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古典的なホラーに大量の血しぶき…『ゼイ・ウィル・キル・ユー』監督が激白する、悪魔崇拝者たちの“正体”「現実の世界をモデルにしている」

  • 2026.5.4

「IT/イット」シリーズの監督であるアンディ・ムスキエティが製作を務めた『ゼイ・ウィル・キル・ユー』(5月8日公開)。表向きは富豪やセレブたちが暮らす超高級マンションだが、その実態は住人たちが無垢な女性をメイドとして雇い、悪魔に捧げる恐ろしい儀式を行なうという悪魔崇拝者たちの巣窟。そんな場所へやってきた一人のメイドが反撃を開始し、住人たちを次々と血祭りにあげていくホラーアクションだ。

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本作でメガホンをとったのは、世界各国のファンタスティック映画祭で大絶賛を集めた『とっととくたばれ』(18)で長編監督デビューを飾ったロシア出身のキリル・ソコロフ監督。5年ぶりの長編第3作となる本作で念願のハリウッドデビューを果たしたソコロフ監督は、この前代未聞のホラーアクションが自身の“実体験”から生まれたことを告白する。

「社会構造は現実の世界をモデルにしているともいえる」

いまから8年前、16階建ての集合住宅に引っ越したソコロフ監督。そこで暮らす住人のほとんどが年上の女性で、なぜか監視されているような不穏な気分を味わったという。「もしやこの建物全体がどこかのカルト集団の所有物で、僕ら夫婦のような若者をおびき寄せて生け贄にするために部屋を貸しているんじゃないかと、妻と冗談を交わしていました(笑)」。

ニューヨークにある高級マンションを舞台に、最強メイドvs悪魔崇拝者の壮絶なバトルが勃発! [c]2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved
ニューヨークにある高級マンションを舞台に、最強メイドvs悪魔崇拝者の壮絶なバトルが勃発! [c]2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

そこでソコロフ監督は、この体験を映画にできないかと考え、長年交流のあった『プレデターズ』(10)の脚本家アレックス・リトヴァクに連絡。主人公の最強メイドのイメージを固めていくところから本作の構想を始めることに。「女性の主人公が危険な場所に足を踏み入れる。物語が進むとすぐに、彼女がその他大勢の犠牲者ではないと観客がわかる。戦い方をしっていて、大胆不敵で、常に覚悟ができているタイプの人間だと」。

また、物語の舞台となる高級マンション“バージル”は、ダンテ・アリギエーリの「神曲 地獄篇」からインスピレーションを得たのだとか。「各階が地獄の異なる階層を表しています。また、バージルの持つ社会構造は現実の世界をモデルにしているともいえます」と、社会にはびこるあらゆる上下関係の仕組みを取り入れたことを説明。「人々を誘い込み、その一部を生け贄にして働かせる。金持ちは権力を濫用し、閉じ込めた人々を搾取していきます。その構造が、この話のもっとも恐ろしいところなのです」。

【写真を見る】ザジー・ビーツがアクション女優としての限界を突破!過酷すぎる撮影を乗り切ったガッツに監督も大絶賛 [c]2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved
【写真を見る】ザジー・ビーツがアクション女優としての限界を突破!過酷すぎる撮影を乗り切ったガッツに監督も大絶賛 [c]2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

さらに「この映画はトーンの変化がとても多い作品。ホラーで始まり、コメディっぽくなったりアクション満載の展開に変わったり。ワンシーンのなかでさえトーンが切り替わり、ドラマチックでシリアスな雰囲気が突然コミカルになったり、シリアスなドラマに戻ったりする。なので、こうした変化を的確に演じられる俳優を見つけ出すことが難しかった」と、引き出しの多い作品だからこそ生じたキャスティング面での苦労を振り返る。

「大量の血しぶきを体験していただけることを保証します!」

主人公のメイドを演じたのは、『デッドプール2』(18)や『ブレット・トレイン』(22)などアクション俳優としての実績があるザジー・ビーツ。「ザジーは4か月の準備期間ですべての格闘シーンのリハーサルを行い、毎日現場に来てアクションの多くを自ら率先してこなしてくれました。最初から最後まで裸足で駆け回り、決して挫けずに常に笑顔だった。彼女の努力には感謝しきれません」と、その献身的な姿勢を讃えた。

“本物”にこだわったアクションが、作品のスリルを増幅させる! [c]2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved
“本物”にこだわったアクションが、作品のスリルを増幅させる! [c]2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

ソコロフ監督が本作の最大の目標としていたのは、可能な限り実際にカメラの前で撮影すること。「初日から誰もが『本物の炎はやめよう。時間も費用もかかるし危険だ。CGの炎を使おう』と言いました。でもどんなにすばらしいVFXを使っても、ニセモノだとわかってしまったら危機感や緊張感が伝わらない。だから我々は実写で撮影する方法を見つけだし、本物の炎のなかをザジーが雄叫びをあげながら走り回って敵を叩きのめす格闘シーンを撮りました」と力説。

「おそらく多くの観客は、それがカメラの前で実際に撮影された映像だとは信じないかもしれません」と、観客の想像を上回るシーンが立て続けにやってくることをにおわせ、「ジャンプスケアや暗闇、暴力、流血といった古典的なホラー映画の要素が満載のこの映画。スリルや恐怖、笑い、アクション、そしてもちろん大量の血しぶきを体験していただけることを保証します!」と高らかにアピールしていた。

構成・文/久保田 和馬

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