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「マンションだけれど、欲しいのは縁側です。」建築家・KUMA & ELSAを驚かせた住人力

  • 2026.6.16

家が欲しいと思ったなら、もっとわがままでいい。マンションだけれど、縁側が欲しい……こんな家づくりの可能性もあるのかと、建築家・KUMA & ELSAが驚かされた尊敬できる住人エピソード!

本記事は、BRUTUS「居住空間学2026」(2026年6月15日発売)から特別公開中。

新築マンションの上2層分をオーナーの2世帯住宅として設計した〈Nakano House〉©Shohei
BRUTUS

施主の言葉

マンションだけれど、欲しいのは縁側です

建築家の言葉

縁側という曖昧な空間の魅力を再発見しました

もともと所有していた土地に集合住宅を建て、その上階に居を移すことになった施主の住宅です。施主からの一番のリクエストは縁側でした。そこで地上15mに浮かぶ土地に立つ小屋のようなスケッチを、まずは提示しました。このアイデアが気に入られ、建築の中にもう一つの建築を建てるような計画を進めることになったんです。リビングや寝室を収める小屋とベランダの中間にある縁側は、リビングルームでも廊下でもありません。家の中の公共空間のようなものでしょうか。

新築マンションの上2層分をオーナーの2世帯住宅として設計した〈Nakano House〉
新築マンションの上2層分をオーナーの2世帯住宅として設計した〈Nakano House〉。©Shohei Kuma

床の仕上げは、縁側という境界を曖昧にする存在を表現したものです。家具やアートが好きな施主は内装材に木を、カーテンではなく折れ戸を求めました。季節ごとにアート作品を入れ替える習慣もあり、私たちのアイデアも積極的に取り入れていただいたのは表現そのものが好きだからではないでしょうか。施主との対話から刺激されたアイデアを楽しんでくれて、宙に縁側が浮かぶような家が生まれました。


profile

建築家:KUMA & ELSA

隈翔平とエルサ・エスコベドにより2018年に設立。日本とフランスを拠点に活動し、国内外で住宅、都市計画などに携わる。25年の大阪・関西万博では〈One Water(トイレ6)〉を設計。

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