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慣れない土地で初めての育児…知らぬうちに溜まっていたストレスでお腹の調子が限界に【著者インタビュー】

  • 2026.5.19

【漫画】本編を読む

1年前のある日、お腹を下すようになったポポ美。それ以来、快便でも出し切った後でも、幾度となく腹痛に襲われるようになってしまう。さらには電車に乗っている時、強い腹痛からホームに倒れるなど、日常生活にも支障が出るように。困り果てたポポ美はありとあらゆる手段でお腹の痛みに立ち向かおうと決意する。しかし食生活に気を付けても効果はなし、大腸検査を受けるものの異常なし……。そんな時、後輩からの勧めで心療内科を受診する。そこでついた診断名は「過敏性腸症候群(IBS)」(腸に炎症やポリープのような異常がなくとも、刺激に対して過敏に反応する状態になり便通異常を起こす症状)だった。

自身も過敏性腸症候群と診断された経験を持つ著者・鳥頭ゆばさんの経験をもとに描かれた『おなかよわい子ちゃん 万年不調な私の胃腸が教えてくれたこと』(KADOKAWA)。ご自身の体験をどのように作品に落とし込んでいったのか、過敏性腸症候群の辛さについて鳥頭さんにお話を伺った。

※個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。症状など、詳細は医療機関等にご確認ください。

――本作に登場する悩みがちな主人公・ポポ美とポジティブな後輩・カニ子は正反対と言っていいキャラクターだと思うのですが、鳥頭さん自身はどちらに似ているのでしょうか?

鳥頭ゆばさん(以下、鳥頭):私はポポ美ほど周りに気を使えるタイプではないです。仕事を引き受けすぎることもないですし、結構適当なところがあるので。かといってカニ子ほどポジティブでもないので、半々かもしれないですね。パニック障害になる前はポジティブな人間だと思っていたのですが、なってみて、実は根暗だったのかもしれないと思うようになりました。

――そこまでネガティブでもないとしたら、過敏性腸症候群になったのはご自身の性格というよりストレスが原因だったのでしょうか。

鳥頭:確実にストレスだと思います。当時子どもを産んだばかりだったのですが、実は結婚と同時に引っ越しをしたんです。慣れない土地で、友人もいない、親も近くにいない状況で子どもが産まれて。辛かったのですが「子育てなんてみんな大変なんだからこんなことで文句を言っていられない」と勝手に我慢してしまっていたんですよね。腹痛で病院に行って、最初からストレスを溜めないのが一番だとは言われたのですが、子どもも小さいのでどうやって発散していいかわからないし「そもそもお腹が痛いのが一番のストレスなのにどうしたらいいの!?」という感じで、なかなか現状から抜け出せず。

――そこからどうやって快方に向かっていったんでしょうか?

鳥頭:最終的には3年後、東京に戻ってきてからだいぶよくなりました。私の場合はやっぱり慣れない“環境”が一番の原因だったのかなと思いますね。

今悩んでいらっしゃる人がいたら、まずはストレスの根元を断ち切れるように考えてみてほしいです。例えば会社がストレスだとしたら環境を変えるのは大変だと思うのですが、それでも辞めるか我慢するかの2択以外の選択肢もあるかもしれない。まずは極端に考えず、少しでも環境を変えてストレスの原因を断てるといいなと思います。そのためにもまずはひとりで考えず、誰か一人だけでもいいから味方をみつけてほしいです。“おなかよわい子ちゃん”の仲間たちはたくさんいます。

取材・文=原智香

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