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「嫁が買い忘れたんだよ、ごめんね」嫁に責任を押し付ける夫。だが、夫の一言に違和感を抱えた

  • 2026.6.1
「嫁が買い忘れたんだよ、ごめんね」嫁に責任を押し付ける夫。だが、夫の一言に違和感を抱えた

引き受けるのは当たり前だと思っていた

同居していた夫の祖母は、足が不自由で、スーパーへ出かけることが難しかった。

「次に行くときに、これ買ってきてもらえる?」

最初のうちは気軽に受けていた。醤油とか、豆腐とか、日常的なものばかりだったし、行くついでにかごに入れるだけだった。

同居している以上、そのくらいのことは当たり前にやりたかった。

祖母も「助かるわ」と言ってくれて、それが素直に嬉しかった。

ただ、頼まれるのはほぼ夫を通してのことだった。

祖母が夫に伝え、夫が私に伝えるという経路で、直接のやり取りはほとんどなかった。

夫の伝え方はときどき曖昧で、「なんか醤油系のもの」「お菓子っぽいやつ」と言われて聞き直すこともあった。

それでもメモを取りながら、できるだけ丁寧に対応していた。店頭で同じ棚に並ぶ商品を一つひとつ確認しながら、これで合っているか考えることもあった。

特に感謝されることはなかったけれど、祖母の役に立てているなら、と思っていた。

廊下で聞いてしまった夫の声

変化に気づいたのは、ある夕方のことだった。台所から廊下へ出た瞬間、居間から夫と祖母の話し声が漏れてきた。

「嫁が買い忘れたんだよ、ごめんね」

「ちゃんと伝えたんだけどさー」

穏やかで、でも内容は明らかに私のことを指していた。

頭の中で確認した。

そのとき祖母から頼まれたのは夫経由だった。

夫が何を頼んだか曖昧で、結果的に買えていないものがあった。伝え忘れたのは夫のほうだ。それを、私の買い忘れとして祖母に謝っていた。

最初は聞き違いかと思って廊下で立ち止まった。でも違った。同じようなことが、その後も続いた。

「あれ、間違えたみたい」「頼んだのと違うのが来た」。そのたびに祖母への橋渡しをするのは夫で、原因はいつも私のほうに置かれていた。祖母は疑わなかった。夫は気にしていなかった。私だけがモヤモヤを飲み込んでいた。

夫に確認すると「大げさだよ」と苦笑いした。反論する気力が、少しずつ削られていった。

不満が頭に浮かぶたびに、どうせ大げさと返ってくると分かっているから、言葉にする前に飲み込んだ。

祖母への頼まれごとは続いていた。メモを取り、丁寧に選んで、持ち帰る。その行動は変わらなかった。でも、何かが少しずつ違う色に染まっていった。

一度固まった違和感は、そのあとどんな小さなことにも引っかかるようになった。夫への信頼が少しずつほころびていくような感覚は、台所に立つたびにじわじわと重なっていった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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