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『ソウルメイト』磯村勇斗×オク・テギョンが語る、ふたりの絆と逆境の乗り越え方

  • 2026.5.7
<strong>HAYATO ISOMURA</strong> ジャケット¥836,000 ニット¥231,000 シャツ¥247,500 パンツ¥236,500 スニーカー¥151,800 スカーフ¥100,100(全て予定価格)/以上ミュウミュウ(ミュウミュウ クライアントサービス) ベルト スタイリスト私物 <strong>OK TAECYEON</strong> スタイリスト私物 TSUYOSHI KIRITOHSHI/tron

人生には、さまざまな困難が訪れる。ひとりでは越えることのできない大きな壁も、誰かと手を取り合い、どちらかが転げ落ちそうなときは、もう一方がぎゅっと強くその手を引っ張ることで乗り越えられる。そんな相手を、人はソウルメイトと呼ぶのだろう。

Netflixシリーズ「ソウルメイト」は、国籍の異なるふたりの青年の10年にわたる絆の物語。共に心に傷を負った琉とヨハンは、互いの存在を灯火にして、暗く険しい道を歩んでいく。その旅路の果てでふたりが見た景色とは何だったのか。琉を演じた磯村勇斗と、ヨハンを演じたオク・テギョンが、ふたりで生きた日々を振り返る。

TSUYOSHI KIRITOHSHI/tron

琉と再会した瞬間、涙が止まらなくなった

――物語の中で10年という長い歳月を生きたおふたり。演じていて役と心がひとつになるようなシーンはありましたか。

磯村勇斗(以下、磯村) ありました。この10年の中で琉とヨハンは何度も別れと再会を繰り返すのですが、中でも韓国で再会するシーンは頭で考える必要もないほど「ようやく見つけられた」という気持ちになりました。テギョンさんは泥まみれで大変そうでしたが(笑)。

オク・テギョン(以下、テギョン) 大変でした(笑)。ただ、琉と違ってヨハンは感情を素直に出すキャラクター。だから、演じる上ではやりやすかったです。そのシーンも琉と再会した瞬間、涙が止まらなくなった。ヨハンにとって、琉はただそこにいてくれるだけで自分が救われるような存在。本当にソウルメイトがいたら、きっとこんな気持ちになるんだろうなと思いました。

磯村 僕もやっとヨハンを救えたという気持ちになりました。詳細は言えないのですが、ラストの再会も。そこに関してはもう言葉はなくとも、自然とお互いの心が震え合った気がしました。あんな感覚になれたのは、4カ月半という長い撮影期間をふたりで役と向き合って歩いてきたからかなと思いました。

――物語は、ベルリン、ソウル、東京の3都市にわたって展開します。となると、おそらく撮影は順撮り(脚本の冒頭から順序通りに撮影を進めること)ではないですよね。

磯村 そうですね。まず東京のシーンを全部撮って、それから韓国。最後にベルリンという感じで。めちゃくちゃだったけど、頑張ったよね、僕たち(笑)。

テギョン 撮り順は確かに順番通りではなかったけど、ベルリンはこの物語の最初と最後の舞台。琉と初めて出会えたときの気持ちと再会できた気持ちを同じタイミングで撮ることができたのは、僕としてはやりやすかったです。

TSUYOSHI KIRITOHSHI/tron

アフターパーティーでは僕がひとりで2PMを歌っていました(笑)

――そんなベルリンでクランクアップを迎えたときのことも教えてください。

磯村 早朝だったんです。

テギョン 集合は深夜の2時でした。現場に行ってみたら、光も何もないだだっ広い森の中に車がポツンとあるだけ。今までのことを思い出しながら、長い旅路を終えるような気持ちでした。

磯村 朝が早いというのもあり、少し夢の中にいるような感覚でした。その日はワンシーンだけの撮影だったのですが、4ヶ月半という長い時間をかけてつくってきたものが今日で終わるんだなと思うと不思議な感じで。

テギョン 今でも忘れられないのが、朝日を狙っていたので、みんなで日が昇るのを待っていたんですね。前日までは暑かったのに、その日はいきなり寒くなって。ダウンを着て「寒いね」と言いながら朝日を待つ磯村さんやみんなの顔を今も鮮明に覚えています。そのとき、こんなにいい人たちが集まった現場で作品に挑めることはもうないかもしれない、と思ったんです。それくらいみなさんと出会えたことに感謝でいっぱいでした。

