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名女優が紐解く韓国時代劇の世界④イ・ヨウォン…あの頃キミは若かった

  • 2026.5.3

韓国史を飾った数々の女たち。その半生や功績は、数々の時代劇ドラマで映像化されているが、歴史人物を演じた女優たちは、どんな感想を持っているのだろうか。

その制作秘話も含めて、韓国の人気女優たちが語ってきた「時代劇論」を通じて、当時の女たちの生きざまについて考えてみたい。

ライバルが善徳女王を真の女王に―イ・ヨウォン

朝鮮半島で初めて、女性ながら王位についた新羅第27代王を描いた『善徳女王(ソンドクヨワン)』。その主人公を演じたのがイ・ヨウォンである。

彼女が演じた徳曼(のちの善徳女王)は、権力をめぐって対立する女性たちの裏切り、苦悩、しっと、恋などを乗り越えながら女王となっていく。韓国では最高視聴率約50%という驚異の数字を叩きだした同作で主役を演じた彼女は言っている。

「私が演じた主人公の徳曼はとても明るくて、前向きな考えを持っていますよね。けっして希望を失いません。そして多くの人に希望のメッセージを送ります。彼女は王女として生まれますが、捨てられてから平民のなかで成長したので、民の心をよく知り、民の心を代弁する指導者になるために努力する人物です。まさに女王にふさわしい逸材だったと思います」

ドラマ『善徳女王』が人気を博した理由は、主人公・徳曼と彼女の行く手をさえぎろうとする貴族の女・美室(ミシル)との対立だが、イ・ヨウォンは美室についても語っている。

「徳曼と敵対する美室は、ある意味でとてもすごい女性だと思います。最初はとんでもない人だと驚きました。新羅の王族の権限を行使できなくするなんて。

でも、それだけの能力を持ちあわせているとすれば、とても賢い女性だと思います。徳曼にとっては良きライバルであり、徳曼は美室を通じて世間を学び、指導者として目覚めていきます。美室がいたからこそ、徳曼は素晴らしい女王になれた部分もあったと思います」

花郎(青年貴族集団)、公主(主の正室の娘である姫)、そして女王と、徐々に成長していく姿が多くの人々に好感を与え、その姿は「強い女性像」を感じさせた善徳女王。史実でも美室のようなライバルが存在したのかもしれない。

そんな善徳女王を演じることで女優としても飛躍と成長をとげたイ・ヨウォン。彼女の原点は『善徳女王』だったに違いない。

文=森下 薫

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