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「土地の財産、こちらに譲ってほしい」祖父の弟夫婦からの理不尽な要求→孫の私が訣別を決めた本当の理由

  • 2026.5.12

長男だった祖父と、可愛がられて育った末弟

母方の親戚の話です。

祖父は11人兄弟の長男で、男兄弟は一番下の弟ただ一人でした。

年も親子ほど離れ、祖父はその弟をずっと可愛がってきたそうです。

けれど、可愛がられた末弟というのは、いつもどこか我が儘でした。

立場上、何かと文句を言われてきたのは祖父と、私の父母です。

子どもの頃の私は、その姿を「大変だな」と他人事のように見ていました。

私たち孫の世代までは、それなりに可愛がってくれていると思い込んでいました。

その思い込みが崩れたのは、私が20歳を過ぎたある日のことです。

祖父の家へ顔を出した私は、たまたま居間の襖の向こうから、声を耳にしました。

祖父の弟夫婦が、ふたり並んで、祖父に何かを訴えているのです。

「土地の財産、こちらに譲ってほしい」

「兄さんの代でこちらに回してくれれば、後々みんな助かる」

耳を疑うほど、理不尽な要求でした。

承諾した祖父と、無視と嫌味が始まった親戚関係

驚いたことに、祖父はその場で、要求を承諾してしまったのです。

声を聞いた私はその場では何も言えず、家に戻ってから父母に伝えました。

父母は急いで祖父の家へ駆けつけ、その話はダメだと、丁寧に促してくれます。

けれど、その日を境に、祖父への弟夫婦の態度ががらりと変わりました。

顔を合わせても挨拶を返さない。

親戚の集まりでは、わざとこちらに聞こえる声で嫌味を言う。

孫の私が部屋に入れば、ぴたりと話をやめて、視線を逸らします。

毎度のことに、私は気づけば弟夫婦を睨むようになっていました。

あるとき、祖父にぽつりと言ったことがあります。

「弟さんの躾をした方がいいんじゃない?」

祖父は、しばらく黙り込んでから、寂しそうに首を振りました。

「年が離れて可愛がってきたから、いまさら何も言えないんだよ」

長男として家を背負ってきた祖父にとって、末弟は最後まで「可愛い弟」だったのです。

親戚関係を穏便に保ってきた家でしたが、私はその日から、祖父の弟夫婦とは距離を置くようになりました。

顔を合わせる場面では、目を合わせず、必要最低限の挨拶だけ。

家を背負ってきた祖父の優しさを、利用するような関わり方は、孫として受け入れられなかったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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