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「怒ってない」が怖くて5回聞き返した俺。「しつこいかも」と気づいていたのに、指が止まらなかった夜

  • 2026.5.5
ハウコレ

彼女の「怒ってない」を、ひと言目から素直に信じてあげられたら、どれだけ自分が楽になるだろう。そう思いながら、「本当に?」と打っていたのです。

一度だけ読み違えた過去

彼女が「怒ってない」と言ったのに、実はかなり怒っていた夜のことを、今でも覚えています。付き合って半年くらいの頃、些細なことで言い合いになって、彼女が「もう平気」と言ったので、俺はそれで終わった気になってしまいました。

翌朝、顔を合わせた時の彼女の表情が、全部を物語っていました。「なんで気づいてくれないの」と目で訴えていた彼女に、俺は何も返せなかったのです。あれから1年半。「怒ってない」の一言を、俺はそのままの意味で受け取るのが、少し怖くなっていました。

同じ失敗を繰り返したくない。その気持ちが、いつの間にか別の形で彼女を追い詰めることになるなんて、その時はまだ考えもしなかったのです。

信じたいのに送ってしまう言葉

その夜、彼女から「もう怒ってないよ」とメッセージが届きました。信じたい気持ちと、また読み違えたらどうしようという不安が、胸の中でせめぎ合っていたのです。

気づいたら「本当に?」と返していました。続けて「マジで?」「怒ってない?」。自分でも、4回目を送ったあたりで、画面の向こうで彼女が呆れているのが、なんとなく想像できました。

5回目を送る前に、指がほんの少し止まりました。さすがに、これはしつこいかもしれない。頭の中で「やめろ」と声がしたのに、次の瞬間にはもう送信していたのです。自分の安心のためだけに、彼女の時間を奪い続けていました。

6回目の返信で目が覚めた

6回目の「本当に?」を送ってしばらくしてから、彼女の返信が届きました。「怒ってなかったけど、今怒りそう」。画面を見たまま、スマホを持つ手が下がりました。

彼女の怒りを一番怖がっていた自分が、まさに自分の手でその怒りを作り出していたのです。しばらく考えて、「ごめん。信じる」とだけ返しました。言い訳を重ねたら、きっと同じことを繰り返すとわかっていたからです。

既読だけがついて、それ以上通知は鳴りませんでした。眠れないまま、天井をぼんやり眺めていたのです。

そして…

翌朝、電話で彼女に謝りました。少し話した後で、彼女からひとつお願いをされたのです。「次から3回までにして」。3回までは聞いてもいい。そう言ってくれた優しさに、胸を突かれました。

信じるというのは、言葉を受け取ることだけではなく、聞き返したくなる気持ちをこちらで抱えることなのかもしれません。怒っていない時の彼女を、ちゃんと信じられる自分に、少しずつなっていきたいのです。

(20代男性・大学生)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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