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『退職金2,200万円』を受け取った50代男性→「しばらく手をつけないし」定期預金へ…4年後、通帳を見て“青ざめたワケ”

  • 2026.6.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

「定期預金の満期が来たら、その時に考えよう」と思っていたら、気づかないうちに低金利のまま自動継続されていた…。そんなケースが窓口では意外と多くあります。

今回は、親の介護を機に早期退職し、退職金2,200万円をとりあえず定期預金に預けたまま自動継続されてしまったAさん(50代女性)のエピソードをご紹介します。

「満期になったら解約するつもりだったのに」

親の介護のために早期退職を決意した50代男性のAさん。

退職金2,200万円をどう運用すべきか考えたいところでしたが、介護が始まったばかりで自分のことに時間を割く余裕がありませんでした。

「今は介護で手いっぱい。しばらく手をつけないし、長い方が金利も高いだろうから3年定期に預けておいて、落ち着いたら考えよう」と2022年に地元の銀行で3年定期預金(金利0.01%)に預けることにしました。

ところが、介護の日々に追われる中で定期預金のことはすっかり頭から離れてしまいました。2025年2月に満期を迎えましたが、その頃はまだ金利上昇の初期段階(1年定期約0.1%)で、手続きをする余裕もなくそのまま自動継続。2026年のある日、通帳の記帳をしたAさんは思わず固まってしまいました。

「あれ、自動継続されてる…」

「もっと早く相談すればよかった」という後悔

通帳を見ると、2022年に預けた3年間(金利0.01%)の税引後の利息はわずか約5,260円。2025年2月に3年定期(0.1%)として自動継続された後も、年間の税引後利息は約17,530円程度しかつかない状況が続いていました。

「満期日を過ぎてしまったら、次の満期日まで解約できないんですよね?」とAさん。

しかし窓口担当者から思わぬ説明を受けます。

「実は定期預金は、満期日を待たなくても中途解約や預け直しのご相談が可能です。ただし大口定期の場合、すでに中間利払いを受け取っていると、中途解約時に受け取り済みの利息が精算(差し引き)される場合があります。(※これまでに受け取った利息と解約払戻金の合計では、お預け入れ元本を下回ることはありませんのでご安心ください。ただし、解約時の窓口お受取額は、すでにお受け取りいただいた利息分を差し引いた金額となります。)まずは窓口で試算してみましょう」

試算してみると、中途解約で精算される可能性のある税引後の利息は約17,530円(2025年の1年分)。一方、現在の金利(0.4%)で預け直せば1年後の税引後利息は約70,120円になります。差し引き後でも約52,590円のお得という結果に、Aさんは驚きを隠せませんでした。

なお、中途解約時の利息精算の計算方法は金融機関によって異なります。解約前に必ず窓口で試算してもらうことをおすすめします。
「え、こんなに差があるんですか?」とAさん。「もっと早く相談すればよかった!」と肩を落としていました。

定期預金は「預けたまま」にしないことが大切

では、同じ状況を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
定期預金の自動継続は便利な仕組みですが、金利動向が変わっているにもかかわらずそのまま継続されてしまうという落とし穴があります。以下の点を意識しておくことをおすすめします。


・定期預金の満期日を把握し、定期的に金利動向を確認しておく
・満期日を待たなくても、中途解約や預け直しの相談は随時可能(ただし大口定期の場合、すでに中間利払いを受け取っていると、中途解約時に受け取り済みの利息が精算される場合があります。※元本が減るわけではありませんのでご安心ください。事前に窓口で試算してもらうことをおすすめします)
・金利上昇局面では、長期の定期預金よりも1年以内の短めの期間で預け、金利動向を見ながら柔軟に預け直すことも選択肢の一つ
・まとまったお金の運用に不安を感じる場合は、定期預金だけでなく投資信託(NISAを活用した非課税運用も含む)なども含めて窓口に相談してみる

「預けたら安心」ではなく、定期的に見直す習慣をつけることが、大切なお金を守ることにつながります。金利動向や運用の見直しについて気になることがあれば、ぜひお気軽に窓口へご相談ください。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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