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スイングが安定するかは“トップ”で決まる!プロが時間をかけて練習すること

  • 2026.5.12

一見ユニークなスイングの見た目とは裏腹に、優勝のほかトップ10フィニッシュは11回。抜群の安定感を誇る金子駆大のスイングを徹底解説する。

トップ~切り返し

スイングが安定するかは“トップ”で決まる!プロが時間をかけて練習すること
トップ(左)、切り返し(右)【Point】体重移動が行なわれても捻転差が保たれている(写真右)

トップ

かなりコンパクトですが、ここが金子選手のトップとなります。体の回転は十分に行なわれており、このアングルから右肩がわずかに覗いているのがその証拠。両腕がほぼ重なって見えていることから、体の正面から腕が外れていないこともわかります。体の正面に腕があるからスイング軌道が安定し、精度を生み出すのです。

切り返し

トップから骨盤が少しターゲット方向へスライドします。この動きによって左足に体重が乗って、力を出す準備が整う。このとき胸は右うしろを向いたまま下半身が動いており、金子選手の驚異的な体幹の柔軟性が伺えます。上半身と下半身の捻転差はさらに大きくなり、より大きなパワーを溜めることができるのです。

ダウンスイング

スイングが安定するかは“トップ”で決まる!プロが時間をかけて練習すること
【Point】すさまじいシャフトのしなり(写真左)【Point】両腕のポジションは体の正面をつねにキープ(写真右)

シャフトが地面と平行になるあたりで上半身も徐々に加速し、下半身とのねじれが解消していきます。このとき右ワキが開かないよう、左肩を外転する方向に力を入れないと体幹の回転に腕が追いつかず、振り遅れてしまう。ですが、金子選手はここでも完全に胸の前に両腕がある。これがインパクトの再現性を高めているポイントです。

【神ワザPoint】

ダウンスイングでこれほどまでに、シャフトがしなっている選手をほかに見たことがありません。クラブがまだトップに向かう途中で切り返すため、グリップとヘッドが逆方向へ動きます。その結果、中間に位置するシャフトに強烈な負荷がかかる。しなりを活かすことによってムチの原理が働き、ヘッドが効率よく加速します。

【Column】賞金王まで駆け抜けた原動力

試合でのラウンド後、金子選手はとても長い時間パッティングの練習をします。とくに今年のベイカレントクラシックでは、海外選手のグリーン上でのパフォーマンスの高さに刺激を受け、一層積極的にパッティングを磨いたそうです。ラインを読むための「エイムポイント」を導入したのもそこから。平均パット数は23年シーズンから毎年ランクアップ。25年の成績にも納得がいきます。

アッキー永井の独り言①

25年シーズンは、多くの若手の活躍が見られました。国内では女子ツアーにスポットライトが当たりがちですが、男子ツアーにも金子選手のほか、生源寺龍憲、小木曽喬、吉田泰基ら、注目の若手がたくさん出てきています。一方で優勝がなくともポイントランキング10位に入った石川遼選手もあっぱれ。「ANAオープン」での金谷拓実選手との白熱した優勝争いは手に汗を握る迫力がありました。読者のみなさんもせび1度、試合会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか? 金子選手のスイングをぜひ参考にしてください!

金子駆大
●かねこ・こうた/2002年生まれ、愛知県出身。177cm、83kg。2025年は飛躍の年となり、「関西オープンゴルフ選手権」でツアー初優勝、「三井住友VISA太平洋マスターズ」では2勝目をあげて賞金王に輝く。NTPホールディングス所属。

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。“アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。

写真=田中宏幸
撮影トーナメント=ベイカレントクラシック

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