み深いのだと実感しました」と開発時のことも話してくれました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ごとう醤油 代表取締役社長 五嶋隆二さん

◆トマ味噌 
ごとう醤油の醸造技術を生かした味噌とトマトのマリアージュ。トマトの味も強く、トマトをしっかりと感じられます。味噌とトマトには同じうま味成分のグルタミン酸が含まれているので、相性も抜群。お好みの量をお湯で溶くだけで、簡単な味噌汁になります。また、トマトと組み合わせることによって、普通の味噌よりも30~40%ほど減塩されているそうですよ。

一緒に参加したリビング北九州のスタッフは「梅の味がする」と言っていたのですが、五嶋社長に聞いてみると「酸味はトマトの酸味なんですが、トマ味噌には鰹節が入っているんです。梅の酸味と間違えやすいのは、かつお梅の味が頭にあるからなんだと思います」と教えてくれました。

締めはリゾット! トマト出汁のレトルトおでん

明治15年創業、北九州の老舗練物店「山吹」が開発を手がけたのは、「とまと出汁おでん」。こちらも若松産の出荷できなかったトマトを使用しています。最初は缶詰に入ったプリンを作ろうとして、そこから茶わん蒸しとなったがうまくいかず…トマトを使った出汁のおでんを作ることになったのだとか。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「とまと出汁おでん」1080円

基本は焼きあごをベースにした出汁。そこにトマトの酸味や甘みを調整しながら濃度を変えていったのだそう。こだわったという具材も、こんにゃく・ちくわ・大根・小判天・野菜天が入っていて、大満足の量。特に大根の厚さには驚きました! 分厚いのにやわらかくて出汁もしみていて、これが煮込まずにすぐに食べられるというのは魅力的です。

今回の試食では、なんと、一人一袋分出していただいたのでお腹いっぱいに! これからの時期、寒い日のおかずにはぴったりですよ。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ひとつひとつの具が大きい!

おでんを楽しんだ後は、残った出汁にご飯を入れてリゾットにするのがおすすめなんだそうです。チーズをたっぷり入れるのもおいしく食べるコツだと教えていただきました。私個人的には、パスタやうどんなどの麺類も合いそうだなと思いました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

山吹 代表取締役 凪晋孝さん

「うちの商品の弱点は、要冷蔵で賞味期限が短いこと。忙しい毎日のなか、簡単に作れるレトルト商品に方向転換して商品を手がけるようになりました。また、本当なら捨ててしまうようなB級品のトマトを改めて見直していくことで、SDGsの観点からも新しい商品を開発しました。社内では主に女性の意見を聞きながら、商品開発を進めました。夢はやはり全国展開することですね」と凪社長。

試食の感想を「おでんの出汁がとてもおいしくて、そのままでスープとしても飲めそうです! 水筒に入れて職場のデスクに置いておきたいくらいです」と伝えると、凪社長は「女性の意見が聞けて参考になりました。それならコラーゲンなど美容にいいものや体にいい成分を入れてみるのもいいかな…次の構想ができそうです!」と答えてくれました。

見た目がトマト!? 「なごし」とコラボした大福

今回、原材料の関係で試食はなかったのですが、門司港に店を構えて100年余りの人気和菓子店「なごし」と開発された「とまとチーズ大福」。北九州産トマトの果汁を混ぜた葛に包まれた中身には、濃厚なクリームチーズとフリーズドライトマトが入っていて、食感も楽しめます。トマトを丸ごと入れたりするのではなく、あえて見た目をトマトっぽくしたという大福は、お土産にも喜ばれそう。どんな味なのかとても気になります!

出典:リビングふくおか・北九州Web

「とまとチーズ大福」1個281円

「とまとチーズ大福」は、11月14日(金)から井筒屋本店(地下食品売場なごし、全国銘菓、本館6階きたきゅうコロンブス)で販売の予定。

その他は、10月30日から井筒屋本店(地下食品売場グローサリー・本館6階きたきゅうコロンブス)、井筒屋サテライトショップ各店、インターネットで販売を開始しています。ぜひチェックしてみてくださいね!

夢は、全国の百貨店へ

北九州産のトマトをもっと知ってもらいたいという思いから商品の開発を行ってきた左右田さんは、「私の夢としては、全国の百貨店に置きたいという野望を持って取り組んでいます。今後は、工業系の企業とも開発に取り組んでいきたいと考えていますが、なかなか難しいのが今の現状です。まだ形にはなっていないが、ゆくゆくはそういった分野にも取り組んでいきたいと思っています。やはり私の専門分野が食品なので、食品は常に何か新しい切り口で作っていきたいですね」と話していました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

井筒屋 地域商品開発担当課長 左右田拓さん

次の商品はクッキーを予定しているそうですよ。どんな商品なのか楽しみですね。

小倉井筒屋 
住所:北九州市小倉北区船場町1-1
TEL:093-522-3111(代表)
営業時間:10:00~19:00
HP:https://www.izutsuya.co.jp/

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

元記事で読む
の記事をもっとみる