磯村 撮影がすべて終わったあとにみんなでアフターパーティーをして。ふたりでお酒を飲みながら、「ヨハンがテギョンさんでよかった」「琉が磯村さんでよかった」という話をしたりして。あれはちょっと胸熱でした(笑)。

テギョン 僕にとっては、あのアフターパーティーは長い旅路を一緒に歩んできた磯村さんに感謝を伝える場でした。

――お酒を飲むと、おふたりはどうなるんですか。

磯村 テギョンさんはそこまで大きく変わらないかも。普段から本当にフランクで陽気で、大きく笑う。そこはお酒が入っても変わらないですね。あとは、とにかく強い。いくら飲んでも顔も全然赤くならなくて。

テギョン (日本語で)記憶がない。

磯村 そう言いながら、すごい飲むので(笑)。韓国の方はお酒が強いイメージがあるので、すごいなと思いながら見てました。

テギョン 磯村さんはお酒を飲むと急に歌います(笑)。

磯村 これには一応理由があって(笑)。誰かがカラオケで2PMを入れたんです。僕は学生の頃からK-POPが大好きで、受験勉強のときとか2PMをよく聴いていたので、ようやくテギョンさんと一緒に歌えると思って一緒にマイクを持ってステージに立ったのですが、歌ってたのは僕だけだったんです(笑)。歌わなかったの、テギョンさん。

テギョン (日本語で)なんでだろう(笑)。

磯村 僕の曲じゃないのに、僕がひとりステージで歌っていて。少し恥ずかしかったです(笑)。

テギョン (日本語で)すいません(笑)。

――2PMのファンだったことはテギョンさんに伝えていたんですか。

磯村 最初、お会いした際に言いました。まさかテギョンさんとご一緒できる日が来ると思っていなかったので、初めて会ったときは「わー、本物だ!」って興奮しました。韓国は音楽もですし、映画やNetflixの作品も日本の作品とはまた全然違う面白さがある。世界に向けてエンタメを発信しているところは非常に学ぶべきものがあるなと思っています。

テギョン 僕も日本の撮影のときは、よくメイクルームでJ-POPを流していました。あいみょんにOfficial髭男dism、こっちのけんとの『はいよろこんで』とか。「この曲知ってる」「いい曲だよね」なんて言いながら自分でもよく口ずさんでいました。

TSUYOSHI KIRITOHSHI/tron

つらくても逃げはしない。でも、立ち止まることはあっていいと思う

――物語の中では、琉にもヨハンにもつらい出来事がたびたび訪れます。そのたびにお互いに救いを見出し、傷をケアし合う関係性には心洗われるものがありました。おふたりも撮影期間を通して相手の存在に救われたことはありましたか。

磯村 たくさんありました。撮影はときにハードなこともあったりするけれど、テギョンさんは一切つらい顔を見せず、常に明るく現場を盛り上げてくれました。テギョンさんがいたから、僕も笑顔で撮影に挑むことができた。その感謝はすごくあります。

テギョン 現場の雰囲気づくりをしてくれたのは磯村さんも同じです。国ごとに現場で撮影のカルチャーや常識に違いがあって、わからないことがあったらいつも細かく教えてくれました。僕のほうこそ感謝の気持ちでいっぱいです。

磯村 日本独特の業界用語があって、こういう意味だよという話はよくしていました。なんでしたっけ? テギョンさんの好きな用語。

テギョン (日本語で)飯押し。

磯村 そうだ、飯押しだ!(※予定の食事時間を過ぎても撮影を優先し、食事を後回しにすること) 飯押しって言葉が大好きで、よく「飯押し!」「飯押し!」って大声で言ってましたよね。そんなテギョンさんを見て、現場のスタッフさんも笑顔になる。助監督もテギョンさんに対しては「ごめんね。今日は飯押しなんだけど」っていつもより丁寧に伝えていました(笑)。

テギョン 逆に日本の言葉が韓国の撮影現場でもそのまま使われていることも結構あって。たとえば現場を片付けることを日本では「バラシ」と言いますが、韓国でも「バラシ」と言うんです。そういう話をよく休憩の合間にしていましたね。

