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リピ確定! パンをもっとおいしく楽しむ具沢山スープレシピ

  • 2026.5.3
TERUAKI KAWAKAMI

「スープがあればパンはよりどころを見つけられる」と語っていたのは、東京・八王子にある「チクテベーカリー」の店主である北村千里さん。その言葉通り、パンとスープはお互いを引きたて合う最高のコンビ。パンの食感や味わいに合わせ、スープの素材やテクスチャーを自在に使い分ける。そのコツさえつかめば、おいしさの幅はどこまでも広がり、日々のパンライフはより豊かに格上げされること間違いなし! 今回、ペアリングのコツなどを料理家の村山由紀子さんが教えてくれた。

レシピを教えてくれたのは


村山由紀子さん
素材の持つおいしさを引き立てるシンプルな料理を得意とする料理家。旬のおいしさを楽しむ料理は作りやすいと定評がある。またパンやスイーツ作りも得意で、簡単に作れるレシピにファンは多い。「食房ボッカ」を主宰してとしてケータリングや出張料理、料理ワークショックなども開催。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
Instagram/@yukiyucca

Photos : TERUAKI KAWAKAMI Cooking : YUKIKO MURAYAMA

TERUAKI KAWAKAMI

基本の食事パンとスープを合わせるポイントは4つ!

パン人気は高まり、食卓に並ぶ機会も増えた。けれど、夕食の献立となるとパンはまだゲスト出演的存在。おかずとの相性に悩み、レギュラーの座を射止めるまでにはまだ至ってない。

でも!スープを味方につければ、パンは一気にテーブルの主役へと昇格する。特に粉の味をしっかり味わえるシンプルなパンは、スープに浸すことで生地がほどけ、味わいも一層深まる。ここで活用したいのが入手しやすく、食事に合わせやすい「カンパーニュ」「バゲット」「フォカッチャ」「クロワッサン」の食事パンの定番4種類だ。

スープとパンをどう合わせていいか分からない? 組み合わせのコツは「風味の統一感」「味のバランス」「口当たりの親和性」と「食感コントラスト」の4つ。

例えば、ハーブ香るスープには同じくハーブやオリーブオイルが香るフォカッチャを添えて、風味を揃える。酸味の効いたスープには噛むほどにうま味を感じるカンパーニュのようなパンで味のバランスを整え、とろみのあるポタージュにはスープがよく絡む気泡の大きなバゲットを選んで口当たりの親和性を高める。さらに滑らかなクリームスープにはサクサクしたクロワッサンを合わせることで、食感コントラストでお互いの個性が引き立つ。

これら4つの視点で組み合わせを選べば、いつもの食卓を豊かに彩る近道になるはず!

TERUAKI KAWAKAMI

チキンのポテトポタージュ × バゲット

馴染み深い素材だけで驚きのおいしさ。
じゃがいものコクに粒マスタードの酸味がアクセント!


バゲットの最大の魅力は、香ばしい皮のザクザクとした歯応えと、もちっとした生地のコントラストにあり。シンプルな味わいのバゲットには鶏肉とじゃがいもを使ったポタージュを合わせてみよう。

ポイント1口当たりの親和性。とろみのあるスープがバゲットの生地にじゅわっと染み込み、口のなかで見事に一体化する。

ポイント2:味のバランス。おいしさの鍵を握るのが隠し味の粒マスタード。シャープな酸味がじゃがいもの甘みや鶏肉のうま味を引き締め、味の輪郭を劇的に引き立てる。酸味の帯びたスープをバゲットが余さず受け止めることで噛むたびに爽やかなアクセントが加わる。

さらにバゲットの香ばしさ、鶏肉の弾力、仕上げに加えたフレッシュなルコラのシャキッとした食感。これらが重なり合うことで最後の一口までおいしく食べられる。

サイドディッシュにはキャベツとアボカドをオリーブオイルであえた「キャベツとアボカドのサラダ」をプラスして。シンプルな味わいだけど、アボカドのコクで食べ応えも満点!