磯村 そんなふうにテギョンさんが基本的にずっと明るい方なのですが、エモーショナルなシーンのときはスッとスイッチを切り替えて芝居に入っていって。その集中力の高さはすごいなと。

テギョン そうやって僕がお芝居に入りやすいようにしてくれたのは、磯村さんです。タイトル通りお芝居をする上でもソウルメイトになってくれた。4カ月半という長い旅路の中で、磯村さんが僕の心のよりどころでした。

――この物語のように、誰の人生にもつらいことはつきものです。おふたりは悲しみや苦しみに襲われたとき、どんなふうに乗り越えていますか。

磯村 確かに仕事をしているとつらいことはあります。そこで、いつも僕が思っているのは、逃げちゃいけないなって。特に役者という仕事は、自分で決めて始めたことなので、その責任を途中で投げ出すようなことはしたくない。やると決めたからには、最後まで走っていかなきゃいけないと、自分に言い聞かせています。ただ、逃げはしないですが、立ち止まることは全然していいと思っていて。

――立ち止まる、ですか。

磯村 はい。逃げることと、立ち止まることは全然違う。前に進むために、一度立ち止まることはありだと思います。僕も仕事をしすぎて疲れてしまったことがあり、そのときは一度立ち止まってみました。そしたら、次に進むために今何が必要か、冷静に考える時間が生まれて、おかげで新しい道を切り開けた。過去に浸ることはあまり好きではないのですが、つらいときほど一度立ち止まって振り返ってみると何か新しい発見があるんじゃないかなと思います。

テギョン たぶん毎日ずっと幸せなことが続いたら、それはそれで退屈に感じてしまうと思うんですよね。人生はつらいことの連続だからこそ、その隙間隙間に隠れた小さな幸せに気づくことが大切で、その小さな幸せの基準値をどこに置くかで、その人の幸福度というのも変わってくる気がします。僕の場合は、今日おいしいコーヒーが飲めたとか、こうして好きな人たちと一緒に仕事ができたとか、そういうことが小さな幸せ。そんな小さな幸せが、つらいことを乗り越えるエネルギーになるんです。

磯村 本当にそうですよね。この仕事を続けていくと、新しい現場に入ったときにもう何年も前にご一緒したスタッフさんと再会することがあって。それは頑張って続けてきたからこそ感じられる幸せじゃないですか。今日こうして久しぶりにテギョンさんに会えたことも同じです。またいつか再会できるように、この仕事を続けていきたいなと思います。

Hearst Owned

磯村勇斗×オク・テギョンのシンクロ率を動画でCHECK!

2択の質問に同時に答えて、価値観や好みの違いを試すELLEの人気動画シリーズ「CHEMISTRY GAME」にふたりが挑戦。「それぞれ第一印象と変わった or 変わらない?」「相手に嫉妬するところがある or ない?」など、お互いの本音が交わる貴重な瞬間をお見逃しなく。

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Netflixシリーズ「ソウルメイト」5月14日(木)世界独占配信

PROFILE

HAYATO ISOMURA 1992年生まれ、静岡県出身。2014年俳優デビュー、2017年NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で一躍注目を集める。2022年『ヤクザと家族 The Family』『劇場版 きのう何食べた?』で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。末澤誠也(Aぇ! group)とW主演を務める映画『mentor』が2026年10月16日(金)公開。

OK TAECYEON 1988年生まれ、ソウル出身。2008年2PMのメンバーとしてデビュー。音楽活動にとどまらず、俳優としても安定した演技力でアクション、ラブコメ、時代劇など幅広い作品で活躍。主な出演作に『ドリームハイ』(2011)、『ヴィンチェンツォ』(2021)、映画『グランメゾン・パリ』(2024)など。

photo : TSUYOSHI KIRITOHSHI/tron videographer : YOSHIHIRO ONO styling : TOM KASAI(HAYATO ISOMURA), LEE HANWOOG(OK TAECYEON) hair & makeup : TOMOKATSU SATO(HAYATO ISOMURA), KANAKO HOSHINO(OK TAECYEON) text : YOSHIAKI YOKOGAWA video editor : AYAKA TAKAGI/Hearst video producer : NAOHIRO SUGANUMA/Hearst editor : NAOTO OKADA/ELLE

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