TERUAKI KAWAKAMI

牛すね肉とレンズ豆のスープ × カンパーニュ

牛すね肉のトロッと感がクセになる!
仕上げのチーズでより奥行きのあるおいしさに


カンパーニュの持ち味は野趣あふれる小麦の風味と発酵由来の奥行きある酸味。その力強さは、重厚な煮込み料理を受け止める相棒として、これ以上ない相性の良さを誇る。

ポイント1:風味の統一感。トマトの爽やかな酸味にカンパーニュの酸味を合わせることで、より深みのある味わいに。そこにチーズのコクを加えれば、酸味は角が取れてまろやかになり、肉のうま味を際立たせる架け橋に。

ポイント2:口当たりの親和性。おいしさの核をなす大切なポイント。それはなんだ?と思うかもしれないが、牛すね肉やレンズ豆が溶け込んだ濃厚なスープには、生地の詰まったカンパーニュが最適。軽やかなパンでは太刀打ちできない重厚な質感同士ががっちりと手を取り合う。

ポイント3:食感コントラスト。さらに、食べ進める楽しみとして食感のコントラストも重要なポイント。トロトロに煮込まれた具材に対し、カンパーニュの厚い皮の確かな噛み応えが鮮やかなアクセントを添える。この親和性と対比の絶妙なバランスこそが、スープとパンを合わせるときの楽しさだ。

ホロホロ食感の牛すね肉がごろごとろ入り、酸味あるスープには「ブロッコリとにんにくの蒸し焼き」をあわせて。にんにくの香りに食欲が刺激される。

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サーモンのサワークリームスープ × クロワッサン

とろとろ、ふっくら、パリパリ。
満足感高いスープはいくつもの食感で楽しむ!


クロワッサンが本領を発揮するのは、幾重にも重なった層が織りなす香ばしさと、じゅわっと染み出すバターのリッチな風味にあり! この華やかな個性をより引き出すのが、サーモンとベシャメルのようなクリーミーなスープの掛け合わせ。

ポイント1:風味の統一感。脂ののったサーモンと、サワークリームの酸味で味を整えたスープはクロワッサンの核となるバターのコクと、ミルキーなスープと見事にマッチ。ディルのソースやレモンの皮の爽やかな香りを添えることで、濃厚さを引き立てつつ、あと味を軽やかに整える。

ポイント2:食感コントラスト
。仕上げに加えた食感のコントラストにも注目! 滑らかなスープに対し、トッピングしたパン粉とクロワッサンの軽快な層が重なり、多層的な食感を演出。レストランのメインのような心躍る一皿の完成だ。

濃いめの味付けのスープにはセロリとりんごのさっぱりしたサラダを合わせて。レモン果汁の酸味がアクセントに。

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ミートボール入りビーツのスープ × フォカッチャ

キャラ立ちしたスープと
フォカッチャの絶妙なコンビネーション

フォカッチャの持ち味はオリーブオイルの風味と弾力のある生地の食感にある。シンプルな生地はどんなタイプのスープも受け止めるが、個性的な一皿こそ、その本質が際立つ。

ポイント1:味のバランス。玉ねぎの甘みとビーツが生み出す土っぽさ、ミートボールの力強いうま味にフォカッチャの程よい塩気が加わることで、素材の輪郭がぐっと引き立つ。さらにマスカルポーネの酸味やハーブの清涼感が肉の脂っぽさを中和し、最後まで飽きさせない軽やかさを生む。

ポイント2:口当たりの親和性。厚切りにしたフォカッチャが濃厚なスープをしっかりと受け止める。

味わいと食感、その両面で相性の良さを発揮できるのは、フォカッチャの潔いシンプルさがあってこそ。鮮やかなスープとパンが響き合う、見事なペアリングでだ。

サイドディッシュには、ハーブが香る「ズッキーニのサラダ」を添えたい。フレッシュなズッキーニの瑞々しさが、こっくりと濃厚なスープの余韻を心地よくリセットしてくれる。


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